はじめに
人類はどこで間違えたのか、様々な病気が人類を襲っていて、糖尿病、脂肪肝、不妊症、認知症、うつ病、原因不明の体調不良を感じているは人も大勢いる。その謎を解くカギは「食事」であり、食事の中に含まれる「糖質」が我々の体を蝕んでいる。
これまで大学の医学で学んだことや、一般的に言われている栄養素学的なことが、単に仮説の上だけで成り立っていることや、全く根拠がないものが正しいと信じられていることに気が付き、昔ながらの知識を変えられずにいる医師や栄養士が多く、この内容は医療の現場ではまだ少数派の考え方である。
第1章
糖質は、体を構築するものでもなければ、生き延びるために必須のものではない。
糖質過剰摂取を続けインスリンが効かなくなってくると、インスリン抵抗性という状態になり、血糖値が十分に安全な範囲にまで低下しなくなる。
高血糖は、様々なメカニズムで酸化ストレスを増大させ、活性酸素の生産を増加させる。
活性酸素はタンパク質、脂質、酸素などを変性させて、細胞や遺伝子、様々な臓器を傷害し、それが老化、炎症、発がん、動脈硬化などを招き、様々な病気を発症する
糖とタンパク質を一緒に加熱した時に認められる褐色(かっしょく)に変化するメイラード反応が、「糖化」反応である。糖は非常に反応性が高く、体内でも糖は高濃度になるとタンパク質とくっついて、糖化反応が起きて、その反応の最終的な状態である、終末糖化産物(AGEs)が出来て、糖化したタンパク質や脂質は変性して、機能傷害などの有害作用を引き起こす。
さらに、終末糖化産物(AGEs)も、酸化ストレスを増加させたり、炎症反応を起こし、炎症も活性酸素を増加させ、高血糖状態が続くとAGEsがどんどんできる。(血液検査で測るヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)は、ヘムグロビンが糖とくっついて糖化したものである)
体のほとんど全ての細胞、組織、酸素などは、タンパク質(アミノ酸)と脂質でできている。つまり体の中で糖化やAGEs化しないものはない。だから高血糖はどのような機能傷害を引き起こす可能性を持っている。
本来のインスリンの働きは、「タンパク質摂取時」のためにあり、アミノ酸を取り込んだり、タンパク質から筋肉などを合成する際にインスリンが必要だからである。他の動物では血糖値にインスリン分泌が反応しない動物もいる。
インスリンは「基礎分泌」といって、常に少量分泌され続けていて、様々な組織や臓器はインスリンが作用しないと十分機能しないばかりか、細胞が死に至る場合もある。
インスリンが大量にあると、必要以上にガン細胞が増殖したりして、インスリンはなくてはならないものであるが、ありすぎると非常に害になるものなのである。
以前は「脂質」の取りすぎが健康に悪いと考えられてきた「アンセル・キーズ博士が脂質悪玉説を唱えた」
しかし、その仮説のもととなった研究は、いわば捏造されたデーターをもとにしたもので、医学界だけでなく栄養学の世界も、食品業界も製薬業界もその仮説に乗っかったため、人類は正しい仮説と信じ込んでしまった。
一番肝心の医師や栄養士の、糖質制限に対する反応はいまだに鈍く、日本糖尿病学会はいまだにカロリー制限だけを栄養療法の基本としていて、なぜ医師たちは、変わらないのか?大きな1つの原因として、医学の教育があり、医学部教育ではほとんど栄養の勉強はしていなく、ほとんどの医師は栄養に精通していない。
医学部教育では、患者が糖尿病を発症したり心臓発作を起こした後、医師はどのような薬や手術を患者に選択すべきか?を教えられていて、最初に予防ありきではなく、問題が起きた後の治療最重視の教育である。
医師は患者に「痩せてくださいね」とは言うが、「どうやって」体重を落とすかは教えなく、具体的な方法を知らなく、医学部教育でも体重の減量の授業は全くない。
血中のコレストロールが増加すると、血管が詰まると信じている人は多いが、血中のコレストロールの増加がアテローム性動脈硬化症を引き起こすという事実は発見されていなく、つまり仮説が当たり前のような前提で、様々な議論がされているのが現状である。
