先日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にて
吉兆嵐山本店総料理長 徳岡邦夫氏が採り上げられてました
氏は、吉兆創業者である湯木貞一氏の孫にあたる
いわゆる創業者一族である
で、そんな徳岡氏が総料理長を務める吉兆に
ジャコモ・モヨーリ氏が来店し
そこで、最高のおもてなしを行うというよな内容
番組内容をかなり、はしょって書いているので
とっても薄っぺらい内容に感じてしまいそうですが
それはそうと、このジャック・モヨーリ氏
スローフード協会国際理事/スローフードジャパン名誉会長というような
肩書きをもつ人
つまり日本にスローフードを広めようとしている人の一人なわけ
ここで「スローフード運動」とは、大きく別けて3つあるそうな
① 消えつつある郷土料理や質の高い食品を守る
② 質の高い素材を提供してくれる小生産者を守っていく
③ 子供たちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていく
換言すれば食文化を守るっていうことかな
先述の吉兆 徳岡氏も
スローフード世界大会に招聘されるなど
スローフードの普及に努めている人の一人
確かに日本料理、特に高級懐石において
①、②って常に実践している感じだもんな
でも、③はかなり限られた人にしかできないかなぁ
だって昼のコースで3万オーバーっすよ
このスローフード、各地にコンヴィヴィウム(支部)が設けられ
その運動をくりひろげていくらしい
今では日本においても40以上のコンヴィヴィウムがあり、その中でも、最大規模を誇るのが
「スローフード築地」(旧 ニッポン東京スローフード協会)である
ここのhomepageをみていたら
発起人の一人にあの人がはいっていた
あの人とは、月刊「ソトコト」の編集者である小黒 一三氏
そうロハスの商標権問題で一躍有名になった氏です
どうやらロハス商標権問題は三井物産、トド・プレス両社が5月、商標使用料をとるのをあきらめ
他社が使っても抗議しないと決めたことで決着をみたようですが・・・
この小黒氏がかかわるブームの裏に胡散臭さを大いに感じるとともに
それ以上に氏のマーケティングの先見性はすごいとしか言いようがありません
文化は企業活動(経済的活動といったほうがよいかな)が
つくりあげる現代の中において
小黒氏は文化創造者であるといえるでしょう
とともに、新しい商標権ビジネスの形をも作り上げ
企業人としても、すごい人だと思います
が、いったん外面で非営利的な運動を装ってしまうのと
賛同した人(ブームに乗った人)が裏ににある営利性に気付いたときに
おおいなる反発を起こしてしまうのですね
まぁどうせ胡散臭いのだから
最初から営利性バンバン打ち出せばいいのに
それか、まったくの黒子に徹しちゃうか
そこのところ、スローフードを
ビジネスチャンスであると言い切ってしまう
GQのほうが潔いんじゃないでしょうか
ちなみに、トド・プレスがどれだけ「ロハス」関係の商標を登録しているかは
下のサイトで調べられます
特許電子図書館
http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/BE0/index.html