会計士試験が終わって、まだそんなに日は経っていませんが、もうすでに監査法人の就職活動がだいぶ熱くおこなわれているようです。



なにか今期は、就職が厳しくなるとまことしやかにささやかれているようで、試験受験者の方々もだいぶ焦っているとかで。



では実際今年の監査法人の就職活動は厳しいものなのか?ちと見てみましょう。



まず平成19年の会計士試験の合格者数は4041人ですが、うち1346人が旧2次試験の合格者(=会計士補)だったので実際数は2695人が純然たる合格者といえます。


この純然たる合格者の人たち、論文式試験の受験者が6320人だったので論文式試験受験者の最終合格率は42.64%となります(ってこうみるととっても高い合格率なんですね。なんか論文式まで進めればだいぶ、ゴールは近い。)に対して、今回20年試験では同じ純粋たる論文試験組が7,034人もいます。



と、いうことは昨年と同様の合格率だと仮定すると最終合格者が約3000人も出てしまいます。



合格者すげ~多いなと思いますが、試験の合格者が多かろうが監査法人側の需要がそれ以上であればすべての合格者を吸収できまったく問題はなくなります。



ということで、今期の監査法人側の需要が一番の問題ってことになるのでこちらを見てみます。



これについては、こちらのサイトから需要数を判断することとなります。

監査法人採用準備室 全監査法人の求人数(JICPA求人要約一覧より)



これによると、大手4法人(新日本、トーマツ、あずさ、あらた)の今期の需要人数は合計2036人ですので、上記の合格予想人数から考えると、約1000人程度があぶれてしまうことになります。



1000人って、だいぶすごいですねあせる



なお、上記需要人数は大手4法人の需要のみであること及びすでに監査法人に就職しており試験を受けている科目合格者等は考慮していないため、あぶれてしまうであろう人はもっと少なくなると思います。



が、昨年に比べ就職活動が厳しくなっているのは間違いないようで。。。



まぁ、昨年の各監査法人のリクルート活動が受験生への接待のようになっていた状況をみていると、これが通常なんじゃねえのと個人的には思います。聞くところによると、接待漬けで麻痺しちゃったのかタクシーチケットまでリクルーターに要求してきた馬鹿受験生までいたようですし。(霞が関とかに限らず、やはり接待漬けとかされると人間麻痺してしまうのですね)



まぁ受けるほうからすれば昨年の完全なる売り手市場から、一気に買い手市場となってしまい「手のひら返しか」と思うかもしれませんが、監査法人の採用なんていつもこんなものなので、あきらめてください。