またまたメイドさんネタ、今日は少しだけ、
ビジネスっぽく?アプローチしてみたいと思います。
夫の海外赴任についてきたのは、
子どもを授かることが一番の目的だったこと、そして、
できればこちらで仕事を見つけたかったこともあり、
妊娠する前から、生活基盤整備に重点をおいてきました。
その計画の一番の柱となるのが、メイドさんでした。
でも、このブログでも度々触れているとおり、
この柱は未だにしっかりせず、それどころかグラグラ~。
里帰り出産を前にかなりお寒い状態です…(涙)
この考えには賛否両論あると思いますが、
私は、外注できる家事をわざわざ自分がする必要はない、
と思っています。
もちろん、日本にいたらコスト的に難しいですが、
人件費の高くないこの国では、十分可能です。
あくまで私基準ですが、
・掃除
・洗濯とアイロン掛け
この2つについては、アウトソースしても問題なし。
(と言いつつ、私は、自分の下着とか大切な洋服は、
自分で洗っていますけど)
次に来るのがお料理。
これは、掃除、洗濯と比べるとハードルが高いです。
経験とセンスがモノをいうところもあるので。
そして、絶対任せたくないと思っているのが、
ベビーシッティング。
day careとかnurseryとかの施設はまた別です。
これらの施設に子どもを預けるということは、
もちろん自分の時間確保にもなると思いますが、
それ以外の目的もあると思いますし、
日本とかとは比べものにならないでしょうけれど、
いちおうプロの方もいらっしゃるわけなので。
信頼できる人がいれば、と思いますが、
この1年で複数のメイドさんを雇ってみて、また、
短いながらこちらの人と仕事をしてみて、
これだけは無理だな、と今のところは感じています。
なので、掃除、洗濯、料理を可能な限り、
アウトソースすることで、自分の時間を確保して、
育児と(将来的には)仕事に使いたいんです。
メイドさんの仕事というのは、
ベビーシッティングを除けば、基本的にルーティンなので、
仕組化、再現化することが可能だと思うんです。
そもそも、掃除や洗濯は、
仕組化、再現化というほど難しい仕事でもないですが、
お料理も、多少の初期投資と工夫が必要だけど、
仕組化、再現化が可能なところだと思っています。
レシピってまさにそのためのものでしょ??
この国の人たちは、歴史的背景もあって、
これまで「自分で考えて行動する」ということに
大きな制約がありました。(一般論ですが)
だから、自分で考えて仕事してほしい、
と言っても、それはとっても難しいことなんです。
自分で考えて行動するなんて経験がないし、
そんなことしたら、逆に目立ってしまうから。
だから、表現はよろしくないけれど、
一連の仕事を仕組化、再現化することで、頭を使わず、
淡々と仕事をこなしてくれればいいんです。
仕組化、再現化を可能にすることで、
彼女達の仕事も効率化され、より短い時間で、
仕事を終わらせることができる。
効率化したからといって、浮いた時間と労力で
付加価値を生んでほしいというわけではありません。
そもそも、そういう性質の仕事でもないですし、
先に述べた理由もあって、それは無理だと思います。
そのかわり、わが家では、仕事が早く終わったら、
勤務時間が終わるのを待つことなく帰ってよい、
ということにしています。
やることないのに、うちにいても仕方ないですしね。
でも、これは、彼女達にとっては、
なーんのモチベーションにもならないんですよねー。
夫婦二人だけのわが家での仕事は、
お子さんがいらっしゃる家庭と比べると超楽です。
部屋も汚れないし、洗濯物も少ないし。
だけど、勤務時間いっぱいかけて仕事をする。
時には、終業時間を過ぎても、まだ何かやってたり。
ぶっちゃけ、どーしてこんだけしかない仕事量で
こんなに時間を使えるんだろう、って思います。
ダメなサラリーマンみたいな仕事の仕方ですよね。
とかいっても、彼女達は日本のサラリーマンなんて
知らないもんね…。
もう、そういうマインドセットになっちゃってるんで、
これを変えるのはなかなか難しいです。
そして、仕組化、再現化の一番のメリットは、
私自身が、毎日同じことを繰り返し言わなくて
済むようになる!
私がいなくても、家の中の家事は回る!
時間も労力も節約できて、ストレスフリー!
だったはずなんですけどね、
現実はそんなに甘くないんですよね…

仕組化、再現化するための基本になるのは、
「記録」することだと思います。
でも、この国のほとんどの人には、
「記録」するという習慣がないんです。
前の職場は、米国とカナダに本部のあるNGOでしたが、
どの国でプロジェクトをやっても、ローカルスタッフの
能力に個人差があっても、仕事の質にばらつきがないよう、
マニュアルとチェックリストがつくられていました。
これも、仕組化、再現化の一環です。
彼らってホント、こういうの得意よね~。
でも、この国の人は、
マニュアルもチェックリストがあってもほぼ見ないです。
過去に似たような経験があるわけでもないのに、
イチから自分でやろうとする。私から見れば、単なる、
行き当たりばったりにしか見えないんですけどね…。
そこに創造性とか独自性とか期待してないし。
そんなところで無駄な時間と労力を費やしてどうする?
