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——今回は『an・an(アン・アン)2013年7/3号』の『大人の恋の育て方』特集を参考に、「ときめきを感じる男性と出会えない理由」について話し合っていきます。
ケイコ 恋愛したくないわけじゃない。いい男性と出会って、ときめきたい。けれど全然、ときめく相手と出会えない。出会いがあっても「この人が好き」という気持ちになかなかならない。20代の頃はもっと簡単に、相手を好きと思えたのに。私の心は渇いてしまったのかも……そんな声を聞くことが多いんです。
博士 この「ときめかない問題」は、女性だけの現象ではないようなんです。先日、男性ファッション誌から取材を受けたのですが、そのテーマは「恋をする気がしない」というものだったんです。少し前までの男性誌の特集といえば、「どうやって女性をおとすか」「どんなデートをして、エッチまで持っていくか」というテーマが圧倒的に多く、「恋愛する気がしない」「ときめかない」などがテーマになることはありえなかったと男性誌の編集者は言っていました。
ケイコ 女子会で「好きな人が、ほしいよね~」という話題には、けっこうなるんですけどね。
博士 ときめかない=恋愛モードに入らない理由の一つに、決まりきった日常を送っているからということもあると思います。例えば、こんな一日を送っていないでしょうか。朝に家を出て通勤電車の中でスマホのゲームをやって、会社に着いてパソコン画面と向き合ってデスクワークをして、同僚の女性とランチを食べて、帰りの通勤電車にスマホでフェイスブックを覗いて、帰宅後に一人でご飯を食べてバラエティ番組や韓流ドラマを見る……。
こんな生活では、朝起きてから寝るまでの間に、恋愛につながりそうな相手との出会いは皆無だし、仮に独身男性が周りにいたとしても全く視野に入っていない。
『羊たちの沈黙』という映画の中で、レクター博士が言っていたのですが、人は毎日見ているモノの中に欲望の対象を見つけるのです。魅力的な男性を実際に見ていないのだから、ときめくわけがありません。「そういえばこの1カ月、仕事でもプライベートでも、独身男性と接点を持っていない」「仕事が忙しく、いつも頭の中は仕事のことでいっぱい」という人は、当たり前のことですが、ときめかないし、恋愛が入り込む余地はないでしょうね。
ミホ 例えば「この5年、恋愛とはまったく無縁の生活」という場合、ときめく気持ちだけでもあったほうがいいんでしょうか。韓流スターにときめいても、恋愛ホルモンは出そうな気がして。
エア恋愛が、現実の恋愛を遠ざける原因に
博士 韓流スターやジャニーズのタレントなどにときめいている女性はたくさんいますよね。「ときめきがほしい」というだけなら構わないけれど、韓流スターへのときめきが、リアルな恋愛を引き付けるかというと、それは一切ありません。逆に、エア恋愛にハマればハマるほど、現実の男性との恋愛が遠ざかります。
「私は、韓流スターだけにしか、好きという気持ちがわかないんです」というアラフォー女性の相談を受けたことがあります。よくよく話を聞いてみるとその人は、プライベートの時間のほとんどを韓流ドラマのDVD鑑賞や韓流スターの追っかけに費やしていました。7年もの間、新しい独身男性と一切出会っていない状態だったのです。
ミホ 恋愛が始まる余地が、まるでない……。
博士 現実に存在する男性と知り合って、付き合う段階まで持っていく過程はけっこう大変です。それに比べたら、韓流スターにエア恋愛してときめいているほうが、圧倒的に楽です。現実の男性と付き合いたいと思って出会いを探したけどうまくいかなかったなどの経験から、エア恋愛にハマってしまっている人も、いるかもしれませんね。
アイ 今、婚活中なんですが、出会いを探すのって本当に大変だと実感しています。私が35歳という年齢のせいか、周りの男性たちはみんな既婚者。結局、私にとってのときめきの対象になる男性はみんな結婚していて、とっくに他人のモノになってしまっている。そして残っているのは、ときめかない男性ばかり……。仮に残っていたとしても、彼らは年下の女性を捕まえにいっているんですよ。
女性としての魅力が低下すると、ときめきも減る
