頭がよくなる」「運動神経がアップする」「認知症を予防できる」「集中力が高まる」「ストレスが減る」「記憶力が増す」など、人間の能力が飛躍的に向上する唯一無二のメソッド「ライフキネティック」。
新しい動きを次々とすることで脳のネットワークを増やし、脳が活性化する手法だ。1日10分、1週間で60分でやればOK。「間違えることがいい」という驚異的な脳トレ『Life Kinetik® 脳が活性化する世界最先端の方法』が刊行! 脳細胞の数を増やすにはどうしたらいいのか?
その結果、認知症の発生率を低下させることがなぜできるのか、本書の一部を抜粋して紹介する。
● 難しい運動課題によって、 脳細胞の数を増加させる 脳の能力のほとんどは、いかに脳細胞のネットワークがよいか、にかかっています。つまり、脳細胞同士のつながりが多ければ多いほど、脳の能力は高くなります。最近、そのつながりを増やすことが、認知症を予防する非常に有効な方法であることが証明されました。
認知症の遺伝的素因がある人でも、脳細胞同士のつながりを増やすと、認知症の発症を5~7年遅らせることができるというのです。 自分で物事を決められ、活動的でいられる生活をより長く送ることができるようになるのです!
脳細胞同士のつながりを増やすための脳の特性は、「神経可塑性」と呼ばれています。 1998年から、神経生物学の研究により、人間の脳では生涯にわたって新しい脳細胞がつくられるということが知られるようになりました。このことは「神経新生」と呼ばれています。
当時アメリカの研究所に在籍していたゲルト・ケムペルマンが1997年に行なった研究と、今もスウェーデンの研究所に在籍しているペーター・エリクソンが1998年に行なった研究で、そのことが証明されています。
ただ、このことはかなり前から推測されていました。
1990年には、ロックフェラー大学(アメリカ、ニューヨーク)のエリザベス・グールドが、マウスで神経新生が起こることを証明しており、1999年に出版された学術誌でもこの結果について報告しています。
その後、2010年にアメリカの研究者トレイシー・ショアーズがマウスを2週間観察したところ、脳細胞が約7日間の成熟期間を経て、1日で5000~1万個も増えていることを確認しました
。ただ、この期間にマウスに複雑で新しい種類の課題を与えていかなければ、その脳細胞は死滅してしまうようです。
さらにショアーズは、スポーツなどの身体活動でより難しい課題に挑戦するほど、脳細胞の数が増えたり、増えた数を維持できる可能性が高くなったりすると報告しています。
残念ながら、人間でこのことを証明するのは、現在の医療技術ではリスクを伴うため不可能ですが、ショアーズは「アルツハイマー病では、脳の広い領域で脳細胞の数が減少していくが、難しい動きを伴う運動課題を定期的に行なうと、少なくとも一部の領域でその数を補うことができるのではないか」と推測しています。
つまり、脳のさまざまな領域を連携して働かせる必要のある、難しい運動課題によって、脳細胞の数を維持あるいは増加させ、認知症の発症率を低下させることができるというのです。
【効果の立証】 ライフキネティックは脳に変化を生じさせる力がある 2014年、メンタルヘルス中央研究所(ドイツ、マンハイム)のガブリエレ・エンデ教授とトラウテ・デミラッカが率いる研究チームが、MRIを用いた実験で、ライフキネティックによって脳のさまざまな領域が連携して活動することを証明し、2016年にその結果を学術誌に連名で報告している。
とくに「運動に関連する領域」と「視覚情報や聴覚情報に関連する領域」の間で神経回路が増えていることが認められた。 それ以外にも、「ワーキングメモリに関連する領域」「自分の行動を検証してコントロールする役割を持つ領域」「運動の実行とコントロールを担う領域」の間でも、神経回路が増えることがわかった。つまり、ライフキネティックは脳に変化を生じさせる力があるといえる!
● 【体験者の声】 「神経可塑性が明らかに高まった」 メンタルヘルス中央研究所・ニューロイメージング科のガブリエレ・エンデ教授とトラウテ・デミラッカ 「私たちの研究で、ライフキネティックによって一部の脳領域間のつながりが強化されることを証明することができました。
この結果には少し驚きました。というのも、別のいくつかの研究で、ライフキネティックのプログラムとは異なる、つねに同じような運動課題に挑戦するプログラムを被験者に行なってもらったところ、これほどの変化は認められなかったからです。
ただ、ライフキネティックのエクササイズにはあまりにも多くのバリエーションがあり、また何度も繰り返すことをしないエクササイズであるため、研究の開始時には、私たちは『これらの効果を測定することなどできるのだろうか』と心配になりました。
しかし、そのような心配は無用でした。実際に、神経可塑性が明らかに高まったのですから。脳領域間での連携の強さは、作業効率の指標となりますし、認知能力や知能と相関しています」