2021年 8月 22日

募金 / ボランティア

24時間TVの放映が終わりました。個人的に違和感しかないのでほぼ見ることはしません。

たまたま食事の最中に放送されていたので、どういった内容になっているのか興味本位で

少し見てみました。昔は素晴らしい行為だと思う部分もありましたが、今回障害者の方が

有名ミュージシャンと演奏する企画は、辛い環境に耐え抜き努力している、といった

表現でした。確かに障害を持っているので辛い事は多々あるでしょうが、

障害が無くとも辛い事は同等に存在します。それに私自身、ただ障害があるだけ、

と解釈しているので会社員時代は障害者の採用を普通にしていましたし、接し方も

普通にしていました。ただ普通の人とは違う部分がある事も事実なので

どうして欲しいかをしっかりと聞き取りしていました。そして当人ができる事の

精度や範囲を確認した上で勤務評価を行い昇給していました。要は過度な演出で

逆に障害者へのイメージを悪くしている部分があるのではないでしょうか。

障害者という記述も「障がい者」「障碍者」と変更していたり、見た目の、

表面上だけの変化が必要なのではなく、障害者と接する側の人間の「資質向上」が

最も求められ、変化すべき部分だと考えます。障害者に対する意識改革や

受け手の本質に対してアプローチする番組内容なら少しは見る気がします。

次に募金活動ですが、善意のお金が集まり、その溜まった分で支援を行う。

確かに素晴らしいですが、本当に本気で障害者や困窮者支援をしたいのであれば、

無償ボランティアで募金活動をする時間、アルバイトして稼げばいい。稼いだお金を

介護施設に直接持参して支援すればいい。有名人はチャリティオークションを開催し、

売上金を児童保護施設に持参するといった行動を行えばいい。要は放送内容が

健常者への感動の押し売りになっていないか、本当に困っている障害者や困窮者の

方々に必要な資金はもっと多額なのではないか。集まった資金が日本に多数ある

障害者施設や児童養護施設にそれぞれ幾ら提供されているのか。恐らくアメリカや

ヨーロッパ各国はその事実を国民が知っているから年間寄付額が日本の数倍に

なっているのではないでしょうか。アイドルや芸能人が自己満足し報酬をもらい、

その結果僅かのお金しか各施設に支給されないのであれば、本気で活動し本気で

その結果を報道すべきではないかと考えます。実際、報道各社と芸能人の

スペックであればそれぐらい簡単に出来るはずです。

出来るはずなのにしないのには違和感しかありません。