今週の日経ビジネス(2007年6月18日号)の特集が、ずばり「粉飾連鎖」。加ト吉やらミサワ九州等々の最近の粉飾事例が取り上げられています。
そのなかのトピックのひとつとして「会計士を骨抜きにする4つの殺し文句」なるものが。
中央青山の幹部の告白というような副題もついてます。
その4つというのが、下記の4つ。
① 来期は良くなりますから今期だけ見逃してくださいよ。
② 前期は大目に見てくれたじゃないですが。
③ 会社がつぶれたら先生が責任とってくれるんですか。
④ 先生には絶対、ご迷惑をおかけしませんから。
どうでしょう?
粉飾云々の大きな問題でなくとも②って、俺とかでも会社から結構いわれる気がします。
それが会計基準の変更等により、会社がおこなっている処理を容認できなくなった場合や監査法人の交代に基づき前任の監査法人が認めていたことをひっくり返すことなどは、結構簡単にできるのですが、問題が従来より同法人での監査である場合。かつ前任者が上職だったとしたら。。。
これが結構めんどうくさい。
こんなときは会社は、②のように前回認めたでしょ、って確かに言ってきます。これを言われるとちょっと厳しい感じです。
上の仕事を否定してるようにもなってしまうし。
でも会計士業界において厳しいこの現在の状況下です。最近は開き直りを覚えたので、そんなときは伝家の宝刀をきるようにしてます。
「すいません、そうなんですか。じゃあ過年度の有報も修正しなくちゃですね」
たいていの人はこれでだまります。
が、あくまでも伝家の宝刀なので抜きすぎには注意を。抜きすぎると通常監査応対しないような偉い役員でてきたりと、よけいめんどうくさいことになります。