【好球必打とリスク回避】

儲かる投資家と、儲からない投資家は投資する前に決まっている。それは実際にその通りです。したがって、見識者、もしくは儲かる力のある人に面接してもらい、株を買う前に相談してみれば(実際にそのようなことをしてくれる機関はありませんが)、損する前に損を食い止めることが出来ます。まず、儲かる人であるか、儲けられない人か、それはどのような投資の方針を持っているか、もしくはこの1年の運用履歴をみれば判然とします。正直、儲けられない人は、なにがなんでも損する投資を展開してしまいますので、結局、買わない方が損しない、という結論が生まれてきます。もしくは損するために投資をした、という内容になってきます。株式で儲けること、それは方法が確立されてないと儲けられず、その場の情報や知識、さらに値動きをみてコロコロ判断を変えるという人でトータル運用で儲けている人はいません。悲しいかなこれはアマばかりでなくプロでも同様です。表面上、プロと言われている人も実際には儲ける力がない人が殆どであり、証券マンもアナリストも評論家も実際に運用させたら素人以下という人も多く存在します。証券マンでも実際には手数料を稼ぐことが商売、つまり営業が本業であり、株式で儲けるという技を売っているわけではないため、言葉は上手いのですが実際には儲ける力がある人は少ないのです。実際に証券会社で儲ける力がある人は有能なディラーであり、社員で活躍して、やがて契約ディラーにもなる力のある人物です。これらの人が独立して個人ディラーになり億の資金を稼いでいるケースがあります。ただし、このような人は表面には出てきません。マスコミにも登場しません。それは名前をあげて人の上に立つような事を避けるからです。ディラーそのものはサヤ取りですから、大衆に手法を露呈することはしません。基本的に儲ける人は『損切りが出来る人』となります。それも損が極端に少なければ少ないほど儲ける人といえます。ディラーでは損が出る前に売るケースもかなり多くあります。たとえば200円で買った株は202円以上では売るというケースです。上げているときに上げ続けるかどうか、その点だけにポイントを絞って運用します。更に上げるようであれば再度買いを入れていきます。利益を確定しながら上を買いにいき、下は無用。つまり下に向かう株については下に行く前に売るということです。リスクを回避するためには、時間を出来るだけ持たないこと、さらに上げているときしか狙わないこと、この2点しか道がありません。したがって有能なディラーであればあるほど実際には材料を無視しているケースがあります。まったく一般常識的な運用をしてないのです。それでは、このような投資が一般の方に出来るかどうか、という問題になりますが、実際にはまったく同じことは無理ですが、儲けるという点については充分な運用は出来ます。それはネット証券取引で手数料が安くなったことにより、個人でも証券ディラー的な運用が可能になったからです。ただし、プロのディラーと一般の違いは、1日のプロは数回売り買いできるのに対して、一般は売り買いは普通は1度だけ(実際にはそうなってしまう)になり、取引証券を増やすという手段で何度か売り買いは出来たとしても、実質的にプロのディラーとの差は出てきます。ただし、それは回数の違いだけであり、儲ける規模の違いだけですので、この点では一般が1日に1度の売り買いであっても充分運用は出来ます。米国のディトレーダーが日に300回も400回も回転して精神状態がおかしくなるのではと思えるほどの回転をして8割近い人が結局損をするという実績からみれば、過熱して回転する必要もありません。また、日ばかりに限定せずとも、3日以内に売る、ということでもよく、3日以内の高くなったら銘柄によっては持続してさらに高値を狙うのも一般の楽しみ。それは逆に証券ディラーではやりにくいことです。証券ディラーは数日持ち越しはしません。持ち越しすると罰金というケースもあります。基本的には超短期でリスクを回避します。一般の場合には上げる株はさらに狙う、ということも出来ますが、基本的には短期は3日、4日と決めて、あまりだらだら保有しないで株価の日柄を持って下げるリスクを回避することは必要なことです。日柄と値幅のリスク回避さえすれば、あとは好球必打を心がければよいのです。プロ野球に比べたら株で儲けるプロは数倍、いや数十倍も楽です。嫌なときには、運用しなければよく、良い球がきたときだけ打ち。さらにヒットが出来ないと思ったら、すぐにベンチに戻ればよいのです。儲からない投資家ほど、無駄打ちが多く、かつ、そのまま保有して、パンクしてしまうケースが殆どです。株式は、1カ月以上保有したら駄目、買い値から下げたら例外なく売る、というルールを作ったとします。(これは統一された動きになることを避けるため、人それぞれバラバラが理想)そして、6カ月以上そのルールで運用したとします。結果として、小さな損ばかりで10本以上損したとしても、おそらく、買い値から下回ったときに売るというルールでは、大損は絶対にしてないはずです。日柄と値幅の管理から大損は回避出来るからです。そのうち5本に1本でも当たれば、儲かるという感触が分ってきます。これは柔道でも野球でも同じように、実際に理論だけで名選手になる人はいないのですから、実践で鍛え上げなければならない、それは株式でもまったく同じです。理論で分っても実践を通じて理解できること、それが大切であります。損する人の傾向ははっきり決まっているのです。分っているようで実際に分ってないから損するのです。人は欲深く、儲けるために必死です。ところが必死であればあるほど儲けるということよりも、損したくない、という心が大きくなり、損切りが出来ない。どうしても感情に負けてしまい、ルールもできずに結局持続するだけの一般人になっているのです。わかっちゃいるけど損切りできない、という人の出来上がりです。それだから儲かるわけがありません。ところが儲ける人はドライです。自分の意思をコントロールできる強い意思があり、努力家であり、しっかりしています。結局、自分に負けないという意思を持った人です。株式も勝負の世界殆どが自分との戦いと言われていますが、自分に負けてしまえば儲かるわけがありません。まずはルールを作り、あまり資金を投入しないで運用できるかどうか鍛錬すること。資金がからむとうまく行かないならば、まずはノート上だけのシミュレーションでもよいのです。多くの人は儲けられないのに儲けようとして損しています。練習場でうまい球が打てない人でシングルゴルファーになった人は独りもいません。株式では練習場に行かないでシングルになれると思っている人が殆どです。儲けるためには『損切りのルール』が必要である。それを伝えると、殆どの投資家が常識だ、という顔をします。ところが本当に理解して実践できている人は10人いれば1人もいないのです。100人いれば3人くらいいるだけです。そのくらい、実際には分っているフリをして分ってない人が殆どなのです。それでは、儲けるための損切り、どうして分るのか、それは経験、理論、そして人としての賢さがあれば、やがてつかめてきます。そのやがては個人差があり、分らないまま諦めてしまう人と、執念深く儲けることを求めていくタイプで変わっていきますが、それでもすごくむずかしいことでもありませんので、人間的な実直さがあり、いい加減でなければまず普通には到達できます。徹底して持たない投資、下げたらカットする投資を展開するのです。その上で、よくよく頭の中で理解して儲けるということを考えるのです。あとは確率のよいときにどれほどの運用をするか、資金配分を考えることです。これは来週お伝えします。