メイドさんの能力に思う子どもの知育(1) | 冷静と情緒不安定のあいだ

冷静と情緒不安定のあいだ

2013年生まれの男の子のママ。40歳、フィリピン・マニラで二人目治療はじめました。

もはやシリーズ化?
メイドさんネタです。


でも、昨日の経験には考えさせられるところがあり、
ちょっと書いてみようと思います。


具体的には、子どもの知育についてです。


ちなみにー。
昨日の経験で、私はTさんには辞めていただこう、
という決意を新たにしたんですけどね。



先日、日本で流行っている50℃洗い(もう流行遅れ?)を
Tさんに教えました。


途上国で生活するうえでの苦労のひとつは、
食の安全性の確保だと思います。


私が住んでいるようないわゆる貧困国での農業では、
貧しすぎて農薬を買えない(意図的でないけど無農薬)か、
知識が乏しいがゆえ農薬の適切な使用量がわからず、
たくさん使いすぎてしまうというケースが多いようです。


話がそれましたが…


先日の一時帰国時に母が絶賛していたのと、
私がよく行く日本食屋さんでも、お客さまにお出しする
ローカル野菜は50℃洗いをしているとのことだったので、
わが家でもやってみようかと。


で、一時帰国のときにデジタル温度計も買ってきました。


帰国後さっそく、デジタルの温度計を渡し、使い方を教え、
実際に50℃のお湯をつくって、実演して見せました。


もう2週間くらい前のことです。


そして昨日、200gのサラダ用ミックスリーフの
50℃洗いをお願いしました。


いつもなら、「お願いね~」で済ませてしまうところ、
ランチにでてきたおかずの味付け、以前も注意したのに
まーったく改善されていなかったので、


もしや、私の言ったことを理解していないのではないか?
疑惑がムクムクわいてきまして…。


仕事ぶりを観察してみることにしたんです。


で、結論を先に書くと、
50℃洗い、ぜんっぜんできていませんでした。


どうやら「温度」と「水(湯)量」という2つの概念を
クロスさせて考えることができないようなんです。


具体的には、


1. 洗いたい野菜の量に対して、適切な水の量がわからない
2. 50℃のお湯のつくり方がわからない


まずもって、彼女が選んだボールが小さすぎでした。
この時点でおやおや?と思いました。


小さいボールで複数回に分けて洗ってもいいけれど、
そのサイズだと10回くらいに分けないと洗い終わらない。
もっと大きなボールで洗えば一度で済むんじゃない?


と言ってみたけれど、ピンと来ない様子。


とりあえず、私の指示で、
うちで一番大きなボールに変えてもらいました。
直径30cmくらいの特大サイズです。
そのくらいじゃないと、葉野菜をしゃぶしゃぶできません。


さっそく、50℃のお湯をつくってみよう、ということで、
ボールにお湯を入れてもらったところ…


底から3センチくらい(推定100ml?)くらいしか
お湯を入れないんです。


その湯量で50℃のお湯をつくったとして、
200gの葉野菜を洗えるの?と聞いてみたところ、


ぽっかーーーん。


こりゃダメだわ、と思い、
とりあえず、実際にやってわかってもらうしかない、
と次のステップへ進むことに。


まず、お湯の温度を測ってもらったら、78℃くらい。


じゃあ、50℃のお湯をつくるのに、どのくらいの水を
足せばいいと思う?


と聞いたら、計量カップで500ml足したい、と。


100mlのお湯(78℃)に500mlの水(常温)を足したら、
絶対50℃以下になっちゃうと思うんだけど…。


と言ってみたのですが、これまた、


ぽっかーーーん。


しょうがない、500ml足して頂きましょう!


ということで、実際に足して温度を測ったら、
30℃台後半に。


次、どうするの?


と聞いたら、「これに野菜を入れます」と。


!?だってこのお湯、50℃じゃないし、
200gの葉野菜を洗うのにも全然足りないよ。


温度は高すぎても低すぎてもダメ、
特に温度が低いと雑菌が繁殖しちゃうからね、
と以前にした説明は、既に忘却の彼方…。



お湯は50℃じゃないとダメなんだよ。
38℃っていうのは、50℃より低い温度だよね?
どうしたらいいと思う?


と再度、聞いてみたものの、
完全に思考が停止してしまった模様。


仕方ないので、ワタクシ、一から実演しなおしました。


特大ボールにたっぷりお湯を注ぎ、温度を測り、
少しずつお水を足して、50℃になるように調節し、
葉野菜を入れて、2分ほどしゃぶしゃぶさせ…
(その後、スピナーで水切りをし、ジップロックへ入れる)


で、再度、同じ分量のルッコラでやってもらったのですが、
やっぱりできませんでした汗


熱いお湯の温度を下げるのに、
少しずつ水を足していくとか、
葉野菜にしても実野菜にしても、野菜がお湯に浸って、
動かせるくらいの分量がないとダメだとか、


口頭で説明しても、
実演してみせてもわかってもらえない。


Tさんの場合、これに加えて、私が何か言うと、
もうそれだけであわててしまい、ちゃんと話を聞けない、
という個人的な問題もあるんですけど…
あとはやっぱり、言語の壁というのもあると思います。


どうしたらよいの~~~はてなマーク


お湯の温度にしても、量にしても、
私たちにとっては、ほぼ当たり前にできること。


タマ夫君にこの話をしたら、
「こっちの人はお風呂に入らないから、
そういうお湯の温度調節とかわかんないんじゃないの?」


いや、そういうことでもないような気が…(苦笑)


細かいことだと思うのですが、
お湯に水を入れたら(逆もしかり)、温度が均一になるよう
かき混ぜると思うんですよね。


でも、Tさんはそれもしないんです。
水を入れたら混ぜないと温度が均一にならないよ、
と言ったので、いちおう混ぜはするのですが、
混ぜなくちゃいけない理由はわかっていない模様。


確かに、これは、お風呂の経験で学んだ気がします。


ただ、誰かに教えてもらったいうよりも、例えば、
親のやっていることとかを見て学んだと思います。


長くなってきたので、2回にわけます。
よろしければ、お付き合いくださいね。


読んでくださってありがとうございます。