脳血管攣縮とわかりまた入院生活が始まった。空腹で枕なしで過ごした一晩は眠れることなく長かった。寝返りもあまりできず腰痛との戦いが始まった。気休めの湿布を貼ってもらうが腰がすでに限界だった。長かった夜が明け朝食の時間になり待望の食事が運ばれてくるも食事の時だけベッドの頭部を30度まで上げていいとの指示だったが30度なんてテーブルに乗る食事も見えない角度だった。お膳に何が乗っているのかも見えなかった。このあたまを動かすな!上げるな!というのは脳血管の狭窄を悪化させないよう血液が頭にとどまるように動いてはいけないという事らしい。何を食べているのかわからない食事は味気ないというか食べた気のしないものだった。そうこうしているうちに理学療法士さんがやってきて早速リハビリ開始。しかし左足は全く動かず重くて重くて上げることも立膝をすることもできない。しかも前日から始まった治療のための代替血漿の点滴ボルベンで手足はむくみ手はグローブのようにパンパンで指は曲がらず膝も曲がらない。何もできずに浮腫がひどいためリハビリとしてマッサージをしてくれた。とにかく1日でも早く動かない部分に刺激を与えて脳に認識させることが重要らしい。早く起き上がりたいという思いにかられながら一生懸命左足が動くようにベッド上でモソモソ動かしてみる。