さきほど、『監査法人』第一話がみれなかった~、てなことを書きました。

現状において、YOUTUBEでもアップされてないし、周囲に録画までしている人はいないし(しててもハードディスクにしていて観終わった後消したとかいうし)で、一話はもうあきらめていたのですが。。。



VeohTV」で第一話発見!!!


早速観てみました。



ドラマとしての演出もあるためしょうがないのでしょうが、さまざまな会計士系ブログで書かれているように突っ込みどころも多数ありました。


でも、ドラマという観点では面白いものに仕上がっていると思います。


そんな突っ込みどころを、まず軽いところから



① 会計士の大多数が電卓は右手じゃ打ちません。年配の方々は知りませんが、少なくとも若手は左手で電卓打ちます。それもブラインドで打ったりするので、会計士以外の友人からはキモイとかいわれます。俺もそう思いますし、日常生活では大して役にはたちません。


たまに、左打ちを自慢するお馬鹿会計士もいるようですが、やめましょう。コンパで特技とかいうのは、さらにキモイので厳禁です。



② 実査およびたな卸し立会は通常決算日に行うもので、一方期末監査は会社の決算が締まってから行うものです。したがって、通常これらは同時に行われるものではありません。


具体的には3月決算の会社ですと、3月31日(またはこれらが動くまえの4月1日)に実査・たな卸し立会は行われ、期末監査はそれ以後、相当決算が早い会社じゃない限り4月2週目くらいから行われます。だから、監査中に現金に直接触れるなんてことはありません。


③ 会社行くときに黒塗りハイヤーなんてつかえません。使ってもタクシーです。



④ いきなり、主査が不適正意見ですなんてことはありません。そもそも主査は意見だしません。意見出すのは社員(パートナー)といわれるその上の人たちです。したがって主査の名前は公には出ないのです。



というか、不適正意見って出たことあるのかなと思います。少なくとも自分が知る限り不適正意見が出た事例は知りません。(もちろんただ俺の不勉強なだけということもあるかもしれません)



ここからは個人的見解ですが、監査法人は粉飾等を発見したとしても基本的には「不適正意見」をださず、「意見差控」を行います。

これは、監査法人が会社が実際にまちがっているという確かな確証が得られないため、そのかわり意見を出すに足る合理的な基礎(まぁ、心証ね)を得られないということで、意見を差控える(意見を表明しない)こととなるわけです。見方によっては、監査法人が決算が間違いだという断定を避けていると思われるかもしれません。俺自身も、実際にそうだと思っています。



しかし、どっちにしても相当あやしいと監査法人が判断した場合に、この意見差控にいたるわけですから、結果としたら不適正意見とほぼ同一のものだと思っても差し支えはないのではと思っています。




最後に、バーでのマスター(清水章吾)のセリフで「地位も名誉も高給も得て



第一話で一番のつっこみどころです。。。