突然、親友から乾海老が送られて来た。
ありがとうとメールすると返事が返ってきた。
「こんばんは!
朝晩は寒くなってきました。
干しエビも懐かしい故郷の味ですね。
故郷を離れて53年、光陰矢のごとしです。
冷凍しておくと長い間楽しめます。
そのままビールのアテにすると美味しいですが、
かき揚げや、キュウリの酢の物にすると美味しいです。」
彼は故郷を懐かしんで故郷の味を時々取り寄せていたのだ。
その時僕のことを思い出したのかも知れない。
嬉しいな。
量が多すぎるので利用者にもおすそ分けをしよう。
次の当番で「キュウリの酢の物」をメニューに入よう。
今デイサービスの壁にはいろいろな詩が貼られている。
重度片麻痺の利用者が一生懸命に書かれている。
利き手が幸いにも健側であった。
もう一度筆をとる意欲を引き出したスタッフの関わりに拍手したい。彼女も故郷を想いながら筆を握られたのだろう。
もし出来るならば僕も書いて貰いたい有名な詩があるが
言い出せずに黙っている。
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ」
習字でカタカナ書きをあまり見たことがないので
頼めば困惑されるかも知れない。
意欲に水を差すことになれば当然ブーイング。
だからズット片思いだけにしておこう。


