9mmパラベラム、.38Spl +P、.357マグナムが同一銃で撃てるタウルス692 | ジャック天野のガンダイジェスト

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スモールアームズ(小火器)に関するエッセイです。同じアメブロで書いていたブログを継続して、不定期で更新して行きます。

今年の2018 SHOT Showで登場した珍しいリボルバーにブラジル・タウルス社のタウルス(英語読みはトーラス)692があります。このダブルアクション(シングルアクションも可能)リボルバーは、シリンダー(レンコン型弾倉)の交換によって、リボルバー用実包だけでなく、自動拳銃用カートリッジも撃てるようになっています。自動拳銃用でもっともポピュラーな9mmパラベラム(9X19mm)、そしてリボルバーでもっとも普及している.38Spl(スペシャル)の+P(強装弾)、さらに強力な.357マグナムと、3種類の弾薬が撃てるようになっています。これらの実包は弾頭の直径が同じですから、バレルの交換は必要がなく、シリンダーを交換するだけですむのです。シリンダーへの装弾数は7発で、通常のリボルバーよりも1発多い設計になっています。フレームやバレルはステンレススチール製で、バレル長は3インチと6.5インチがあります。バレルにはコルト・パイソンのようなベンチレーテッドリブが付いています。

 

タウルスはとくにリボルバーでS&W、スターム・ルガーにつぐ位置を占めていて、アメリカでの売り上げではいつも上位に名を連ねています。以前はS&Wのコピー製品が多かったのですが、現在は独自のモデルをつぎつぎと発売していて、この629もそのひとつと言えますね。