現在では食事に含まれるコレストロール量は血中のコレストロールと関係していないことがわかっていて、厚生省のコレストロール摂取量の制限も撤廃されている。
また、動物性脂肪や飽和脂肪酸が心血管疾患の原因が間違いで、現在その関連は認められていない。
ネズミと人間は元々食べるものが大きく異なり、体内での代謝も大きく異なり、ネズミは高脂肪食で太り、人間は高糖質食で太り、高脂肪低糖質食を食べれば痩せるのである。
糖質を増やした食事を摂った結果が、現在の悲惨な状況であり、人類はこの仮設が間違っていることを、多くの犠牲者を出して証明したのである。
糖尿病も、根本的な糖質過剰摂取であり、糖尿病は糖質過剰症候群の一つの病態で、糖質過剰摂取により起こり得るたくさんの病気の中の1つにすぎない。
人間の体は、何とかいつもの状態を維持しようとする「ホメオスタシス」という機能を持っていて、体の何処かに異常が起きても、それを修復したりするだけでなく、体として問題ないように他の機能が補ったりする。
人間の体は非常に優秀で、非常にうまく問題を隠匿(いんとく)する。だから、検査では異常が出るようになったときは、すでにその部分の欠陥・故障は、かなり進行した状態である可能性は高い。
第2章
「インスリン抵抗性」とは、「インスリンが組織や臓器に十分に作用しない状態」で、インスリン抵抗性がどうしておきるかのメカニズムはまだ解明されていない。今、考えられる仮説は、
仮説①
インスリンが過剰に分泌され過ぎたことにより、その大量のインスリンに曝された組織や臓器はインスリンが効きにくくなる。
仮説②
糖尿病の人の肝臓の細胞では、グルカゴン分泌の調整異常により糖新生(乳酸・アミノ酸、脂質から出来る、糖質以外の物質からブドウ糖を合成すること)が続いているので、細胞はブドウ糖でいっぱいで、脂肪の合成も増加していて、エネルギーが溢れている状態、また、筋肉細胞でも糖質過剰摂取で活動性が少ない場合、グリコーゲンは使われずに蓄積したままで、筋肉内にも脂肪が豊富に溜まっている状態の時に、インスリンの働きで必死にブドウ糖を詰め込もうとしても、十分には取り込みまれない。筋肉の細胞内が満タン状態になっていれば、インスリンが分泌されてもブドウ糖の取り込みが悪くなる。
仮説③
糖質過剰摂取では高血糖になり、高血糖は、タンパク質などと反応して糖化を起こす。また、インスリンのペプチドホルモンも高血糖で糖化され、糖化した受容体も、機能傷害を起こし、本来の機能が果たせなくなる。インスリンに問題がなくても、糖化インスリン受容体が増加すれば、正常な信号が伝えられなく、血糖値が低下しなくなれば、インスリン分泌が増加して、ますます糖化が進み、インスリン抵抗性が高くなる。
実際に、これらの3つの仮説が全て組み合わさっていると考えている。
運動で痩せることは非常に難しく、100kmのウルトラマラソンを走っても、脂肪の量は数百グラムしか減らなく、運動してエネルギー消費量が増加すると、食欲も増し、エネルギー摂取量も増加する。運動の効果が食事の効果を越えることはない。
タンパク質は、主に体を作り上げたり、様々な体内の物質のもととなる必須の栄養素であり、また、脂質も体を作り上げたり、ホルモンなどを構成したりする必須の栄養素で主要なエネルギー源である。
さらに、同じエネルギー摂取量でも、糖質の割合を少なくして、その分脂質の割合を高くすると、エネルギー消費量が増加する。
低カロリーの食品は減量に向いているものではなく、糖質が多くなる分、体重の増加に関与する。
脂質を摂取するから体の脂肪が増えるのではない。糖質を摂取してインスリンが分泌されるから、摂取した糖質が脂肪に変換され、摂取した脂質がそのまま体の脂肪になる。肥満は糖質過剰摂症候群の最も代表的なものである。
糖質をほとんど摂取しなければ、糖尿病にはならないのであり、しっかりと糖質制限をすると、糖尿病が改善し、インスリンを注射していた人でも、インスリンを止められたり、内服薬を減量、中止出来る人も続出する。
