二つ眠れない夜を過ごした後、空は赤く染まり、雲がまばらに、だが平面的に広がっている事によって遠近感が麻痺させられている。僕の視界に写る空の中心部には世界の終わりまたは始まりを宣言するかのごとく亀裂が平行に発生していた。色は白。いやむしろ透明。これから色が決定されるようだ。何故にこの世界はここまで美しいのか。
歯車僕は社会の歯車何億分の一ぐるぐる回ってすりへって噛み合わせが悪くなり外された僕の変わりはいくらでもいるでも僕はみんなと違う色の歯車見ている人は誰も色なんて気にしやしない一部の人間しか色なんて気にしないずっとまえから歌ってるのに僕と噛み合ってる周りの歯車は絶えず僕を嘲笑うでも同じ色の歯車は集まっただから歌い続けるんだ