キャンプ場でひとりコンビニで買ったパンなどを食べて、それから釣りの用意をしました。








日光はフライフィッシングの聖地とも呼ばれ、ニジマスやヤマメを始め、レイクトラウト、ヒメマス、ブラウントラウト、ブルックトラウトなどが棲息しております。

中でもカワマスとも呼ばれるブルックトラウトは北海道の摩周湖と上高地の明神池や梓川、日光の湯ノ湖と湯川にしか棲息していない幻の魚なのです。











今回の旅の目的は、ここフライフィッシングの聖地と呼ばれる湯川で、幻のブルックトラウトを釣ることなのです。


元々は魚は棲息していなかった湯ノ湖と湯川に、1902年5月2日にトーマス・B・グラバーさんがアメリカのコロラド州から機関車トーマスで運搬した発眼卵を放流したところから始まりました。












まずは本日の午後券をご購入して、湯ノ湖でフライフィッシングをすることにしました。
















管理事務所でポイントマップを一通り見た僕は適当に釣りができる所を探して歩き始めました。















最初に降りられそうな獣道があったので道を外れて、フライタックルをセットしました。


それからウエーダーを履いているので湖に入水してフライロッドを振り始めました。















すると水湖に目をやると、なんと女神のような美しいおっさんの姿が・・・













って違いますよね?




入水してボトムが硬いと思っているとズボスボッと脚が地面にめり込んでいったり、やけに滑る所があったり、急に深くなったりと危険ばかりです。


水中で転ぶとウエーダーの中に水が入り重くて起き上がれなくなるから大変危険なのです。


フライラインを前後に振りながら周辺にフライを落としていきますが生命反応はありません。



ここのポイントは遠浅すぎて生命感が全く伝わってこないので直ぐに別のポイントへ移動することにしました。













半日かけて良さそうなポイントを探して、次来るときの参考になるように色々見て回ろうと思いました。














実際に何ヵ所かポイント移動を繰り返して、良さそうな所を見て回りました。














湯ノ湖はボート釣りも出来るので、湖の中心部周辺の深場に棲息するヒメマスやレイクトラウトを狙っている餌釣りの人達も大勢いらっしゃいました。



こちらは全然何もないというのに、ボートの上ではロッドが満月を描いている光景が時々目に入りました。









元来、僕の使っているフライタックルは3番なので渓流用の竿なのです。


この規模の湖であればロッドパワーのある6番、7番のダブルハンドの竿で遠投してウエットフライなどを使って釣るのが主流なのです。



全然飛距離がでないし、下手くそなので、なかなか思うようにキャストが決まりません。














フライフィッシングは前後にフライラインを振って、ラインの重みで軽いフライを投げる独特のキャスティング方法なので、ある程度バックスペースがないとフライをキャスト出来ません。



ロールキャストなどバックスペースがなくともキャストする方法はなくもないのですが、通常は自分の立ち位置や前後の状況を確認しながら釣ることになるのです。


そして、心地のよいリズムでロッドを振っていると突然後ろの木にフライが引っ掛かったりもするのであります。













まだ何も釣ってもいないのに、早速メイフライのアダルトさんが殉職してしまいました。















確かに広大な奥日光の湖に浸かり、こうして釣糸を垂らしているのは気持ちの良いものです。












けれども飛距離も足らないし、技術もない、釣れるポイントも良く分からないといった三拍子揃ったこの状況を果たして打開できるのか甚だ疑問なのであります。




to be continued・・・