メタボリックシンドロームの項目は、ほとんど全てが、糖質過剰摂取によるものである。
認知症の薬の添付文書には、「本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」と断り書きがある。
第3の糖尿病と言われるアルツハイマー病、認知症、うつ病、精神疾患、は、糖質過剰摂取をやめない限り、増加は止まらない。
うつ病の原因として、セロトニン仮説は、でたらめで、詐欺に引っかかったようなものである。
うつ病の原因は完全にはわかっていないが、脳の炎症が強く疑われている。
うつ病をはじめ、ほとんどの精神疾患は糖質過剰摂取症候群である。
糖質摂取量が増えるほど、調整脂肪が増加し、HDLコレストロールが減少する。また、
LDLやHDLはリポタンパク質の一種で非常に重要なもので、糖質制限をすると、LDLコレストロールが増加する人がいるが、LDL全てが「悪玉」ではなく、sdLDLや酸化LDLが「悪玉」で、糖質制限した時のLDLのほとんどは「善玉」LDLである。
糖質の中でも最も毒性が高いと考えられているのが果糖であり、果糖を過剰摂取すると、中正脂肪値が増加し、sdLDLや酸化LDLまで増加して、最も心臓や血管を痛めつける糖質が果糖である。
これまでの医療はLDLコレストロールを最も重要視してきたが、このLDLコレストロールを中心とした脂質異常症の定義自体が怪しい。
世界中で最も売れている薬の1つ「スタチン」は、LDLコレストロールは低下するが、様々な副作用が起こり、人間の重要な機能まで低下させる可能性がいくつも指摘されていて、最も重要なミトコンドリアの機能不全さえも起こす可能性が高い、また、アルツハイマー病の原因の1つであるアミロイドβの沈着も増加する。スタチンほど無駄に使われている薬はない。
また、LDLコレストロール値は心臓の疾患との関連性は非常に薄い。
心血管疾患の大きな原因の1つは、凝固(ぎょうこ)系という、血液を固める機能が増加するすることであり、その塊である血栓を溶かす線溶系のバランスがとれて、血管が詰まらずに済むが、高血糖は他の凝固(ぎょうこ)系も活性化し、高インスリン血症は線溶系を抑制し、相加的に血栓形成促進状態が作り出され、そこに高血症によって炎症がもたされ、さらに血栓形成が増強し、心筋梗塞や脳梗塞が発症するリスクが高くなる。
最近、血管の内膣で重要な役割を担っているものがあることがわかってきて、血管の内膣には毛のようにびっちりと生えている「グリコカリックス」というものが、血管の内膣の滑らかさを保って、高血糖により減少することもわかっている。
グリコカリックスの役割は、血管透過性障壁の維持、血管拡張作用のある一酸化窒素生産の仲介、スーパーオキシドジスムターゼなとの抗酸化物質による血管保護、凝固阻害因子の保持、白血球接着の防止、炎症反応の調節などと考えられている。
グリコカリックスの低下は、外傷や手術などでも起きるが、高血糖や酸化ストレス、炎症でも起きる、つまり、自分でコントロールできるのは高血糖の防止だけである。
動脈硬化や心血管疾患も、コレストロールが原因ではなく、糖質過剰摂取症候群である。
非アルコール性脂肪肝、ガン(前立腺ガン以外)、帯状疱疹(たいじょうほう)は、糖尿病の方のリスクが高い。また、髄膜炎、多発性骨髄腫、食道ガン、甲状腺、閉経後の乳房、胆嚢、胃、肝臓、すい臓、腎臓、卵巣、子宮および大腸直腸、これらは過体重や肥満でガンのリスク増加と関連している。
女性特有の病気では、高IGF-1を示す人が多く、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、子宮筋腫、子宮内膜症、生理痛、月経困難症、 多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群(PCOS)、不妊症(男性も)、妊娠糖尿病、インスリン抵抗性が高まった人に起きている。
