勾留延長が続き留置場の生活も慣れて来た。
気付いたら俺はここで留置されてる連中の中で1番長い部類になっていた。
新入りが自分の房に入ると布団のたたみ方他色々なここでのルールを教えてやった。
が、
しかし。
新入り達は逮捕されてから大抵10日位で出て行った。
そう。
俺様を置いて。。
ぼくってなかなかの重罪なのね。。
結構な間おれは留置されてたので逮捕されたばかりの犯人の扱いというか特徴は何となく分かってきた。
暴れながら逮捕された連中は大抵2.3日で大人しくなる。
一見真面目そうな奴ほどヤバい犯罪を犯して逮捕されてたり。
共通するのが同じ部屋に新入りが来た時って、
2.3日はあんまり俺が話しかけても口を聞いてくれない。
凹んでるか動揺してていっぱいいっぱいのようだ。
それが過ぎると結構話すようになる。
さて‥
俺は取調べが数週間に渡ってやっと終わり‥
全ての犯行を正直に吐いたら刑事やその他の職員は
今までの鬼の形相とはうってかわり、
人としてフレンドリーに接してくれるようになった。
現在の決まりは分からないが当時は取調べの時と午前と午後に1回ずつタバコを吸う時間が与えられていた。
取調べがないと、飯を食う時以外はほとんど
1日中房の中でゴロゴロする生活が何日か続いた。
おれは既に警察と検事調べが全て終わり起訴されているので、
いつでも拘置所に行く感じだったのだが‥
確かその時拘置所がパンパンで空きを待っている状態だったらしく、
何週間か警察署の留置場でそんな日々が続いていた。
そして‥
勿論そんな日々は続かない。
ある日担当の刑事だったかな?
刑事「おまえ◯月◯日から拘置所な!」
まじかぁ。。
てか拘置所って何?
他は知らないが、
おれの地元の拘置所は刑務所の敷地内にある。
拘置所の決まりは刑務所と一緒らしい。
行ったことがないので全く想像がつかなかったが、
今現状の留置場生活は警察の人も犯行を全て吐いてからは皆優しくなったし俺もそんなに苦だとは思わなくなっていた。
慣れとは怖いものだ。
そして‥
いよいよ拘置所に移動する日‥
警察の職員の顔見知り皆「元気でな!もう来るなよ!」
まさにその通り。
いくらここの生活が慣れたとはいえ2度と来たくない!
おれ「絶対来ないっす!」
そしてこれから俺は拘置所へと移管?だっけ?
とにかく移動することになった。
サヨナラ警察署!