事のつまりはルリツマリとは

昔の人はよく言ったもんだと思った

9月最後の日曜日のことです。









この日はRukiが足の膝が痛いというので、少年野球倶楽部はお休みさせて、都会の水郷『水元公園』へと遊びに出掛けました。









今回の目的はヘラブナを釣り上げることです。

子供の頃、釣りを始めたときに一番最初にのめり込んだのが、何を隠そうヘラブナ釣りなのです。


今回はマルキューのバラケマッハとガッテンを調合して、両ダンゴでヘラブナを一網打尽に釣り上げてやろうという魂胆です。







ヘラブナはフナよりも体高がある魚でゲンゴロウブナとも呼ばれ、植物性プランクトンを食べるので餌はダンゴやグルテンやうどんなどを使います。


基本は段差をつけた2本針仕掛けで、針は『ヘラスレ』と呼ばれる返しのないものを使用します。


それから『ヘラ浮き』と呼ばれる細長い赤と黒の目盛りのついた浮きを使い、魚が餌を突っついている様子や餌のグルテンが溶けてなくなったことなどを判断していきます。


言わば水中という暗闇をヘラ浮きというレーダーだけを頼りに戦いを繰り広げているのが、ヘラ師というわけなのです。


子供の頃の小学生の僕らは、ベテランのヘラ師のおっちゃん達に紛れながらヘラブナ釣りに興じたものでした。



まずは餌の練り餌を調合するのですが、ヘラ師の皆さん方に言わせると「餌練り3年」と言われるくらい餌の配合や水分量、手練りの回数など各釣り場の状況に合わせた熟練の勘と技術を要するのであります。


早速、現地で仕掛けを作り板錘で浮きの沈み具合を調節し、餌落ち目盛りの確認をしてスタート・フィッシングです。









両ダンゴの上針トントンの底の釣りで勝負です。


両方の針に餌を付けるのですが、上針にはバラケ餌を付けて、下針には食わせ餌を付けるのが基本です。

それでは早速、仕掛けを投入していきましょう。


餌の振り込みはヘラブナ釣りにおいてはとっても大事なことで、毎回同じ所へ餌を落としてやることが釣果に繋がります。


同じ所に餌を撃っていかないと魚が散るからです。



竿を振り込み、投入した餌が水中で溶けながらゆっくりと落ちていくのを浮きを見ながら確認していきます。


餌が完全に下まで落ちて浮きが馴染むのを確認します。

この『馴染み』が上手く行くかどうかを確認しながら餌の練り方を調節していくわけです。


馴染みのあとにお魚が寄ってくると、今度は『さわり』と呼ばれる浮きがフワフワとする前アタリのような反応があり


一瞬の静寂が訪れた刹那


グイッ・・・


という本アタリが出るように仕掛けと餌のシステムを組むのがヘラブナ釣りの醍醐味なのであります。


そしてヘラブナを釣るためには『アワセの妙技』を覚えなければなりません・・・



ヘラブナは餌を吸い込むと直ぐに吐き出してしまうので、その一瞬を見逃してアワセても『カラツン』で終わってしまうのです。


コンマ1秒の攻めぎ合いを征したものだけが、銀色に輝くヘラブナの魚体を拝むことが出来るのであります。




・・・・




僕は子供達にそんな釣り講義をしながら、餌の振り込み方やアワセの妙技や銀行口座の開設の仕方などを教え込みました。


最初は魚を寄せるために浮きが馴染みきったら仕掛けを回収して、直ぐにまた餌を付けて仕掛けを撃ち込んでいきます。


浮きが馴染み、触りが現れて

来るか来るかと思いが走り・・・

静寂のあと


コンマ1秒の瞬間が訪れます。




その刹那、視覚が脳に伝達するよりも早く、僕の手はその一瞬の出来事を精密機械のような動きと共に捕らえます・・・






グググッ




ぶるぶるる・・


・・?




はい、とても小さなヘラブナさんが針に掛かりました・・・








・・・・


って全くもってクチボソさんですね??


そういえば、餌の袋に『ボソタッチが簡単』って書いてあったけど、このことか・・・?




最初はこのクチボソやタナゴなどのジャミ(小魚)の猛攻に合うのですが、大きなヘラブナが寄ってきたらそこは弱肉強食の世界、ヘラブナしか釣れなくなるのです。



けれどもこの日は撃てども撃てども『カラツン』か『ジャミ』ばかりが釣れ続きました。



wichaもコツを覚えてジャミアタリを確実に捕らえられるようになってきました。











仕掛けを投入した瞬間から物凄い数のクチボソが群がります。


酷いときには2本針に小さなクチボソが付いてきます。









僕らがなかなかの苦戦を強いられている中、近くで網を使って魚を取っていた小さな男の子が僕の隣に来て網でバシャバシャとやり始めました。


とても楽しそうに無我夢中でしたが、全然魚が
取れないので見兼ねて練り餌を投入してあげました。



するとさっきまでの静寂が嘘のようにウジャウジャとお魚が網の中に入りました・・・



最終的にはその子のお姉ちゃんとお子達ふたりも参戦して、クチボソ掬い大会が始まりました。








途中、2歳くらいの小さな女の子がRukiのカラーボールを奪ってニコニコしながら走り去っていきました。



wichaは順番を守らずにお兄ちゃんのRukiに怒られていましたが、クチボソはどんどんバケツの中に追加されていきました。










結局、ジャミ攻略も出来ず仕舞いで、ヘラブナを手にすることは出来ずにお子達ふたりとキャッチボールなんかをして遊びました。








あ~、やっぱり食べられない魚だと釣りも本気が出せないな~・・・?



そんな負け惜しみ染みたことを言いながら、釣りのあとはやっぱり冷たいビールが飲みたくなります。




釣れても釣れなくても釣りはやっぱり
面白いのです・・・





釣りのあとはビールとかおでんとかカップラーメン、それから焼おにぎりなんかも食べたくなりますよね?




その夢を形にした画像がこちら・・・



(別に夢を実現させたと言う程でもない)





軽食を食べたあとは別の場所へ移動して、ルアーでライギョを狙うことに・・・




ここは昔からライギョがいるポイントなのですが、僕は一度もここでは雷魚を釣ったことがありません。



雷魚はカムルチーという魚と

それによく似たタイワンドジョウの二種類の総称なのです。

何故、雷魚と呼ばれるのかと言うと

一度食い付いたら雷が鳴るまで絶対に離さないから雷魚(ライギョ)なのです。


雷魚は子供の頃の憧れの魚でした。




そんな雷魚釣りに夢中だった僕の子供の頃と同じ歳頃のお子達ふたりが、夢中でルアーを投げていました。










僕はルアーを眺めながら


ずっと美味しいビールのことを考え続けていました。













ビールもっと買えば良かったなぁ~・・・














ん・・・?



ふたりとも

なかなか良い動きが出せるようになったなぁ?







もしも、パパがお魚さんだったら

絶対に食いついてるよ・・・





・・・・





絶対にね?












米国製ルアーの老舗ブランド「ヘドン社」の代表的なルアーのひとつである『ビッグバド』(上)


下は2001年のJBワールド 早明浦ダム戦で日本のバス・トーナメント界の重鎮、今江克隆プロが使ってウィニングルアーとなった伝説の『ビッグバド・ヒートン改』なのであります。



お願いです。


エビスさま、僕に大物を釣らせてくださいな?



(おしまい)