また、肥満の母親から生まれる子供の先天的な傷害、自閉症や発達の遅れ、高血糖、高インスリン血症が親の肥満を招き、胎児の形態異常を誘発していると考えられていて、糖質過剰症候群は母親だけの問題ではなく、自分の子供にもまで伝わってしまう。
目の病気の白内障、緑内障(第4の糖尿病)、 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)、近視、ドライアイ、これらも糖質過剰症候群の1つである。
整形外科の病気、サルコペニア、腰痛、骨粗鬆症、変形性関節炎、五十肩、 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょしょう)、これらは、コラーゲンが主な構成成分で、このコラーゲンは、高血糖になると糖化してAgesが蓄積し、硬く脆くなり、炎症を起こしやすくなる。また、筋肉量と質の低下、筋肉の一部が脂肪に変性してしまうことが、慢性の痛みを引き起こしている。
アスリートは、競技の種類やポジションによっては、体重を要求されることもあるので、食事で体重を増やすので、インスリン抵抗性を招きやすい、筋トレの後にタンパク質を摂ると、筋肉は増加するが、そこに糖質やタンパク質を加えると、筋肉増加量はタンパク質のみの摂取よりも低下する。
運動時に糖質たっぷりのスポーツドリンクを飲み、運動後に糖質たっぷりの食事を摂るのは、危険な食習慣である。
皮膚に表れる病気で、アンドロゲン(首イボ)は、アンドロゲン性脱毛症(男性型脱毛症、AGE)、と女性のPCOS( 多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群 )、乾癬(かんせん)、「乾癬は成長ホルモンの治療中に発症する報告も多い」、ニキビ、これらはインスリン抵抗性との関連性がある。
パーキンソン病、前立腺肥大、頻尿、難聴、片頭痛、逆流食道炎、パレット食道、視覚障害・味覚傷害、これらはインスリン抵抗性が関連していて、糖化したフィブリノゲンは溶けにくく、血管を詰まらせやすく、目にも鼻にも非常に細い動脈が流れているので、糖化したフィブリノゲンや減少したグリコカリックスの影響を受けやすく、傷害を起こしやすい。
※片頭痛では、鎮痛剤を必要としていたような患者が、スーパー糖質制限を始めて頭痛が改善し、薬が全く不要になる。ケトン体が上昇し、ケトン体の坑炎症性効果が得られる前に症状が改善するということは、高血糖や高インスリン血症、脳のインスリン抵抗性そのものが原因となっていると考えられる。※
現在の糖質は過剰であり、人によっては糖質を吸収できる上限を超えている場合があり、吸収できなかった糖質は、細菌により発酵されて、ガスを産生し、それらのガスが腸の圧力を高め、ガスが胃に行けば、逆流食道炎に、大腸であれば過敏性腸症候群になると考えられている。さらに、それ以外の、何となく感じる腹部の不快感、お腹の張りなどの多くは、このような糖質の吸収不良が原因だと考えられる。
甲状腺の病気、甲状腺機能低下症、橋本病、甲状腺ガンにも、糖質過剰摂取が関係している。
インスリン様成長因子(IGF)は、骨および骨格筋などの成長および分化に影響を与える成長ホルモンの媒介物質として発見され、下垂体によって産生される成長ホルモンに応答して、肝臓によって産生されるタンパク質で、体内のほとんどの細胞成長を抑制している。IGFは、生物の成長、発達、生存には欠かせないが、成長や発達の延長上には、老化やがんが存在している。
インスリン過剰分泌から起きるのは、局所的なインスリン抵抗性か、全身のインスリン抵抗性である。そして、IGF-1抵抗性も加わる。
局所的なインスリンIGF-1抵抗性だけが起きてる場合には、その臓器の病気だけを発症し、本来のインスリンの作用が効果を示さず、ミトコンドリア機能傷害を起こし、臓器の機能傷害に陥る。また、ミトコンドリア機能傷害は活性酸素が増え、酸化ストレスを増加させ、臓器の機能傷害を促進する。
また、全身のインスリン・IGF-1作用不足では、食後高血糖を招き、それがAGEsを増加させることで、酸化ストレスの増加を招き、酸化ストレスはさらにインスリン・IGF-1抵抗性を促進していまう。
