25年前に出来たカフェ 『くるみの木』
なんどか噂を聞くたびに、どこかの雑誌で写真を見るたびに行きたいと思い続けてきました。
そして２、３年前 偶然書店で手にした 『私は夢中で夢をみた』 という本に
深く心を動かされ、今回は絶対に伺うつもりでした。
この仕事が奈良であったことも何かのご縁なんだと思います。
最寄りのJRの駅から徒歩なら15分。
線路脇の何の変哲もない場所に、それはありました。
右手の雑貨屋さんにはどれも欲しくなる、派手さはないけど
使い勝手のいい美しい生活雑貨が並んでいます。
ここはなかなか予約の取れないお店です。
ランチの時間はかなり混み合うらしく、お庭には可愛い椅子がぐるりとお店を取り巻いていました。
カフェというものがまだ知られていない時代に、
この土地でお店を出し、現在まで人気を保つのは並大抵の苦労ではありません。
この土地と出会った偶然やいろいろな体験が書かれたあの本を
私は何度も読み返しました。
夢中で夢をみる人の美しさ・・・そこに惹かれたのだと思います。
賢いお二人はケーキセットを頼み、暑さにやられてる私は初心を忘れ、かき氷をチョイス
インテリアも木やガラス、グリーンが優しく寛げる空間を作っています。
お店の奥には、洋服や靴などがあり、お二人共気になるものをゆっくりと
選んでいらっしゃいました。
私はといえば・・・一人でお庭に出て、本に書いてあった石川さんの言葉を
ずっと思い出していました。
良い事も悪い事も必ず終わりはやってくるから、
後悔しない道を選んでいきなさい・・・お顔も知らない人の声が聞こえるような気がします。
それぞれ3人とも満足し、昨日予約したお店に向かいました。
あれから、もうひとりお二人の知人が合流することになったのですが、
Uさんが突然、明日の準備の為、ホテルに戻ることになりました。
こんな近くにも、一生懸命に頑張る人がいるんのです。
興福寺の五重塔の前を横切り、近くのまんぎょくへ。
落ち着いた町屋の室礼でしたが、メニューを見て、びっくり！
よくわからない構成でした。
嫌な予感満載のまま、無難なものをオーダーしたのですが・・・
結論から言えば・・・とても美味しかったです
あのメニューを改善すれば、もっと売上や人気は伸びるでしょうね。
でも十分人気店のようなので、いらぬ心配でしょう。
濃厚なうに豆腐・・・これは日本酒が欲しくなるわ
私がお店の良さを決める基準、お漬物もちゃんと自分で作ってるので合格・・・(ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…
タコの柔らか煮も美味しい。
牛蒡と鶏皮の金平も、柚子こしょうが効いててイケます
謎だった 蒸し鶏の博多 並べ方が博多の格子？なのだそうです。
これも不思議と美味しい
一番気に入った ムツの湯葉包みの写真がないのが残念でしたが、
満足のお店でした。
ご一緒した方も、素敵な方で、来る途中にゲットした情報で
1年に１度のこの近所のお祭りに飛び入り参加して来ました。
不思議な空間で不思議な体験でした。
さて、ワインを仕入れてホテルに戻りましょう。
メンバーも増え、飲み会になるようです
長い1日です。