【ワイルド・ソウル上 下】


ブラジル移民の2世たちが

当時のブラジル移民の現状に絶望しながら

死んでいった彼らの親たちの思いを果たすため

日本国民に命を懸けて訴える


あまりブラジルの移民事情をしらなかったので

当時の状況がどれだけ劣悪だったのかが

なんとなくのレベルだがわかった。

時を同じくして、ドミニカ移民訴訟が

否決されたニュースとも重なり

なかなか考えさせられもする。

かと言ってこの本自体は

小説なので、重いテーマを扱いながらも

読みやすい構成となっていて

時折ラテン民族の

底なしの明るさにも触れながら

物語はすすんでいくので

さくさく読み進めていけます。

垣根 涼介
ワイルド・ソウル〈上〉
垣根 涼介
ワイルド・ソウル〈下〉