さらに、インスリンの過剰分泌が続くと、すい臓のβ細胞が疲弊して、インスリン分泌機能が低下し、糖尿病が発症したり、様々な臓器でインスリン・IGF・1作用不足が起き、機能傷害に至る。
私たちの体を作り出すものは、体内で合成するもの以外は、ほとんど全てが食事から体内に取り込まれ、その栄養素が非常に複雑な未知の反応経路進み体を構築している。人間の代謝にはいくつものセイフティネットがある。
欧米人はインスリン分泌能が高い人が多いが、元々インスリン分泌能が低い日本人は、体つきも、筋肉もそれほど多くなく、成長も悪いが、その分、老化も遅い、日本人が長寿なのは日本食によるものではなく、このインスリン分泌能が低い体質にある。ただ、長寿であるが、筋肉が少ない分、油断すると高齢者は寝たきりになるリスクは高い。
全身のインスリン抵抗性が起きる前に、次々と様々な臓器で局所のインスリン抵抗性が起きて、様々な病気を引き起こしてしまうこともあるので、数値に表れないインスリン抵抗性の方が実は重要になることもある。
実際は、ある病気の原因と、その病気が原因で起きたと思われる別の病気の原因が根本では同じであり、様々な病気がリンクしている。
1型糖尿病、2型糖尿病、アルツハイマー病を3型糖尿病、緑内障を4型糖尿病と呼んでいる人もいるが、このままいってしまうと100型糖尿病まで出てきてしまう、それよりも、全てを網羅して、「糖質過剰症候群」とまとめればすっきりする。(1型糖尿病以外)
推測ではあるが、糖質過剰摂取が、自己免疫を狂わせているのではないかと考えられ、自己免疫疾患も糖質過剰症候群の1つだと捉えることが出来る。
第3章
果物は現代の果物とは程遠いもので、糖質含有量が少ないだけではなく、サイズも小さく、食物繊維だらけのものだった。
大昔には、糖質を毎日のように十分摂取できなかったからこそ、人類はブドウ糖を体内で作り出すことが出来るように進化した。「糖新生」である。
現在のような糖質過剰摂取状態では、
脳がコントロールしきれないほどのブドウ糖が血液に流れており、血液脳関門はブドウ糖を大量に通過させてしまい、脳のブドウ糖濃度も非常に上昇していて、脳に異常が起きるのも無理はない。
人類が大量の脂肪を蓄積していなかったら、安定したエネルギーを確保することは難しく、人間の脳はこれほど大きくはなっていなかったであろう。人間は脂質で生きている。
人間の母乳にはケトン体を生成する短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸を15~17%含んでいて、人間の赤ちゃんは体脂肪も中鎖脂肪酸を多く含んでいる。
母親が糖質を過剰に摂取していれば、退治に様々な問題が起きたり、母体と胎児をつないでいる胎盤に大きな負担がかかる可能性があり、特に、毒性の果糖は、母親の血中よりも胎児の臍帯血(さいたいけつ)の方が45%も濃度が高い。
人間の知能指数(IQ)は、ジェームス・フリン教授の研究論文「フリン効果」(1984年年)で、「人間のIQは年々上昇し続ける」と示し、1930年代前半は世界恐慌のさなかで最悪の状況で、食事環境も良くなく、その後はだんだんと経済が改善し、栄養もよくなった。
しかし、1970年代半ばを過ぎると、どんどんIQは低下しまっていて、これには様々な要因があるが、アンセル・キーズが脂肪悪玉説を唱え、抵脂肪が推奨され、1977年にまとめられた、「マグガバン・レポート」でも、摂取カロリーに対する炭水化物の比率を55~60%に増やし、脂質を40%から30%に減らす、という目標が設定された。糖質の摂取量を増加させた。
また、ペプシが1975年に大々的に行ったマーケティング「ペプシチャレンジ」、さらに、現在でも様々な食品に使用されている、高果糖コーンシロップ(異性化糖)の消費が量が急激に増加したねかも1970年代からである。高果糖コーンシロップは、1970年代前半から急激に消費量が増加している。
IQの低下と、異性化や精製した糖質、砂糖を含んだ飲料の消費の増加とが一致している。
