記事より
自民党金融調査会の企業会計小委員会(後藤茂之委員長)は13日、4月に導入される内部統制制度の準備状況などを、日本経団連などから聴取した。経団連の八木良樹・企業会計部会長(日立製作所取締役監査委員長)はこの中で、「(2008年度は監査法人の)監査時間が2倍、3倍になるという話も聞こえてくる。おかしいのではないか」と述べ、企業の負担が過大にならないように金融庁や日本公認会計士協会に要請した
「3倍なんかにはなんねーよ」
監査法人で働く大部分の人からこんなつっこみが、はいるでしょう。
あまりにも過剰です。
この発言されているのは、日立製作所の取締役監査委員長の職にある方ですが、ご自分の会社に対して、来期の監査報酬として監査法人がそのような見積もりをあげてきたのでしょうか?もしうわさだけで、こんな発言をしているというのでは、日立製作所の取締役監査委員長で経団連の企業会計部会長ともあろう人が、あまりにもお粗末な発言です。
また記事には、金融庁に要請したと書いてありますから「内部統制報告制度に関する11の誤解」に誤解のひとつとしてあがっている「監査コストは倍増するのか」、という部分はこれを受けてわざわざ書いたものなのか?
どちらにしても、この発言「おかしいではないか?」って何がどのようにおかしいと思われるのかが明確ではありません。何をもって2~3倍がおかしいと思っているのか、そこを言わないと、ただ伝え聞いたことに対して感情的に発言なさっているとしか思えない。(そうでなくとも、時期的にもっと早くいえばいいじゃんと思いますがね。来期の見積もりとか作って会社に提示しているところも結構あるでしょうし。)
いたずらに金融庁なり公認会計士協会に文句を言うだけでなく、えらいなら偉いなりに、具体的にどこがどうおかしいという発言をするべきだと思います。