記事より~YOMIURI ONLINE
経営が悪化している新銀行東京(東京都千代田区)が、今年3月期決算について、監査法人から「事業を継続するならば、増資を行わないと適正意見を付けられない」と指摘されていたことが関係者の話でわかった。これが追加出資の要請を決断する引き金となり、新銀行は400億円を独自に算出したが、指摘事実と算出の具体的な根拠については明らかにしていなかった。11日午後から本格的な議論が始まる都議会予算特別委員会でも、重要な事実を公表してこなかった都や銀行側の姿勢が問われることになりそうだ。

 決算に適正意見が付かないと、銀行業務の継続は事実上困難で、増資が実現しない場合の事業継続を否定された形だ。

 新銀行は先月20日、人員削減などのリストラとともに、毎年1000億円分の融資・保証業務を行い、2011年度中に黒字化を目指す再建計画を発表した。

 関係者によると、これに先立ち、04年の会社設立時から会計監査を担当している大手監査法人「トーマツ」から、「今後は決算の作成を厳密にするように」と求められた。新銀行がこれに応じる考えを示したところ、さらに、「新しい決算基準の下で再建計画を実行するには、今後の不良債権の発生を厳格に見積もり、増資することが必要。それを前提にしないと、今年3月期の決算は適正とできない」と指摘されたという。

 こうした監査法人の指摘により、新銀行は、事業を継続するには増資が不可欠と判断。新基準に基づき、来年度以降、不良債権の焦げ付きなどについて計算したところ、350億円以上の増資が不可欠との結論を出していた。

 新銀行の融資・保証残高は、昨年9月末時点で2856億円で、公表された不良債権はこのうち約1割。累積赤字は936億円に上り、今年3月期決算では1016億円になると予想されている。

 監査法人の企業監査を巡っては、ライブドアの粉飾決算に公認会計士が関与した事件などを受けて、厳格化が進んでいる。


YOMIURIONLINEからの記事です。



なんか監査法人が増資しないと意見がでませんから増資してくださいね、みたいな書きっぷりに読めてしまいますが。。。



BIS規制にひっかかって、銀行業が行えないってのが問題なんじゃないのかなと。



監査法人が意見をだすださないっていうくだりは、次の問題で。



そもそも「決算の作成を厳密にするように」なんて今のご時勢で言いませんよ、絶対。



マスコミが監査系の記事を書くと、たまにこんな適当な記事がでてきます。ただでさえ中々、一般の人に理解されていない会計士業界。誤解を招くような記事はやめてほしいものです。