人間の脳の発達にはDHAや中鎖脂肪酸は非常に重要であり、母乳には糖質も多い。ただ、含まれている糖質のほとんどが乳糖であり、赤ちゃんは乳糖を分解できるが、これがブドウ糖ではないことには意味がある。
母乳の乳糖が約7%であるのは、非常に高濃度の糖質を含んでいることになる。7%の糖質を血中のブドウ糖で考えたら、血糖値は約7000mg/dlにもなり、これは非常に危険である。しかし、乳糖であれば、全ての細胞は利用することができないので、乳腺細胞そのものも飲んだ赤ちゃんは安全である。
母親が、果糖たっぷりの食事や飲み物を摂取していれば、それが母乳に移行し、赤ちゃんに肥満などの影響を与えてしまい、母親の食事は妊娠中、そして出産後であっても非常に重要なのである。
本来、食事を摂る回数は非常に少なかったはずで、現在では、軽食や、糖質の入った飲料の摂取まで含めると、1日に5食以上食べていることも珍しくない。起きている時間帯のほとんどの時間で、インスリンの追加分泌がされ続けていて、毎日の食事で、我々がいかにインスリン漬けになっているかがわかる。
朝食を抜くと、昼食摂取による血糖値の上昇が大きいと言う人もいるが、そもそも糖質制限をしていれば血糖値の上昇は少ない。
1日に摂る食事の回数を増やせば増やすほど、人間に備わった代謝のメカニズムを狂わし、インスリン分泌量や、インスリンの追加分泌をしている時間を増やしていまい、体が悲鳴をあげるのも当たり前である。間食をしないと空腹感が辛いと思うのは、糖質過剰摂取の影響でインスリンが大量に分泌され、それにより高血糖から血糖値が低下し、ときに低血糖に移行するからであり、糖質を摂らず、タンパク質と脂質をしっかり摂れば、空腹感は非常に少なくなる。
果糖は代謝の面で、ブドウ糖とは大きく異なると考えられていて、果物に豊富に含まれる果糖は、他の糖質とは違い、インスリンとはほぼ独立した形で体内に取り込まれ、腸で吸収された後は速やかに肝臓に運ばれ、そしてほぼ全てが肝臓で代謝され、ブドウ糖やグリコーゲン、中性脂肪に変換される。
血糖値の上昇や、インスリン分泌が少ないので、間違って「健康的な食べ物だ」と思う人がいるのも無理がないが、果糖はブドウ糖よりも危険な内蔵脂肪を増加させる。
果糖とアルコールは、人間の体内での
代謝、その有害性や、体に起きる変化などがそっくりで、
果糖たっぷりのフルーツジュースを子どもにたくさん飲ませているのは、大人にお酒を何杯も飲ませていることと何ら違いがない。
「果糖ぶどう糖液糖」など異性化糖を含んでいない100%のフルーツジュースには、多いもので1リットル当たり70gを超える果糖を含んでいるものもある。
現代の食品には、実に多くの糖質が含まれていて、その中で最も多い糖質が果糖なのであり、原材料名の表示があるものでは、果糖は「果糖ブドウ糖液糖」などの名前で含まれ、生の食材を買わずに、調理した状態のものを買ったり、外食をしたりすると、それにどれほどの果糖が含まれているいるのかわからない。注意をしていないとすぐに上限数を簡単に突破する。極端に言えば、我々は知らないうちに「毒」を盛られているようなものである。
糖質はただのエネルギー源ではなく、
脳に強く作用する。合法的に摂取できる麻薬と言っていいかもしれないほど、依存性があり、糖質を摂取したときに表れる脳の変化には、コカインやアルコールなどの薬物を摂取したときの変化とそっくりなのである。
「疲れたときには甘いものがよい」と考える人もいる。しかし、実際には体の過労は回復せず、糖質摂取から30分以内で有意に過労感が増し、60分以内では過労感が増加する傾向が認められている。
非常に多くの人が安易に薬を飲んでいるが、薬は代謝のメカニズムを阻害し、不調になった組織の代謝だけに作用すればいいのだが、ビンポイントでは効かなく、その他の体の部分では、薬の影響で逆に代謝のメカニズムが狂ってしまう副作用があり、つまり、薬を使用するということの意味は、体の多くの正常な代謝を犠牲にして、不調な部分の代謝や異状な反応を改善しするものである。だから、基本的には、薬の長期使用というのはあり得なく、不調だった部分が良くなっても、長く続ければ、その他に多くの部分が薬の犠牲になる。
