交際に入っても、腰が重く動かない人々

ところがお見合いは、それまでまったく面識のなかった2人が、結婚相手を探すという目的で出会う。そこでまずは、相手の人柄を知る時間が必要になる。それが“交際”の期間だ。この期間は、何人と交際していてもいいし、また新たなお見合いをしてもよい。

 

それを経て、“この相手とは結婚に向かえる”と思ったときには、“真剣交際”に入る。このときは、ほかに“交際”に入っていた人たちすべてを“交際終了”にして、1人と真剣に向き合う。

 

晃は、お見合い婚活を始めて半年経ったのだが、これまで、“交際”に入っても、1度か2度食事をすると、“交際終了”となることが続いていた。

 

これは結婚相談所で活動している人たちのありがちな行動パターンなのだが、交際に入っても積極的に動かない。

 

お見合いの後、お互いが“交際希望”を出すと、仲人を通じて連絡先を交換する。その後、翌日の21時を目安に、男性側が女性にファーストコールをするのが通例だ。

 

 

 

価値観が自分とは違う」と判断してしまう

晃が言うことは、もっともだ。今、30代後半、40代、50代の婚活初婚者が相談所には多いのだが、お見合いは繰り返すものの、なかなか成婚しない。

理由の1つは、先に述べた“婚活の腰が重く、交際に入っても行動を起こさない”こと。もう1つは、晃の言う“自分のライフスタイルや理想を相手に押し付け”、そこで“この相手と自分は価値観が違う”と判断をし、交際を終了させてしまうことだ。

 

会員たちを見ていると、20代は活動を始めてから瞬く間に相手を見つけ、成婚退会をしていく。それは選択肢が多いというのもあるが、考え方が柔軟で、まだ自分の確固たるライフスタイルが出来上がっていないので、相手を受け入れる許容範囲が広いからだ。

 

ところが、年を重ねれば重ねただけ、積み上げてきた経験や得てきた知識によって、自分の理想やライフスタイルを確立させてしまう。そして、かたくなにそれを曲げようとしない。

 

晃と晴美は、どこまでお互いが歩み寄れるのか。見守ろうかと思っていた矢先、2人で話し合い、“交際終了”となってしまった。