年明けに、暖かい南のほうへ現実逃避に行っていました。


ハワイ



飛行機の時間がそこそこあったのと機内で上映していた映画がつまらなかったので、もっていった小説を読みあさりました。




 
真山 仁
虚像の砦 (講談社文庫 ま 54-5)
民放キー局のPTB(プライムテレビ放送)は、人気キャスター・福森の激しい政府批判で知られる「プライム・ニュース」が看板番組。ある日、ディレクター・風見のもとに、中東のイスラム共和国で日本人が誘拐されたとの情報が入る。しかし、かつて報道の暴走が、カルト新興宗教の犯罪を招いた“事件”で萎縮していた上層部は、そのスクープを見送ってしまう。また、PTBのバラエティ番組で“ミスター視聴率”を異名を持つプロデューサー・黒岩は、若き日に親友と追い求めた“無敵の笑い”から、どんどん遠ざかっている自分に苦悩し始めていた。一方、民放各局の再免許を控えた総務省の調査官・織田は、与党政治家たちから、PTBへの厳しい指導を迫られ辟易。自らの職責の曖昧さに戸惑っていた。そんな中、PTBが経営危機に直面しているとの報告が飛び込んでくる…。
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作者は『ハゲタカ』で有名な、真山仁氏。

テレビ局で報道に携わる主人公の物語です。

『ハゲタカ』も好きですが、これもかなり面白い音譜




伊坂 幸太郎
陽気なギャングが地球を回す

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。~AMAZON


題名どおり、まったく血なまぐさくない4人ぐみの銀行強盗のお話。

個性的なキャラ設定なのだが、それがストーリー自体とはあまり絡み合ってなく、キャラだけが浮いてしまっているような。

個人的には「鴨とアヒル」が上かと。



伊坂 幸太郎
ラッシュライフ (新潮文庫)

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。~AMAZON


時系列があっちゃこっちゃとんで、いろいろな登場人物の話になっていくので、最初は物語のつながりが見えませんが、読み進めていくとわからなかったものがつながってくる。。。って感じの本です。


あまりにも話があっちゃこっちゃいくので、ストーリーはなんとなくしか覚えていません。でも、もう一度は読まないでしょう、そんなかんじです。





東野 圭吾
片想い (文春文庫)

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー~AMAZON


テーマとしては、メインが性同一性障害。

自分と他人の間につねに存在している想いの交錯、すれ違い。性同一性障害という立場を用いることで、そこらへんを際立たせようとしている作品。


テーマの選びかたとしては、まさに東野圭吾作品だな~と。






東野 圭吾
殺人の門 (角川文庫)  

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。 ~AMAZON


 
 
 
あまり東野圭吾っぽくない一冊。 個人的にはびみょう。


 

東野 圭吾
変身

事件に巻きこまれ、脳移植を受けた主人公。

そんな主人公が徐々に、自分の人格が変化していくことに気づく。変化していく自分に対しての葛藤。あんなに好きだった恋人への愛も徐々にさめていき、自分の中の凶暴性が暴走していく。

実は、移植された脳は。。。



てな感じのストーリー。読んでいる途中でネタばれは否めないが、もろ東野ワールドな一冊です。






奥田 英朗

イン・ザ・プール


「精神科」というと何か重そうだなと思いがちですが、これは全然違います。

主人公である精神科医の伊良部をみていると、訪れた患者も悩やんでいるほうが馬鹿みたいと思ってしまう。

そんな軽快なストーリーと一話完結の短編集なのでさくさく読み進めていけます。


ちなみに面白かったので続編である「空中ブランコ」も買いました。

奥田 英朗
空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)





最近クソ寒いのと、12月決算の監査にやられていて、再度南のほうへ現実逃避したくなります。