その後も山道の風景を楽しみながら歩き続ける俺様。


トロッコが通る道の様に歩きやすい道ばかりではない。


ちょっとした橋の様なところがあり手摺りがないとこや‥

岩にロープが付いていて、

それを掴んで行かなきゃ危ないとこなど。

慎重にしてかないとヤバいところは何ヵ所もあった。



はじめにビーチサンダルで登山なんて考えてた俺は大バカ者だ。

仮にそれで登っていたら確実に今頃はビーサン壊れて裸足になっていただろう。

登山口のおじーちゃんの言う通り山をなめていたよ。



そんなこんなで縄文杉まであとどのくらいで着くのか分からないが‥


所々に縄文杉までの距離の看板があったような気がしたから多分もう近くなのかもしれない。



徐々に辺りも暗くなってきて、

登山の目印のピンクも見えにくくなってきた。



そして雨も土砂降りに‥




「これは縄文杉に着いたら早く下山しないと風邪ひくな」


なんてことを思いながら俺はちょっと歩くスピードをあげて急ぐ事にした。。



何気に体力を消耗していたので気付いたら‥

その辺に落ちてた木のかけらを握りしめて坂のキツいとこでその木を使って岩の上とかよじ登ったりしていた。


土砂降りなので登山道もぬかるんでいて歩きにくい。


ハァハァ言いながら息も切れるようになっていた。



そして‥



まもなくのことだ‥

辺り一面が真っ暗になった‥


と、


そのタイミングでやたら整った木のデッキのスペースがあったのだ。


看板の様なものがあって

【展望台】


とある。


なんの展望台?


暗くて周りがよく見えない。


そして‥

展望台の先を見てみると。。



あ‥


あーーーーーー!!



その誰もいない展望台で叫んだ。



【これやーーーー!縄文杉やーーーん】



そう、


そこには今回の目的!


縄文杉様がいたのです!!


うわっ


でっか!!



根っこもやっば!!


すげーなぁ。。。



俺は感動のあまり数分間そこで口を開けながらアホ面で縄文杉をながめていた。



やっと観れた‥


はぁ‥


来てよかったよ。


満足した俺はガラケーで自撮り、

使い捨てカメラで写真を撮った。



て、、


あかん‥


我に返った俺様‥


豪雨で真っ暗だっ!


早く下山しなきゃ!


と思い、

その縄文杉の展望台のデッキから元の山道にむかって歩き始めた。



のだが‥


え?


‥‥。



暗くて見えない。


ピンクのリボンも見えない。


歩くとこがどこか分からない‥


例えるなら‥


目を瞑ったような真っ暗闇‥


ここまでたどり着くのに5時間位‥


これからこの暗闇を引き返すってまず無理‥


どうしようもない‥



動けない‥


‥‥。


やべ‥



血の気が引くってこのことか‥



初めての感覚‥



今日‥


おれ‥



死ぬのかな‥



どうしよう‥







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