第一回を書き終えた時点で全く需要がないどころか、こんな七面倒な長い文章だと「アブストラクト」に興味持ってもらうどころか、「小難しい。興味ない!」と、そっぽを向かれる原因になるのでは?
と、思ったのだけど既にみなさんにアンケート協力して頂いてるし。
個人的にはいろんなこと思い出して楽しいので、めげずに第二回始めます。






☆異端と予定調和
皆の回答に行く前に少し今回もアブストラクトについて四方山話を。
アブストラクトからイメージするキーワードってインストとアンダーグラウンドの2つが大多数でしょう。

そもそもこの2つのイメージを兼ね備え圧倒的な存在感を誇るのが、アブストラクトの代名詞的な扱いもされることの多いDJ Krush
インタビュー等を読むと、ラッパーを使わずにヒップホップを音楽表現として次のステージに進めることに自覚的だったようだし、今でも単身で世界各国を廻りアンダーグラウンドから熱烈な支持を得ている姿といい、Krushがアブストラクトの代名詞であるなら、アンダーグラウンドとインストってのはアブストラクトを定義する上で大事なことかも知れない。

アンダーグラウンドって何か?って聞かれるとなかなか困るけど、大袈裟な例えでいえば、坂本龍一にはならない!って言えば分かりやすいかも(誤解されると困るので言っておきますが、如何に坂本龍一がアンダーグラウンドのミュージシャンをフックアップしたかも勿論知っていますし、その音楽も芸術と祭り上げられるべきでなく、刺激的なものが多いのも知っています。ここではあくまでも著名なアカデミックな音楽家としてのイメージとして名前を出してます)。

アブストラクト等のインストの盲点は、音楽的にどんどん洗練されていった結果、最早フュージョンもどきみたいな音楽、個人的によく「デパートのBGM」「便所のラッセン」って言ったりしますが、初期衝動の欠片も感じられない無難な代物になっていってしまうことが少なくないということです。
Hardcore punkがEmo化していくなかでもよく見られた現象だったりもします。
もともと音楽の形式でありながら、否音楽家の表現のヒップホップとパンク。
ともに異端な音楽で、そこから更に異端を目指し洗練されすぎて何かを失うと凡庸な予定調和に陥る。ってなかなか皮肉なものです。

あ、また面倒くさい話になってしまいまして。

☆では、今回のアンケート回答者一番手は
DJ AIBAGENKI(tight)
アブストラクトのイメージが強いパーティーMELTから、テクノ/ミニマル、エレクトロまで飛躍した彼だけに、このアンケートの答え、すごく楽しみでした。

質問
①アブストラクトって好きですか?
②好きって答えた人→アブストラクトを聴くきっかけは?
③アブストラクトってどういう音楽をイメージしますか?
④貴方にとってのアブストラクト名盤三枚、もしくは三曲!!コメント付きでお願いします。
⑤貴方の今後の活動予定




●DJ AIBAGENKIにとってのアブストラクト
①好き
② DJ SALのMIXCD
③ 自然と目を閉じて聞く音楽
④ アーティスト、レーベルで失礼します。2つしか選べませんでした。
DJ KRUSH ビートセンスは誰も叶わない域まで達してると思う。世界で彼の右に出れるプレイヤーはいない。
WARP ヨーロッパのレーベルですが、所属アーティストがハンパない。
90年後期から2000年初期はハズレがないといってもいいくらいの作品ばかり。
個人的には1番、CLARKが好き。
⑤ 7/23環ROYリリースパーティー

続いて今回の二人目は、
whydoublewhy???のトレイラー等の映像を担当しているヒューマンビートボクサーの一面も持つkoba君。
この回答もまた、あー、なるほどねーっていうセレクトでした。



①好き
②スケートビデオ
③自由、神秘的
dj shadow:organdonor
tha blue herb:続・腐触
djkrush feat. deborah anderson:skinagainstskin
コメント:スケート始めた頃にスケートビデオで聴いた名曲
⑤撮りたいものを撮って勝手に編集、許可もらえたら流出。

☆今回も長くなってしまい、最後まで読んでいただいた方には本当に感謝致します。
で、評判に関係なく第三回に続きます。