自室用に2台目のワイ・ファイラジオを買った。(もちろん台湾メーカー製)朝は「調布FM」で起き、夜は米国NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の有名なインタビュー番組「フレッシュ・エアー」をスリープ・タイマーで聞きながら寝る。既存の局は声優関連の番組とNHKの大相撲中継、台風や地震情報ぐらいしか聞かない。新聞に番組表も載っていないマイナー放送局群が、我が家の立派なキー局になったのが劇的変化だ。(米国の「パブリック・ラジオ」はざっと言えばCMのない地域放送で、財源の半分は国と大学や財団、残り半分がリスナーやスポンサーからの寄付金で成り立っているらしいが、そんな事はどうでもいい。ちなみに、日本のコミュニティFM局も「パブリック・ラジオ」に分類される。)もともとラジオ好きではあったがAMやFMの編成や番組内容に目新しさが感じられず、よりマニアックな志向に移行したのも無理はない。Jリーグの中継はもはや「ニッポン放送」や「ナック5」ではなく、「ラジオ3(仙台)」や、「調布FM(FC東京)」を聞くのがウチでは当たり前になりつつある。これから徐々に「パブリック・ラジオ」の影響力が増すはずだ。


 メジャーでもマイナーでもラジオには変わりない。とはいえ、まだまだマイノリティの域を出ない「パブリック・ラジオ」による、本格的な「ラジオ革命」はこの国で起こるのだろうか。ラジオぐらい影響力のあるメディアなら、そろそろ細分化しても良さそうなものだが。