生活習慣病などを薬で改善することは、体に大きな負担を与えることになり、ほとんどの薬には、根本的な治療効果はなく、症状を抑えるだけの対処療法の効果しかない。
また、薬をいくつも併用することの危険性を考えたことがあるだろうか?実は、いくつもの薬を併用した場合、どのような有害が起きるか、誰も知らないのである。
例えば、痛み止めとしてよく使われている非ステロイド性炎症薬(NSAIDs)、アスピリン(血液をサラサラにする薬)、SSRI(坑うつ薬)は、上部消化管を起こしやすい。
糖質過剰症候群では関節や腰の痛みは珍しくなく、痛み止めを飲み、動脈硬化も進んで脳梗塞になってアスピリンを飲み、同時にうつ状態になって坑うつ薬を飲んでいるケース、このような人は、さらに薬を飲んでいるはずであり、もっとも危険な状態かもしれない。
医療の細分化が病気の背景を見えなくしていて、近視眼的な診断は、見えている部分だけの治療となり、その背景にある原因まで治療を行わない。だから、再発や別の病気でまた苦しむのである。
国も医師も栄養士も、糖質を50~60%摂ることが健康に良いという証拠を持っているわけではなく、エビデンスは全くないのである。病院では、医師も栄養士も、糖質過剰摂取を推奨していて、患者の病気が進行すると、栄養指導を守っていないとか、運動をサボっていると考えられてしまい責任は患者に押し付けられている。
医学雑誌には格付けランキングのような「インパクトファクター」があり、インパクトファクターが高い雑誌に載った論文の方が、重要度や影響力があると考えられていて、インパクトファクターの高い超一流雑誌として、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)』『ランセット』『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエイション(JAMA)』『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』がある。
「ディオバン事件」では、ディオバンという血圧を下げる薬の臨床試験のデーター改竄が発覚した。「うそ」の効果で、ディオバンは大ヒット商品になっていて、この事件は氷山の一角であり、現在でも製薬会社は、研究、論文に大きな影響を与えている。
医学や栄養に関する研究をするには、膨大な資金が必要になることが多く、そのお金は企業から提供されることが非常に多く、スポンサーの企業にとって有利な研究結果が出やすくなることは十分に考えられる。
スポンサー、研究者は、スポンサーの製品に不利益な影響を与える結果が出た場合、その結果の公表を遅らせるか、公表しないことを選択することができる。そして、あるテーマに関する研究を網羅的にまとめたレビューという論文の著者は、スポンサーの利益と一致する文献を選択的に検索し、それを解釈してまとめることができる。これが、EBMの実情である。
例えば、LDLコレストロールを低下させるスタチン「リピトール」という薬は、心臓発作を36%低下させると「ランセット」に発表されたが、実際のデーターを見てみると、たいして心臓発作を防いでいなく、さらに心臓発作以外の原因の死亡が増加している。
また、コレストロールが健康にとって「悪いもの」という前提が、ただの仮説であり、間違っている可能性の方が高い、最初の前提が間違っていれば、その結果はエビデンスとして役に立たない。
ちなみに現在では、LDLコレストロール値が低い人ほど死亡率が高いというエビデンスがいくつも出ている。
利益相反のある人が論文を書き、利益相反のある人が治療のがいどラインを決めている。EBMのもととなるデーターは企業の喧伝に使われ、危険な関与により操作されている可能性は否定できない、このような状態で「科学的」と言えるのであろうか?「商業的」と言えまいか?
