2021年 8月 1日

コロナウイルス感染での死者数

直近にて国内の感染者が全国で1万人を超え、危機感を募らせる報道やSNSの

コメントが増えてきました。増えているからこそ、このタイミングで冷静に

なるべきだと考えます。前提として、亡くなられた方や現在苦しんでいる方々に対し

苦言を呈するわけではありません。また医療従事者の方々には本当に感謝しています。

その前提を踏まえ、コロナウイルスにおける死者数や感染者数を把握、分析、比較、

正確な状況を理解した上で今後の対策を決定する必要があります。

 

昨日7月31日 23時55分時点でのコロナウイルスに起因する死亡者数は

「15,193人」となっています。

※ データ提供:JX通信社/FASTALERT のデータより抜粋

この数値は全期間と記載があったので約1年と半年超の結果と思われます。

この「15,193人の死亡者数」を多いと見るべきなのか、少ないと見るべきなのか、

どちらでもないと見るべきなのは、当事者である、当事者ではないという立ち位置で

変わる感情論ではなく、数値として俯瞰的に見る事が重要だと考えます。2020年の

死亡者総数(外国人を含む)は、前年より9373人(0・7%)少ない138万4544人と、

11年ぶりに減少に転じた事が今年の2月22日、厚生労働省が発表した

人口動態統計速報で明らかになってます。コロナが流行したものの、肺炎や

インフルエンザの死者数が減ったことが影響したようです。また、一方で

出生数は2・9%減の87万2683人と過去最少となってます。その他にも

警察庁と厚生労働省は1月22日、2020年の自殺者数は前年比750人増(3.7%増)の

2万919人(速報値)だったと発表してます。これまで10年連続で減少してましたが、

リーマン・ショック直後の09年以来11年ぶりに増加に転じました。女性や若年層の増加が

目立ち、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や生活環境の変化が影響した

恐れがあるとの見方です。もう一度念押ししますが、コロナウイルスを軽んじている

わけではなく、直近にて猛威を奮っているインド型のデルタ株は脅威だと認識してます。

とはいえ、2020年死者数全体と比較してコロナウイルス死者の割合は「約1%」です。

それ以外の死因と比較しても少ないと思われます。コロナウイルスが発生しなければ

死なずに済んだ命がたくさんありました。だからこそ、コロナウイルス対策は

重要であり、世界規模の取り組みではありますが、印象的  / エモーショナルな事に

視線や意識が行き、自殺者が増えている事、出生数も過去最低数である事、

一昨年前まで猛威を奮ったインフルエンザは新生活様式にて鳴りを潜めていた事。

そういった事実に対してもっと目を向けるべきではないでしょうか。特に自殺者は

表立って数値をカウントしているわけではないと感じます。もっともっと潜在的な

自殺や予備軍は潜在化していて、ここ数ヶ月で顕在化してくる事が予想されます。