博士 一般的な恋愛市場では、そういう現象が起こっているでしょうね。35歳の女性からみて魅力的な男性は結婚しているか、20代の若い女性をターゲットにしていて自分には言い寄って来ないということですよね。
アイ そうです。
博士 アイさんが20代の頃にモテていたのは、若さという価値があったからでしょう。若さという価値がなくなると、一般的な恋愛市場では女性は急激にモテなくなります。30代後半でも外見がきれいな女性なら、近付いてくる男性もいるけれど、その多くは結婚を全く考えていない男性たち。これには既婚男性も含まれるわけですが。その結果、「私は男性にモテないわけじゃないのに、なぜか結婚には至らない」ときれいな女性は思うことが多いんです。
けれど、なかには偏った市場というのもあるものです。例えば、理系の男性研究者ばかりが働いている職場です。そこは男性9対女性1など比率が極端に偏っているうえに、出会いがないと思っている男性たちが多いため、30代後半の女性であってもモテます。そういう市場を探してみるというのは、一つの方法です。
アイ このところ、本当にモテなくなりました。男性を惹きつける魅力が減っているんだと、自分でも自覚し始めたところです。
博士 男性からのアプローチが減ったことも、ときめかない原因になっているのでしょう。かわいかったり、きれいだったりする女性には、男性もやさしくするものです。そして男性からやさしくされることで、女性はときめき始めたりします。そう考えると、見た目や立ち居振る舞いが女性として魅力的かどうかということも、ときめきと大きく関係しているんですね。
アイ これまでの恋愛は、男性からアプローチがあって始まったものばかりでした。ときめかなくなった原因に、男性からアプローチされなくなったことも含まれていたんですね……。男性ウケするように自分を変えたほうがいいのかなとも思うんです。その一方で、ありのままの自分を受け入れてくれる男性とじゃないと、結局は続かないんじゃないかとも思うんです。
博士 ありのままの自分で勝負したいという女性は多いけれど、それはものすごく確率の低い勝負に挑んでいるようなものです。なぜなのか……。その理由は、次回お話ししたいと思います。
——今回は『an・an(アン・アン)2013年7/3号』の『大人の恋の育て方』特集を参考に、「ときめきを感じる男性と出会えない理由」について話し合っていきます。
ケイコ 恋愛したくないわけじゃない。いい男性と出会って、ときめきたい。けれど全然、ときめく相手と出会えない。出会いがあっても「この人が好き」という気持ちになかなかならない。20代の頃はもっと簡単に、相手を好きと思えたのに。私の心は渇いてしまったのかも……そんな声を聞くことが多いんです。
博士 この「ときめかない問題」は、女性だけの現象ではないようなんです。先日、男性ファッション誌から取材を受けたのですが、そのテーマは「恋をする気がしない」というものだったんです。少し前までの男性誌の特集といえば、「どうやって女性をおとすか」「どんなデートをして、エッチまで持っていくか」というテーマが圧倒的に多く、「恋愛する気がしない」「ときめかない」などがテーマになることはありえなかったと男性誌の編集者は言っていました。
ケイコ 女子会で「好きな人が、ほしいよね~」という話題には、けっこうなるんですけどね。
博士 ときめかない=恋愛モードに入らない理由の一つに、決まりきった日常を送っているからということもあると思います。例えば、こんな一日を送っていないでしょうか。朝に家を出て通勤電車の中でスマホのゲームをやって、会社に着いてパソコン画面と向き合ってデスクワークをして、同僚の女性とランチを食べて、帰りの通勤電車にスマホでフェイスブックを覗いて、帰宅後に一人でご飯を食べてバラエティ番組や韓流ドラマを見る……。
こんな生活では、朝起きてから寝るまでの間に、恋愛につながりそうな相手との出会いは皆無だし、仮に独身男性が周りにいたとしても全く視野に入っていない。
『羊たちの沈黙』という映画の中で、レクター博士が言っていたのですが、人は毎日見ているモノの中に欲望の対象を見つけるのです。魅力的な男性を実際に見ていないのだから、ときめくわけがありません。「そういえばこの1カ月、仕事でもプライベートでも、独身男性と接点を持っていない」「仕事が忙しく、いつも頭の中は仕事のことでいっぱい」という人は、当たり前のことですが、ときめかないし、恋愛が入り込む余地はないでしょうね。