2018年9月に「コクラン」(営利目的や利益相反のある資金の提供を受けず、商業的・金銭的な利益からくる制限を受けることなく自由に活動を展開し、権威と信頼のある情報を生み出すことをもとに、質の高いシスマティックレビューのエビデンスを提供してきた機関)は、世界中の医師たちの治療に影響を与えていて、そのコクランで、子宮頸がんのワクチンであるHPVワクチンに関するエビデンスが、不完全な内容と企業相反について痛烈に批判したコクランの中心的メンバーが、コクランを追放された。暗に利益相反があることを認めてしまった。
では、理想的な糖質摂取量、摂取量の上限は、正直わからなく、糖質制限の一応のコンセンサスは、1日あたり、130gが上限で、スーパー糖質制限食では1日30~60gである。
しかし実際には、それぞれ体重も違えば、インスリンの感受性も違い、同じものを食べても、人によって血糖値の上がり方は異なる。
世界の様々な国で、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病などが大きな問題になっており、メキシコ、アメリカ、イギリス、アジアではタイ、フィリピンなど、いくつかの国ではすでに砂糖税が導入されている。
チリでは学校でのジャンクフードの販売は禁止され、シリアルなどのパッケージにキャラクターを使用をしたり、おもちゃ付のお菓子を販売することを禁止して、さらにジャンクフードをテレビ番組や若者向けのウェブサイトで宣伝することを禁止している。
厚生省が発表している日本人の食事摂取基準では、現在、タンパク質13~20%、脂質20~30%、炭水化物(糖質)50~65%となっている。しかし、このような摂取エネルギーに対する割合や食事のバランスなどは全く根拠がなく、根拠のないことを国が推奨すると、病院でもそれに従わなければならなくなるので、病院では患者に糖質たっぷりの食事を平気で提供し、学校給食でも糖質タップリである。国が率先して方向転換をすべきである。
今、医療業界の鍍金が剥がれだしていて、一体誰の為の医療なのか、捏造だらけの製薬科学、これは1970年代から80年代にメイヨー・クリニックがビタミンCの捏造治験によって、根本的な医療がねじ曲げられ、未だに多くの医者や栄養学を学んだ人達が、この事に気が付かなく、完全に間違えた方向に進んでいて、現在定められている健康診断のコレストロール数値も怪しいもので、ただ単にスタチンを売るためだけに、改竄した論文を取り上げて、スタチン系の薬を飲まされ、副作用で更に、薬を処方され、訳の解らない解明不能の疾患に犯されている人が多い、個人的な考えだが、もし、コレストロールを自然な形で、下げたいので有れば、皮肉にも、「煙草」が一番効果が有ると思うが、ただ、著者も指摘しているように、コレストロールを下げる意味が有るのか、コレストロールよりも、血糖値が高い方が相当問題だと思うが、著者が指摘した、糖質過剰摂取が問題であるのは解るが、実は、タンパク質、ビタミン・ミネラル不足、特にタンパク質不足が大問題であって、そこには、ビタミンCと一緒に、分子整合栄養学が、1970年代に医療業界から抹殺されている事に、気が付かないと、只の糖質制限ブームに載って、治療や発言をしていても説得力はない、1970年代から論争が合った、分子整合栄養学を学ばなければ、薄っぺらい治療になるだろう、是非、この著書を読んだ方は、分子整合栄養学を学んでもらいたい。正直、投薬を中心にした医療に対しては酷すぎて呆れている。今後の著者の発言に注目したい、この著書を切っ掛けに是非、医療を国民一人一人が考えてもらいたい!
今軽い糖質制限を行っているので体が疲れにくくなっています
特にシュガーフリー、 砂糖果糖の含まれているドリンクを飲まなければかなり体が改善します。
タンパク質多い野菜多めの食事管理に変えれば体質改善できますよ。
いつまでも若い体を維持したければ糖質制限ですよ!
病気知らずの体に改善したければ糖質制限ですよ!
