富士山 須走口
2010年7月30日(金)深夜
3年連続8回目の富士登山に息子、友人3人で行ってまいりました。
息子は3回目、友人は2回目、普段は全く登山には無縁です。
行程はいつも深夜発途中ご来光AM山頂で午後下山です。
いつも吉田口から行きますが、
あまりに下りが長く単調でつらいので
今回初めて須走口から登ることにしました。
またこれも初めて、週末登山です。
混み具合が心配でしたが・・・。
やはりとんでもない状態で・・・。
30日PM11:45
須走口5合目駐車場はすでに満車。
下の写真の通り迂回後、下りに向かって
路上駐車の列、なんと2.5km!
5合目まで50分の車道歩きを強いられます。
このときはこの程度でしたが、
戻ってきたときの列を見ると
推定4km1時間30分以上の列のなっていたようです(苦笑)。
1km30分は覚悟でしたが、あり得ない・・・。
こんなことは初めてで、ちょっとブームになりすぎだと思いました。
車内で1時間半仮眠をとり、
AM2:20スタート。
二人はご機嫌でスタートですが、
Wichitaは今後が見越されかなりげんなり気味です。←ならやめとけ、ってことなんですが(笑)。
AM3:05
ようやく5合目到着。
人出はちらほら。
ほとんどの方はもう山小屋でしょうか?
吉田口と違いひっそりとした5合目です。
最初は樹林地帯を登ります。
下弦の月が出ていて明るい夜でしたが、
森の中は木々が鬱蒼としていて
何も見えず加えて溶岩むき出しの登山道で足元が悪く
慎重に進みます。
帰りにそこを見ると富士山らしくなく
とても素敵な道でしたが、
夜間はかなり困難な登山でした。
夜が明け始めるととても緑が多く花も多く咲き気持ちがよい場所でした。
遠くに下山砂走り道が見えています。
新6合目(2,420m)を過ぎ、5時ごろご来光のはずでしたが
雲が多く残念ながら拝むことはできませんでしたが
視界はしっかりあり、山中湖、河口湖、箱根を見渡しながら登れました。
このころから早くも息子が高度障害の症状が強く出始め、
なかなか進めなくなりました。
2年前、登頂はしましたが
激しい高山病で吐したりしながら8時間もかかって下山した経験がある息子は
不安もあり休みながらちょっとづつ、また気休めに酸素を吸ったりしながら登りましたが
どうやらダメそうだったので、残念ながら下山を決断いたしました。
本人がどうしてもうちょっと頑張りたいようでしたので、
7合目まで行って戻ろう、ということにしました。
そしてしばらく寝ていたら、
「気分がよくなった」と。たんなる寝不足か?
うーん、よかったけど
もう下る気だったし。
友人も自分もかなり疲れたぞ(笑)。
7合目7:40(2,930m)。 5時間20分もかかって到着。
そこから上を仰ぎみた写真。
遠くに本7合目が見えます。
気持ちを3人とも切り替え、
再スタート!
急にピッチよく上がり始め、
9:20八合目(3,270m)到着。
吉田口と合流し一気に登山者が増えました。
9:50本八合目富士山ホテル到着(3,400m)。
周りは外国人ばかり。
アメリカ人、韓国人がすごく多い。
アメリカ人は、金剛杖の焼印が好きです(笑)。
たしかに日本的で面白いよな。
10:35
八合5勺御来光館着(3,450m)。
ややガスっていましたが、この辺りからやや明るくなってきました。
ガスが切れると、9合目越しに山頂を仰ぎみられるようになり
歓声があがりました。
それにしてもすごい登山客の多さ。
渋滞しているのが見えています。
雪渓がありました。
11:35
9合目(3,580m)到着。
渋滞で順番にちょっとづつ進みます。
日差しがありすごく暑い。
山でのマナーが問題化していますが、
登山道を整備しているつもりで、大石を路肩に投げている人、
ストックの先を下にむき出しにしながら、
リュックにつけ、渋滞中のしたの方の頭に突き刺してる人、
等々命にかかわるシーンもありました。トホホ・・・。
山頂が近付いてきました。
息子は余裕が戻りましたが
友人は前半のスローペースに歩行時間が延び、
酸素も薄くなったのが相まって、やや疲労が濃くなっていました。
少し高山病の症状も出ているようで、つらそうでした。
11:40ついに山頂到着!!
9時間20分かかりました。
駐車場の問題、息子の体調、渋滞等々で
今までで一番時間がかかりました。
それにしても自分はまったく元気で
20代に戻ったぐらいの気分でした。
風も全くなく暑い。15℃くらいあったのでは?
9合目越しに8合五勺を見下ろしたところ。
それにしたってすごい人、人、人。
続々と登ってきます。
ご機嫌の息子の山頂証拠写真。
山小屋もまんぱん。
ラーメンとビールを頂きました。
混んでてすぐ追い出されてしまいました。
剣が峯。
今日は風もなく天気もいいので行きたいところですが
友人の体調がすぐれず、そのまま下山することになりました。
息子の前半の体調に合わせてくれて、調子がくるってしまいましたね。
スミマセン。ありがとう。
いつも下山は膝が痛くなるので心配ですが、
今日は吉田口じゃないので少し気楽です。
あの罰ゲーム九十九折は厳しい。
13:10下山開始。
下りも人が多い。
8合目分岐点13:40
ここで吉田口と須走口に分かれます。
一気に人影が減りました。
はるか下のほうに本7合目見晴館が見えます。
山頂から1時間。
あっという間に7合目大陽館(2,930m)
14:10
ここからは砂走りで1時間半トイレも水もないので
休憩。
ポカリスエット購入。550円。
山頂より高いのは、みんな水切れ(笑)の頃か?
Wichitaは1L持参で、500ml4本購入でした。
あとビールか。
晴れていたし暑かったのでかなり必要です。
ちなみに全部汗となり、トイレ回数は0。
これもいつもの事。
砂走り。
中学の時初めて富士山登った時の吉田口下山以来。(直後に落石事故で閉鎖)
砂を割り切れれば楽しくどんどん下れます。スキーの要領だな。
ちょっとガスっていたのが幸いしてほこりも気にならなかった。
吉田口下山道より数倍楽に下山できました。
雨が少し降り始めてカメラをザックに撤収。
これが下山中最後のカット。
須走口は高山植物がかなりあった。
肝心の時にシャッターが切れずに残念。
砂払い5合目以降の樹林地帯をゆっくり下り。
16:00五合目到着。
結構休憩もしてゆっくり下っても何と3時間50分で下がってこられた。
ただここで終わらない。
2.5km30分の車道下りがまだある。
ソフトクリームを食べて休む。
16:35
車到着。
全行程14時間15分
長い山行になった。
須走口の印象は、
吉田口より登りはかなり長い。
下りは圧倒的に楽である。
樹林地帯はとても素敵である。
ただ夜は足元に不安がでる。
ただ富士登山、
この時期の週末はやはり避けるべきである。
人が多すぎる。
平日がよい。
いや、富士登山は修行だ。
山を楽しむのではない。
だからこれでよい。
富士は日本の魂だ。
多くの外国人もそう言っていた。
だからまた来年も登るのだ。
と、ブログには書いておこう!(笑)昔のCM風。何のCMだったかな~?