昨日『1917』を観た。物語はただ「伝令を届ける」という一点に集約されているのに、映像の流れに身を委ねていると、気づけば自分も塹壕を歩き、瓦礫の町を駆け抜けているような感覚だった。
物語の細部よりも、泥に足を取られながら前へ進む身体の重さや、照明弾に照らされた夜の廃墟の光と影の揺らぎが、妙に印象的。
戦争映画というより、むしろ「時間」と「生」の感触を体験させられたような気がする。誰かのために走ること、ただ前に進むことが、こんなにも切実で、同時に虚しいのが伝わってくる。振り返れば、これは「戦争の意味」を語る映画ではなく、「生き延びるとはどういうことか」を身体で感じさせる映画だったのだと思う。
参照しました