記事より~

吉野家ディー・アンド・シーは14日、牛丼用の肉を加工する東京工場吉野家ミートセンター(埼玉県大利根町)を報道関係者に公開、米国産牛肉の輸入再開を受け、18日に“復活”する牛丼の品質管理体制をアピールした。

 同センターは関東、東北地方の店舗を中心に牛肉を供給する施設。担当者は解凍した牛肉の塊から余分な脂肪を除去、1.2ミリの厚さにカットし包装した。牛肉は、金属探知機などによる検査を経て各店に配送される。

 工場責任者は「待ちに待ったという気持ちでいっぱいだ。消費者には不安があるかもしれないが、安全確認を徹底した上で製造する」と、気を引き締めていた。

 吉野家は18日に全国約千店舗で100万食に限定して牛丼の販売を再開。その後は地域や日時限定で、順次販売する。平成16年2月の休止以来、昨年2月の限定販売を除けば約2年7カ月ぶりの再開となる。



朝からニュースで採り上げられていますね

毎度おなじみ、吉牛の有楽町駅前店


なんか一番早い人は

昨晩11時くらいから並んでいるらしい

あの雨が降っている中で

なんとも酔狂なお話でしょ


その彼いわく

「吉牛は、早くて安いから好き」だそうな


しかしながら、昨日の11時から、牛丼販売の11時まで

約12時間も駅前で待ってたんだから

その待っていた間の時間価値も含めたら

なんと高い牛丼になってしまうのかと思ってしまった


そんな苦労しながら

「早くて安い」とは何を言うのだろう

そこまでして、食いたいものなのかと

テレビを見ながら思った人も多いのではないか



うちの職場の先輩も今日並びに行くとかいっていた

その理由が吉牛は、他より旨いからだとのこと


俺的にはそんなに他のチェーンとの違いがわからない

同一の味を心掛けているだろうが

店舗と具材の回転率によって結局味のばらつきが出てしまい

吉牛が他よりもまずいと思えるときがあるからである


まぁ、味などひとそれぞれなので、それはおいておく


今回、牛丼の価格は380円での販売となる

米国産牛肉の輸入が禁止される直前は

確か280円での販売だったと思う

そうすると36%の値上げが成功したことになる


金額的には100円の値上げであり、

あがった後の価格も380円であるため

インパクトの大きさをそうも感じないが

通常36%も価格が上昇したら顧客離れが生じる可能性がある

この値上げに対して、吉牛いわく

「十分な牛肉の調達が確保できないため、値段は禁止前よりも高くなりました」

といっている


が、そもそも吉牛は米国に牛肉加工工場(子会社?)

を保有しているはずであり

今日に至るまでの期間も考えると

十分な牛肉の調達は可能であると考えられる

そもそも、輸入は禁止されていたが

吉牛の米国における牛肉加工は禁止されていなかったはずだ


その証拠に吉牛の有価証券報告書の

「主要な設備な状況」欄においては

「現在休止中の設備はありません」と明記してある


まぁ、米国においても吉牛は出店していることもあり

このことから断言することはできないが

少なくとも、加工工場は何らかの形では動いていて

なおかつ、そこは減損会計によって評価減は計上していないことは

明らかである



まぁデフレからの脱却といわれる昨今において

以前(禁止前)価格戦略を誤った吉牛が

世間からのバッシングなしで

うまく価格の修正を行うことができたということであろうか