鳩ノ巣駅から10分程道路を奥多摩駅方面へ歩くと白丸ダムが現れます。

高さ30.3mの重力式コンクリートダムで小規模なダムや堰堤は大体がこの方式となります。

ちなみにダムと堰堤の違いは無く、高さによって呼称が変わるだけです。






その他のダムには地盤の強度や地形や経済的な面などによりコンクリートダム(アーチ式コンクリートダム、バットレス型コンクリートダム)やロックフィルダム(ゾーン型ロックフィルダム、表面遮水型ロックフィルダム)などがあります。


今回の午後の部の目的は入場無料の『白丸ダム』の見学ツアーなのです。


まずは駐車場の前にあるダムの管理棟からダムの内部に侵入しましょう。


すると直ぐにダムの下へと続く長い蝸牛のような螺旋階段が出現しました。












お子達ふたりは他の子供達と楽しそうにはしゃぎながら、高低差27m・140段にも及ぶ螺旋階段を元気に駆け降りて行きました。


こちらは蝸牛のごとくカタツムリの歩みで高度を下げていきながら、冷やりとした空気に先程まで居た『日原鍾乳洞』のことを思い出しながら歩き続けました。











最後まで降りると地下通路になっていて、『魚道』を見学できるようになっているのです。


子供達は身を乗り出して、魚道を熱心に見学していました。







サケ科の魚などは子供の頃は川で育って、大人になると海に出て生まれた川に戻る習性があるのは承知の事実です。

アユは稚魚の時は海で過ごしますし、山女魚(ヤマメ)もサケ科で降海型の山女魚はサクラマスと呼ばれています。


ダム建設により遡上できなくなった魚達の通り道として、この『魚道』が建設されたのであります。







階段式魚道(アイスハーバー型魚道)を採用して、真ん中を走る飛び石は遡上する魚の休憩場になっております。



建設は7年にも及び32億円という巨額の税金が投入されて平成14年に着工しました。


僕は途中からこの32億円の建造物が金塊のように見えてきました。



そして税金の無駄遣いにならないように設備を点検し始めました。




「よし!異常無し!!」












魚道の側面には窓も設けられていて、魚道を遡上する魚の群れを眺めることだってできます。





「どうだ?異常無しか?」



「うん!何も居ないよ?」





「じゃ~異常無しだ!」













魚道の脇の通路を通過し、上からも魚がいるかどうか確認してみました。



何処と無くワカサギ釣りのドーム船みたいで、釣糸を垂らしてみたくなるのは釣り人の性でしょうか・・・












「うん!シリンダー内の圧力、温度共に異常無しっと・・・」














施設内部から出るとダムサイトに抜けます。上流のダム湖は新緑に包まれていて、エメラルドグリーンの水は笹濁りが入っていました。















お子達ふたりは32億円の建造物の周りでバッタのように飛び跳ねていました。














新緑にエメラルドグリーンのリザーバー(ダム湖)の風景














足元にはハルシオンの群生











巨額の税金を投入して作られた魚道のある風景が眼下に広がっていました。








この魚の為のフィットネス・マシーンのような急峻の『魚道』を遡上しても、その数キロ先には奥多摩湖のある小河内ダムが無慈悲な要塞のように待ち構えているのであります。


魚達の『32億円の旅』は一体どうなるのでしょうか?



・・・・・






「それじゃ、お爺さん」



「行ってきますからね?」










いつものように

お婆さんが川でお爺さんの
おパンティ~を洗濯していると・・・


大きな桃がどんぶらこ どんぶらこ
と『魚道』から勢い良く流れてきました。









僕達3人は大きな桃がいつ魚道のてっぺんから流れ出てくるのかを、いつまでもいつまでも眺めていたのでした。




to be continued・・・