例えば君はいないものだと仮定して物事を進めてみよう。もう五年ぐらいたつからいい時期だと思うから。待ってた。ずっと奥の部屋の特等席を空けてた。リザーブドと書かれた札を立てて。よくぼくはそのテーブルの片方の椅子に座っては君との思い出を頭に思いうかべ、思わず笑みがこぼれるのを周りの席の人に見られるのを隠すために机に伏したものだ。携帯のサブディスプレイは常に見えるところに置いてある。いつも左腕につけた人から盗んだ時計を眺めてはあと10分だけと言い聞かせたものだ。
もういいよね?
君はどこにもいないんだよね?
きみがいないと仮定して生きてみよう。
もういいよね?
君はどこにもいないんだよね?
きみがいないと仮定して生きてみよう。