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■離婚とは夫婦が築いた山を切り崩して分け合うこと

 離婚することが決まった場合、できることならあまり時間をかけず、離婚の条件など取り決め事項をさくさくと決めて「離婚成立」、といきたいところです。離婚そのもの、または離婚条件がいつまでも合意にいたらず、不毛な戦いが続き時間ばかりが過ぎていく……。こうして離婚話が長引くということは、「泥沼化する」ということでもあります。既に見切りをつけた人間関係なら、はやいところさよならして、新しい人生をスタートさせたいですね。

 婚姻期間が長いほど、その間に築いたものが増えています。その築いた山を切り崩し、お互いに納得する形にして分け合わなければなりませんから、婚姻期間と泥沼離婚率は比例するものです。

 この築いた山とは、具体的にいうと、子ども・マイホーム・クルマ・家財道具・預貯金・年金・保険などなど……。これらは、さくっと分けやすいものもあれば、分けることは決して不可能なものもあります。

 このとき、例えばお互いにどうしても譲れないものが二つあったとしたら、究極の選択にはなりますが、どちらか一つは譲るというように、思い切って相手に譲る、譲歩するという精神があれば、泥沼化して時間を浪費することが避けられます。

■スマート離婚のコツ!10カ条

 離婚カウンセラーの私がみてきた離婚のパターンをもとに、「スマート離婚」のコツについてまとめてみました。(離婚はケースバイケースですので、ケースに合ったコツを参考にしてください)

□1:要求を通したい時は相手にもメリットを与える
 自分の要求ばかり通そうとすれば、「意地でも聞いてやるものか!」と相手の態度を硬化させてしまいます。それでは先に進めませんので、こちらが一つ要求を通したければ、相手にも一つメリットを与えます。

□2:感情的にならない
 感情的になると、ただただ気分は最悪。お互いに何の得もありません。ましてや暴力行為につながる引き金になったら大変。「離婚話のもつれから……」ということにならないように、あくまでも冷静に!

□3:どんなときもケンカではなく話し合う
 ケンカはただの罵りあいになるばかりで、時間を浪費するだけ。向き合った貴重な時間は、余計なセリフは排除して、しっかり一歩でも先に進むための話し合いをします。

□4:稼げる側はお金に執着しない
 相手に比べて、これまでもこの先も稼げる側はあまりお金に執着しないことです。思い切ってぽん!と渡してください。別れる相手には一円も出したくないという気持ちは分かりますが、 これで最後ですから相手の立場に立って潔く! また稼げばよいのです。

□5:離婚カウンセラーに相談する
 あらゆるケースのノウハウを持つベテランの離婚カウンセラーなら、もっとも効率よい後悔しない離婚の方法や計画を示してくれるでしょう。

□6:調停を申し立てる
 離婚の話し合いが停滞・難航したら、調停を申立てます。家庭裁判所の混み具合によって変わりますが、1~2カ月に一度くらいのペースです。ただケースによっては逆に長引いてしまうことがあるので、離婚の専門家に相談してから決めるとよいでしょう。

□7:弁護士に任せる
 相手と直接交渉すると、どうしても話し合いにならなかったり、精神的苦痛が甚だしかったりするのなら、費用はかかりますが信頼のおける弁護士に任せましょう。

□8:別居する
 別居は離婚の近道です。同居生活をしながらさくさく離婚成立に漕ぎ着けるのは、特殊な場合を除き大変ですし、精神的負担も大きく難しくなってきます。別居をした途端、離婚話は急展開していくものです。

□9:親はなるべく巻き込まない
 これ、重要ポイントです。親が出てくると、家対家の壮絶な戦いを繰り広げることになります。話はこじれに、こじれて、まとまる話もなかなかまとまらなくなりますから、精神的なサポートをしてもらう程度に留めます。

□10:親権・監護権を分ける
 親権・監護権争いというこの1点だけのために、泥沼化するケースはかなり多いです。解決方法として、親権と監護権を分けることで合意するというケースがあります。


 離婚を決意してから離婚成立となるまで、なるべくならそのケースなりの最短コースで、スマート離婚をしたいものです。不毛な戦いに時間もエネルギーも費やし、離婚成立の頃には疲れ切ってしまっては、たまったものではありません。

 離婚が成立するまでは本当に大変ですが、成立後だって大変なのです。離婚成立と同時にバッテリー切れとならないために、なるべくスムーズにスマートに、精神的苦痛も極限状態にならないよう気をつけながら、乗り切りましょう!

【離婚ガイド:岡野 あつこ】