今年は破竹が大不作である。筍も不作だった。5月は悲しい出来事が続き、もう6月、蛍の季節。梅雨も間近である。デイの食材を購入する為、よく買い物に行く。少しでも安くて良い品物をと思いスーパーや業務スーパーを梯子して比較して購入する。最近又値上がりが進んでいる。スーパーのチラシを毎回みているとお店の商品の底値が概ね解る。4月に入り肉じゃが用のこま切れ肉の底値が30円値上がりして以前の値段ではもう買えなくなった。多くの商品が値上がりしている。
月曜日は10%オフのサービスをしているスーパーもその日は普段より値段を上げており、対象外商品も増えて来て主婦には既に実質的な10%オフでないことを見破られている。「こんな詐欺のような10%オフは辞めた方がよい」とスタッフの休憩時間の話題にも上っているがそれでも10%オフは有難く普段より多く購入する。
蒲鉾のような練り物の値段は以前と同じでも量が少なくなり、チーズもサイズが小ぶりになり、ワカメやひじきの小分け販売にしても値段を替えず量を少なくして販売している。魚の切り身も小さくなっている。これらをある意味では企業努力という表現を使うが、実質は全てにおいて商品が値上がりしている。このような出来事もいつの間のかそれが当たり前の感覚になり慣れてしまう。
値上げすると売れないから値上げをしないように見せているスーパーの小売店の現状を見る時、政府は景気が良いとどの口で言っているのだろうと思う。景気が良ければスーパーがこんなことを何度もするものか。それとも景気の良い大会社と全く縁がなくスーパーしか知らない私が井の中の蛙なのだろうか。
今話題の10月の消費増税はどうなるのだろう。リーマンショック級の出来事が起こらない限り増税を実行すると公言しているが、果たしてどうなるのか。5月の月例経済報告でも「景気は緩やかに回復」?と政府の主張通りに増税したとしても、既に増税分の5兆円の税収の行く先は決まっている? 先日の日米共同記者会見で安倍首相は1機140億もするF35戦闘機を105台購入することを明らかにした。維持管理費を含めると5兆円を遥かに超えると言われている。何を考えているのだろう。
それでも増税すれば国内消費は今以上に冷え込みデフレからの脱却は夢物語になり不景気の貧乏神が幅を利かすのは私のような素人でもわかる。政権内部からも増税を止めるべきとの声もあるようだ。閣議決定された増税の中止が3回も続けばアベノミクスの完全破産が宣告される。10月からの8万円加算(特定処遇改善加算)もなくなるだろう。人づくり革命と名付けた介護人材確保政策は「介護離職ゼロ」のようにまた掛け声だけの「湯だけ」のうどん屋の釜になるのだろうか。湯気が立ち込めてメガネが曇り一寸先もなかなか見えてこない。
消費税を正しくは「社会保障の安定財源確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法」と言う。「増大する社会保障費を支える為に使う」と政府は言って来た。けれど消費税は社会保障費用に使われておらず大企業の法人減税に回っていると主張する経済学者は多い。判りやすく説明されている一例を紹介する。
「日本の年齢別人口構成において高齢化が急速に進行しており、社会保障支出に占める医療費支出の金額は趨勢的に拡大する。
これ以外に、年金、介護の政府支出も増大せざるを得ない。
こうした社会保障支出の増加が消費税増税の根拠とされているが、現実の税収推移は消費税が社会保障支出には充当されてこなかったことを示している。
繰り返し紹介する数値だが、日本の国税収入の推移の現実を正確に把握して欲しい。
消費税が導入された1989年度の税収が54.9兆円、2016年度の税収実績が55.5兆円でほぼ同額である。
しかし、税収の構成は激変した。
所得税 21.4兆円 → 17.6兆円
法人税 19.0兆円 → 10.3兆円
消費税 3.3兆円 → 17.2兆円
すなわち、
法人税=9兆円減少、
所得税=4兆円減少、
消費税=14兆円増加
が1989年度から2016年度の国税収入推移の現実なのだ。
消費税増税で社会保障支出を賄うというなら、消費税増税金額が、そのまま税収全体の増加に反映されていなければおかしい。
その事実が確認されるなら、社会保障支出増加に対応して消費税増税を実行してきたとの説明もなり立ち得る。
しかし、現実には、消費税増税の金額とほぼ同額の、法人税減税、所得税減税が実行されてきたのだ。」(植草一秀「知られざる真実」より転写)
消費増税分が殆ど大企業の法人減税と所得減税に回されており、社会保障費用には僅かしか回っていない。これが事実なら消費税をいくら増税しても社会保障制度は良くならない。消費税を減税して大企業の巨額な内部留保(446兆円 2016年企業統計)から正しく税金を徴収する政策の方が正しく思える。介護職が政治に無関心では重税に生活が苦しくなるだけである。自分の目と耳で消費税のことを真剣に考える時期に来ていると思う。