【記事より~マクドナルドが上方修正、今期経常益2倍に】
日本マクドナルドホールディングスは1日、2006年12月期の連結経常利益が前期の2倍の57億5000万円程度になる見通しだと発表した。従来予想を10億円上回る。「100円マック」から高単価商品への誘導策が奏功。一部値上げの影響やアルバイトの賃金上昇などの負担が増すが、増収効果で吸収する。
売上高は9%増の3540億円と従来予想を50億円上回りそう。店舗改装効果や「サラダマック」などの新商品投入が貢献。「デザートメニューの拡充でランチ以外の時間帯が好調」(原田泳幸最高経営責任者=CEO)なことも寄与する。期末店舗数は1年前と比べ微増の3800店強になる見通し。
07年5月中旬までに24時間営業を900店に広げる計画(9月末は313店)で、宣伝広告費やセキュリティーなどの体制整備費用がかかる。店舗改装が6割増の340店になり、売上原価や販管費が膨らむが増収により補う。純利益は前期の6000万円から20億円になる見通し。赤字店舗への減損損失を20億円強計上する。
近年のデフレにおいて、右往左往の戦略をとりながら
結局、泥沼にはまっていたマック
(関西風にはマクドなんですよね。。。)
ようやく黒字に転換したようですね
記事には高単価商品への誘導策が
うんたらこうたら書かれていますが
現在のマックのメニュー展開をみていて、
決して以前との価格差を感じることはできないような?
確かにサラダマック等のメニューは
従来商品に比べて単価は高めですけど(単品で490円)
主力商品であるハンバーガー類の価格は以前とそうかわりません
デザートメニューの拡充といっていますが
「えっ、どこが」と思ってしまうくらいのものです
つうことは、今回の黒字転換はなにが理由だったのでしょうか?
ここからは勝手な私論ですが
①不採算店舗の撤収と②エビちゃん効果でしょうな
①以前はマックがつぶれるなんてあまり考えられませんでした
駅前の好立地にどーんと構えている
外食界の王様、それが以前のマックでした
しかし最近は、この撤退店舗結構増えてますよね
まぁそれは当たり前といったら当たり前と思われます
以前は商圏が丸かぶりのところに、出店しまくってたしね
それをようやく、商圏を考えた出店戦略に移ったというところでしょうか
現在の減損損失20億円は少ないような気もしますが
減損を計上するような店舗は
すでにつぶしてしまっているということでしょう
②エビちゃん効果は近年のマックにとって
もっとも偉大な効果だったでしょう
藤田田氏が経営から外れるなんかよりも
消費者にとって一番インパクトがあったのは
明らかにエビちゃんでしょう
いまではあのエビバーガーは定番メニューになっているようです
思考を凝らしてメニューを考えるよりも、
エビちゃん自身の人気と
エビちゃん=エビバーガーという単純な商品戦略が
消費者には受けたのだと思われます
しかしながら、このようにしてようやく黒字に転換してのに
マックが現在、提言している24時間戦略は
あまりいただけないような気がします
なぜならマックの客単価で
24時間営業をおこなう意味合いが
あまりわからないから。。。
24時間営業をおこなうことにより
新宿、渋谷等の繁華街においては
採算が見込まれるのかもしれません
が、平日とかって新宿渋谷も、
そう人いない気がします夜中になると
例えいたとしても、オールで終電待つとかで
飲み物だけで何時間もねばるような人のみで
夜中3~4時にがっつりビックマックをセットで食ってる人など
そうはみかけません!!少なくとも俺は食えん
ちなみに俺の住んでいる近くの
マックは24時間ではないけど
夜中2時まで開いています
(以前は9時クローズでしたので、最近の戦略により営業時間を拡大した下のだと思います)
その店においては、夜12時過ぎると、
店員1~2人に対してよくて1人くらいの客しかみることはできません
むしろ誰もいない状態のほうがよく見受けられる
こんなマックの夜中の状況をみていると、
『24時間営業』などという
言葉のインパクトにとらわれすぎて
決めてしまった戦略なのではないかと
勝手ながらに心配してしまいます。。。