チェックリストを見る、という習慣を身につけてもらうまで、
チェックリスト小姑に徹しましたよ。
先日、メイドさんに関する悩みでも書きましたが、
記録することの有用性、必要性をいくら説明しても、
自発的にメモを取ることってが、ほんっとにないっ!
何度も何度も繰り返し言っても、メモは取らない。
(あと、メモを取る時、そこらへんにある紙とかに
書いたりするんですよ。なくしちゃうに決まっとるがね!)
あれだけ言っても、まだメモ取りません、うちのRさん。
そして、書いたものも見ない。
(見ないから、書いても一緒かー。がっくし)
だから、教えた超簡単な仕事も覚えられない。
有用性、必要性を理解してないからなのかな?
それならそれでいいんですけど、雇用主の指示なんだから、
聞いてほしいです…。
話はお料理に戻りますが、
これまで「コックです」という触込みで面接したり、
実際に雇った方々4人のうち、つくれる料理のリストや
自分のレシピノートを持っている人は1人だけでした。
例のスーパーメイドさんです。5冊くらいあったかな?
某国で働いていたときのメイドさんも、
サンプル数1ですが、レシピノート持っていました。
彼女は、そのレシピノートにレシピを追加するのを
本当に励みにしていたので、教え甲斐がありましたよー。
コックさんにとってのレシピノートって、
作品ポートフォリオみたいなものだと思うし、
ノートそのものが、彼女達のキャリアの軌跡であり、
市場価値を反映してるのに、そういう意識はないんです。
「記録」する習慣がないから、レシピノートなんて
持っている方がレアだというのもわかるけれど、面接に来て、
どんなお料理がつくれるのかも、十分に説明できないしね。
(あるいは、大してつくれないから説明できないのかな?)
あ、今うちで働いてくれているPさんは、
コックじゃないですが、自分のレシピノートを持っています。
以前、一緒に働いていたコックさんから教わったレシピを
ちゃんとノートに記録していました。
こういう人もいるのにね~。
たぶん、50人に1人くらいかな?
この差は一体、どこから生まれてくるんでしょう?
これも最近の私の問題意識です。
昨日、友人から紹介してもらった
求職中のコックさんを面接してみました。
やっぱり、レシピノートはもっていなかったです。
お料理は誰から習ったの?と聞くと、お姉さんから。
もちろんローカルの人。前の雇用主も、日本人の男性と
これまたローカルの奥さんというご夫妻なので、実質、
日本人から日本食のつくり方を教わった経験もなし。
つくれる料理を聞いたら5個くらいしか出てこず、
そのうちの一つが、「ソーセージ」というではないの。
タマ夫君が、そばで、
「ソーセージって、料理じゃないよね、ね?
オレでもできるよ」とつぶやいておりました。笑
ちなみに、会話の流れでハンバーグの話になったので、
「ところで、ハンバーグつくれる?」と聞いたら、ナント、
「つくれません」と。
その程度の経験で、お給料は20年選手の倍近くを要求。
お料理は教えてくれたら覚えます、と言われました。
っていうか、コックさんなんですよね?
レシピを書き留めることすらしたことがないのに??
書き残さずに、どうやって記憶にとどめておくの???
こうなると、ほぼイチ?ゼロ?から、
材料、分量や手順を教えることを覚悟のうえで、
雇わないといけません。
そんな時間と労力は、私にはないのよ~!
しかも、苦労して育てても、辞められるリスクもあるしね。
それじゃ効率化の真逆をまっしぐらでしょー…(涙)
その彼女、何かを嗅ぎ取ったのか、
今日から1週間トライアルの予定だったのをドタキャン。
まー、ピンとくるものもなかったので、
残念とすら思いませんでした。事前にわかっただけ、
待ちぼうけを食わずに済んでよかったくらいの気持ち。
お料理の仕組化、再現化のためには、
ある程度のベース(知識、経験)が必要だと思います。
そのベースラインによって、現実的な目標設定をして、
達成のためのアプローチも考えないといけないし。
それに、日々の仕事を通じて教えるOJTになるので、
それなりの時間もかかります。
帰国までの時間は1ヶ月足らず。
残されたオプションは2つ。
・今雇っている二人の役割分担をスイッチ。
・もう一人いるコックさん候補を面接、トライアル。
今のところ、一番、見込みがありそうなのはPさん。
一度、簡単なものをつくってもらったことがあるけど、
普通に美味しかったし。
なので、1つ目のオプションの可能性が高いかな。
新しい人を雇うのは、それだけでもリスクを伴うし。
お料理のアウトソーシングは断念!
という決断を下す日も近いか?
最後の方は、またしても愚痴っぽくなっちゃいました。
すみません…。
ちょっと気合いの入った書き出しだっただけに、
尻すぼみの感が否めませんね(苦笑)
最後までお付合いくださってありがとうございました。