GW前半の4月29日(日)は親友のNと毎年恒例の笹川湖こと片倉ダムへバスフィッシングに行ってきました。

4時待ち合わせで出発をして、同じ千葉県でも片道3時間の旅を経てようやく笹川ボートに到着しました。








既に7時過ぎで日もすっかり昇っていて、湖上には多くのアングラー達のボートが浮かんでいました。


こちらも電動カートにタックルボッスや釣り竿などの夢を積め込んで、いつもの坂道を下り桟橋へと向かいました。










今回は14フィートの影船十番艦へ乗船します。









エレクトリック・モーター(通称:エレキ)を船首に取り付けて、タックルの用意をします。


ライトリグ用のスピニング・タックルを2本と巻物系の右ハンドルのベイトキャスティング・タックルと高速カバー撃ち用の左ハンドルのベイトキャスティング・タックルの計4本で挑みます。









まずは笹川ボートを背に右側へボートを進める為に「 スターボード(面舵)」にエレキのヘッドをフットコントローラーで回します。








左足でフットコントローラーのクラッチを踏み込むと無段階変速54lb(ポンド)のモーターガイド社製のフットコントロールのエレクトリックモーターのプロペラが静かに勢いよく回り、ボートは静寂の湖面を静かに進みます。

右足で舵を操舵しながらダッキングを繰り返し、上流に向かって静かにボートを遡上させていきます。



あたかも獲物に忍び寄る貪欲なサバンナのハンター達のように・・・



リザーバー(ダム湖)の様子を見ながら上流へとボートを進めて行きますが、美味しそうなカバーや岬、ワンドなどの第一級スポットは既に多くのアングラー達に叩かれているご様子でした。









こっちも負けじと充実した釣りになるように、『ジューシードッグ』を噛じりました。

それからトップウォータープラグ『Dog-X』を遠投してドッグウォークでバス達を魅了してやりました。







あるいは『熟成すじこ醤油漬け』を景気付けに頬張りながら、ファーストブレイクの筋を熟成された技を駆使して攻めていきました。







けれどもこの日は過去に無いほど釣りのリズムが噛み合わず、そんなにタイトにカバーを攻めていないのに根掛かりが多発していました。


おまけに立木にルアーをぶつけてサミングが間に合わずにラインをバックラッシュさせてしまう痛恨のミスなどもございました。


マメにラインチェックなどもして、ラインの操作やアプローチを丁寧に行ない繊細にルアーを動かすことをマメに意識して行なう『フィネス』スタイルを貫く為に、僕は『枝豆ごはん』をパクパクと召し上がりました。









繊細にルアーをキャストして立木にラインをワザと絡めてスモラバを提灯のように宙ずりにさせて、細かくロッドティップをシェイクし水面で羽虫がバタバタともがく様を演出してバスを誘います。


水面に波紋が広がり、スゥ~とバスが近づいてきてスモラバをパクリ・・・

間髪入れずアワセを入れます!

完璧なアワセで魚信が手に伝わり、ロッドがベンドカーブを描きます。

「あっ!わわぁ~?」


次の瞬間、スモラバが立木に根掛かりしていて、バスが逃げていくのが目視できました。








今回は青木大介プロの『D-style』のDVDで事前学習だって、『D-style』のジグヘッドだってご購入したのに一体何がいけないのか・・・?



そんな僕を余所にバックシートでは親友のNがしっかりとバスからのバイトを持ち込み、見事にランディングを成功させていたのであります。









喜びと共に安堵の表情を浮かべるN・・・










一方、僕は2度目のバイトもまたしても根掛かりにやられて、3度目のバイトもショートバイトでヒットに持ち込めませんでした。








本来であれば昼前には数匹のバスを手にしている予定でしたが、思っていた以上に季節の進行が早かったことと重たいワークブーツを履いてきた為にボートの操船が上手く行えずにいたことなどがストレスに感じていました。


フットコンのエレキでバス釣りをする本当の意味は、風でボートが流されないようにボートを一定のポジションにステイさせる目的があるのです。


釣りで一番重要なことは、まず自分の気配を消すことで、静かにポイントまで近づき水面に自分の影を落とさないことです。

ボートの釣りならば出来るだけエレキは踏まずに静かにアプローチをすること。

それからラインの存在を消すこと。

ルアーを動かすときにラインを張ると魚はラインの存在に気付いて警戒してしまいます。

魚からの微妙なバイトが感じられるギリギリの所まで、出来る限りラインを緩めてルアーを操作することが肝心なのであります。


要するに『フィネス』というのは、2~3gの軽く小さなルアーを正確且つ静寂にコンマ1㎜の誤差もなく正確無比なキャストして、水深5mのボトムまで丁寧にルアーをバーチカル・フォールさせて、10m先にあるルアーを1㎝刻みで動かす繊細さが要求されるのであります。


また巨大なルアーを繊細なアプローチと超ハイレベルなテクニックを使って操作することも『フィネス』なのであります。






しかし、相変わらず僕は釣りのリズムが噛み合わず、釣れない焦りからキャストやルアー操作も雑になり、根掛かりを多発して通常では考えられない『お祭り』などのトラブルに見舞われした。


もうお昼過ぎなのに未だノーフィッシュという悲しい現実・・・









全くバスのバイトを得られない僕は、バイト探しにタウンワークやanなどを読み始めました。



その僕の後でまたまたNが魚をバイトさせました。


惜しくもブラックバスを釣り上げることは叶いませんでしたが、既にこの日一匹釣り上げているNは余裕の表情でした。



それからNの口から予想もしなかった衝撃的な科白を耳にしたのです。




「やっぱこの『D-style』は釣れるわぁ!」




なっ、なんと

Nの持つラインの先端には、

真新しい『D-style』のワームが

輝いていたのでした。






to be continued・・・