今回も過去の経験(会社員時代)から学んだ事を書こうと思います。
『 理解度は人それぞれ 』
という事です。
去年の1月下旬ぐらいだったと思います。
上司が訪問し各所の確認を行なってくれました。
その時はコロナの感染も多く、訪問期間が空いていた事もあり
指導事項が多々ありました。すると、上司が訝しげな表情で
「 こんなの分かるでしょ❗️ 」と
苦笑いしながら幾つかの項目を例に挙げ内容を教えてくれました。
例えば、
・ポスターが歪んで貼られている
・貼り合わせPOP作成時、表面にテープが貼られている
・各所にゴミが落ちている
・補充すべき箇所が空っぽ
確かに簡易的な事ばかりでしたが、私はその指導事項を聞いた時
『 いや、分からないんです 』と答えました。
すると上司は
「 いやいや、分かるでしょ❗️ 」
「 だってこんな事(※上記内容)ぐらい誰でも分かるはず❗️ 」
と言ってきました。
※ 因みに指導事項は部下社員やアルバイト従業員が行う業務内容です。
表面的には「 分からないんです 」と言いつつも
上司の指導事項は本当に簡易なもので、
出来て当たり前だと理解もしていました。
にも関わらず抗った返答したのには、日頃から
従業員の理解度を把握、確認していたからです。
上司はその後移動され、私は部下社員と先ほどの指導内容に関して
改善策等を策定していました。すると、部下社員が
「 さっきのは難しいですよね 」と
上司の分かって当然という発言に疑問を呈していました。
部下社員は頭も良く、私の考えも
よくよく理解してくれていたので、
話が通じ易かったのもありますが、
そうだよね・・・と言っていた時
ある従業員が事務所に入ってきました。
その時、私は後方にあった小さなゴミ箱が一杯になったので
デスクから立ち上がって、大きなゴミ箱に移し替えているところでした。
その時、小さなゴミ箱から袋状のゴミが
大きなゴミ箱に上手く入らず事務所の床に落ちてしまいました。
落ちたのは事務所に入ってきた従業員の数歩手前です。
きっとゴミが落ちたのは見えていたはずです。
私はどんなリアクションするのかなと見ていたのですが、
その従業員はゴミに気付かず素通り、
事務所奥の鍵をとり引き返し、
もう一度ゴミの上を素通りしました・・・
当時の私は施設責任者でした。といって偉いから代わりに
ゴミを拾ってくれとかではなく、年上だから気を遣えよとか
そんな下らない考えでゴミをどうするのか見ていたのでは無く
先ほどの
「 分かるでしょ❗️ 」が
分かっているかな❓
と思って観察していました。
残念な事にその従業員は
『 分からず 』ゴミはそのまま放置されたままだったので
自分で拾い、捨てました。その時に部下社員が
「 こんなもんですよね・・ 」と言ってくれたのが
救いでもあり、情けなくもありました。
勿論、理解度を成長させるため、この従業員も含め多くの人材に
トレーニング等を行なっていました。でも理解度は人によって
大きく違う事がわかってました。
この経験を踏まえ、
自分の出来ると他人の出来るは
差が有って当たり前であり、
どのように理解度を深めさせ
環境整備、精度を高めていけばいいのかを
より考えるようになりました。
当時は会社内の事だけで捉えていた「 理解度 」ですが
よくよく考えてみると、今の世界や日本の現状も
非常に似通っている事が分かりました。
『 分かるでしょ❗️ 』
そんなこと無い。だからこそ
相手の理解度に合わせた
丁寧な説明を行う事を
私自身が心がけていきます。