ミホ 例えば「この5年、恋愛とはまったく無縁の生活」という場合、ときめく気持ちだけでもあったほうがいいんでしょうか。韓流スターにときめいても、恋愛ホルモンは出そうな気がして。
エア恋愛が、現実の恋愛を遠ざける原因に
博士 韓流スターやジャニーズのタレントなどにときめいている女性はたくさんいますよね。「ときめきがほしい」というだけなら構わないけれど、韓流スターへのときめきが、リアルな恋愛を引き付けるかというと、それは一切ありません。逆に、エア恋愛にハマればハマるほど、現実の男性との恋愛が遠ざかります。
「私は、韓流スターだけにしか、好きという気持ちがわかないんです」というアラフォー女性の相談を受けたことがあります。よくよく話を聞いてみるとその人は、プライベートの時間のほとんどを韓流ドラマのDVD鑑賞や韓流スターの追っかけに費やしていました。7年もの間、新しい独身男性と一切出会っていない状態だったのです。
ミホ 恋愛が始まる余地が、まるでない……。
博士 現実に存在する男性と知り合って、付き合う段階まで持っていく過程はけっこう大変です。それに比べたら、韓流スターにエア恋愛してときめいているほうが、圧倒的に楽です。現実の男性と付き合いたいと思って出会いを探したけどうまくいかなかったなどの経験から、エア恋愛にハマってしまっている人も、いるかもしれませんね。
アイ 今、婚活中なんですが、出会いを探すのって本当に大変だと実感しています。私が35歳という年齢のせいか、周りの男性たちはみんな既婚者。結局、私にとってのときめきの対象になる男性はみんな結婚していて、とっくに他人のモノになってしまっている。そして残っているのは、ときめかない男性ばかり……。仮に残っていたとしても、彼らは年下の女性を捕まえにいっているんですよ。
女性としての魅力が低下すると、ときめきも減る
博士 一般的な恋愛市場では、そういう現象が起こっているでしょうね。35歳の女性からみて魅力的な男性は結婚しているか、20代の若い女性をターゲットにしていて自分には言い寄って来ないということですよね。
アイ そうです。
博士 アイさんが20代の頃にモテていたのは、若さという価値があったからでしょう。若さという価値がなくなると、一般的な恋愛市場では女性は急激にモテなくなります。30代後半でも外見がきれいな女性なら、近付いてくる男性もいるけれど、その多くは結婚を全く考えていない男性たち。これには既婚男性も含まれるわけですが。その結果、「私は男性にモテないわけじゃないのに、なぜか結婚には至らない」ときれいな女性は思うことが多いんです。
けれど、なかには偏った市場というのもあるものです。例えば、理系の男性研究者ばかりが働いている職場です。そこは男性9対女性1など比率が極端に偏っているうえに、出会いがないと思っている男性たちが多いため、30代後半の女性であってもモテます。そういう市場を探してみるというのは、一つの方法です。
アイ このところ、本当にモテなくなりました。男性を惹きつける魅力が減っているんだと、自分でも自覚し始めたところです。
博士 男性からのアプローチが減ったことも、ときめかない原因になっているのでしょう。かわいかったり、きれいだったりする女性には、男性もやさしくするものです。そして男性からやさしくされることで、女性はときめき始めたりします。そう考えると、見た目や立ち居振る舞いが女性として魅力的かどうかということも、ときめきと大きく関係しているんですね。
アイ これまでの恋愛は、男性からアプローチがあって始まったものばかりでした。ときめかなくなった原因に、男性からアプローチされなくなったことも含まれていたんですね……。男性ウケするように自分を変えたほうがいいのかなとも思うんです。その一方で、ありのままの自分を受け入れてくれる男性とじゃないと、結局は続かないんじゃないかとも思うんです。
博士 ありのままの自分で勝負したいという女性は多いけれど、それはものすごく確率の低い勝負に挑んでいるようなものです。なぜなのか……。その理由は、次回お話ししたいと思います。