今日になってWOWOWが先週行われた男子テニスの国別対抗戦「デビス杯準決勝」のハイライトをようやく放送したが、まるで意味が無い。WOWOWがライブをやらずにハイライトでごまかすのは単に金が惜しいからだ。年にたった12日間(3日×4回)だけの開催なのに、その内の日本が絡む試合か決勝しか放送しないのだから呆れる。その上くだらない「UFC」や「NBA」を生中継する編成が全く理解できない。こんなバカな連中が、大事なテニス中継を担当しているのがそもそもの間違いなのだ。15日(月)から始まった「東レPPO」の決勝も毎年昼の12時からと決まっているのに、TBSはいつも録画だ。こちらもどうでもいいローカル・タイトルの「アジア大会」が大事らしい。こうやって価値あるものがいつも無視され、取るに足らないものをことさら評価するおかしなスポーツ観がつくられる。スポーツの扱い方における非常識を日本中にふりまいているのはテレビである。こんな腐ったテレビにつまらない洗脳をされるくらいなら、いっそのこと見ないほうが幸せな気がする。


 テニスが日本でタブーとされるのは忍耐力が試されるスポーツだから、かも知れない。同じ試合を4時間以上も放送できそうな地上波テレビはせいぜいNHKぐらいで民放ではとても無理だし、それを面白いと思う前に退屈だと飽きてしまう視聴者の方が今は多いだろう。日本人は長時間スポーツを見るのも苦痛と感じるようになった。その原因をつくったのも、時間がかかるスポーツを敬遠し排除した(存在悪である)地上波テレビだと私は思っている。