https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00135/00012/?P=1

 

 

成人男性の平均喫煙率は27.8%」ですし、特に60歳代では21.3%とかなり低くはなってきましたが、働き盛りの40歳代で35.5%という結果でした。これは、60歳代になると自分や身近な同世代ががんや心臓病など重い病気にかかり、「こりゃ、ひとごとじゃないな」などと感じてやめられるのでしょう。しかし、40歳代ではまだ実感がなく、喫煙を続けているのかもしれません。

 

 私は喫煙されている方のことを、拙著『がん外科医の本音』(SBクリエイティブ)の中で「まるで赤信号の横断歩道を目をつぶって渡っているように見える」と書きました。過激な発言のように見えるでしょうが、医者の、特にがんを専門とする医者の目からはそれくらいおかしなことに見えるのです。

 

 この日経ビジネスの読者の中にも、愛煙家の方はいらっしゃるでしょう。もし中山に免じておやめになりたいとお考えでしたら、いきなり「気合」で禁煙をスタートするのではなく、病院の「禁煙外来」に行かれることをオススメします。時間・お金のコストパフォーマンスからも、その方が合理的です。禁煙外来を使った人の方が、そうでない禁煙者よりもはるかに禁煙成功率が高いというデータが出ています。

 

 

運動を習慣づけよう!

 続いて、重要なのは「運動」ですね。こちらは高血圧の予防、糖尿病予防、そしてがん予防全てで当てはまる項目です。

 

 

 運動で大切なことは、「日々の習慣をつける」ということです。通勤の方はぜひ、「革靴を会社に置き、スニーカーやランニングシューズでひと駅前で降りる・乗る」をやってみてはいかがでしょうか。そうでなければ、昼休みに30分散歩をするだけでもだいぶ違います。私は郡山に住んでおり、他の地方都市と同様クルマ社会ですので、通勤の技が使えません。ですので、「職場でなるべくエレベーターを使わず歩く」「土日は必ず朝散歩をしたりジムに行ったりする」ことを心がけています。

 

 

少しずつ「薄味好き」になる

 そして次は、「食生活」についてです。食生活では、まず塩分を一生懸命控えめにし、なるべく野菜やフルーツを取るということが大切です。塩分は濃い味を習慣にしているとなかなか減らすのに苦心します。少しずつ薄い味付けにして、好みに変えていければいいですね。

 

 

 そして食べ過ぎに注意し、太り過ぎないよう気をつける。これが3つの病気の予防にとって大切になります」

 

 あとは節酒というところですが、ここは私もあまり大きい顔ができません……。とはいえ、大酒を食らうのはときどきにし、普段の晩酌はほとんどしなくなりました。これで夕食後の時間も有効活用できますし、晩酌代も浮きます。まあまあ良いことが増えた気がしています。

 

 

 以上、これら全てを本気で守ろうとすると、まるで聖人君子のような生活になってしまいます。大切なことは、「まずできそうなことから着手する」ことです。いきなり晩酌をやめて毎日歩いて通勤し、野菜ばかり食べるようになる……では1週間で終わってしまいます。ですので、「ランチに一皿サラダを加える」とか、「晩酌をしない日をつくる」のようにできることからやってみてはいかがでしょうか。

 

 

健啖家なら安心できる?

 ここまで読んで、「いや健啖(けんたん)家は長生きとはよく言うではないか」と思った皆さん。おっしゃるとおり、一部の有名社長やスーパー外科医のような人で「70歳を超えても肉をバクバク食べ、酒もガンガン飲む」という方を見かけることがあります。私も何人かそういう健啖な方を存じていますし、本連載の読者の先輩方にも「毎日、会食をしているが、病院にかかったことがない」なんて方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 ですが、おそらくこれはごく一部の方々の話です。そういう方の血管はダメージが蓄積して硬くなり、がんのリスクは上がり続けています。そして、上記のような健啖家を1000人集め、健康的な食生活をしている人と比べると、やはり高血圧、糖尿病、がんの発生は多いのではないかと推測します。ごく一部の「チャンピオンケース」に注目せず、ご自身が70歳代、80歳代、そして90歳代になっても健やかに過ごせるよう、今回のような生活習慣を導入していただければと存じます。

 

 悲しいことに、私の記事をお読みいただき生活を変えたからといって、必ずしも予防できるわけではありません。ですので予防を呼びかけてもなかなか効き目の実感がないのが実情ではありますが、私と一緒に頑張っていきましょう。

 

 

 

全ての病気予防はアンチエイジング対策となります

 

 

アンチエイジング対策として食事管理から運動睡眠まで自己管理をすることが病気予防につながります

 

 

いつまでも若い体を維持していくにはアンチエイジングが必要ですよ

 

 

健康管理には気をつけませんと!