ブログネタ:この前の土日、なにしてた? 参加中
土日の辺りになんとなくオグリキャップとかイナリワンがいた時代のJRA関東のレース映像を見てたんだけど…
なんだこれは?
もう上手いなんてレベルじゃなく、全くレースに隙がなく、澱みがない。
掛かってる馬がいても、騎手が馬に遊ばれていないし、馬を遊ばせていない。
ちなみにこの頃の関東の騎手の面子を思い浮かべて見ると⇒
岡部、柴田人、増沢、郷原、大崎、小島太、菅原泰、田村、蛯沢、東、加藤、的場、安田富、徳吉一、蓑田、坂井、大塚…
こんなマフィアみたいな面々が競馬してるんだから、もはや辛辣さは言うまでもない。
さらに当時急上昇中の若手に柴田善、横山典、田中勝、江田照…
中舘や蛯名正はまだ重賞を勝っていなかった。
こんな中で競馬してた今の関東の生き残りどもが桁違いに上手いのも当たり前だろう。
ちなみに関西は…
武豊、河内、南井、田原、田島良、村本。渋い所で、清水、田島信、上野清。
そして若手(といっても武豊さんより先輩も混じっているが)では松永幹、熊沢、岸、岡、角田といった面々がリーディング上位に食い込んで暴れ始めていた。
藤田や四位はデビューしたかどうかの時期。
関東に較べて若干層が薄いが、上位の騎手は飛び抜けている。
ただレースの流れは関東に較べると結構ぐちゃぐちゃな競馬が多かった印象。
この時代の中央競馬は東西交流も少なく、西の重賞なんてこっちでは買えなかったけど…
全体の騎手層はとてつもなく分厚くて、GⅠで東西の騎手が集結すると桁違いの迫力だった気がする。
ちなみに当時の南関東は=佐々木竹、高橋三、的場文、桑島、石崎、山崎、森下、田部、早田、佐藤隆、佐藤祐といった強烈メンバーの全盛期。
それと比較しても、全く見劣りしない。
異様に締まった関東のこんな競馬を見て育ったんだから、確かに今の中央競馬に物足りなさを覚えるのも当たり前かもな…
もし自分が馬主だったら…
誰を乗せたいですか?
南関東なら、御大三人に、今野、坂井、御神本、張田、左海、森、金子、町田、水野、内田利、楢崎…いくらでも出てくるけど★
今の中央競馬で考えるとまるでピンとこない。
まぁ武豊、横山典、柴田善、蛯名、佐藤哲、四位、藤田…この辺りはリーディングの順位に関係なく、自分的に永久不滅の鉄板。
外人ならデムーロ兄弟とルメール、ビュイック、クラストゥス…
それ以外となると…
実はあまり食指が動かない。
内田博&戸崎の南関東王者もいいけど、奴らのあの頃を知る身にはどこか少し中央での騎乗が物足りなく思えてしまう。
勝ち鞍よりも、勝ち方の中身が…。
リーディング上位なら川田かな。浜中もいいけど、まだもうちょいって所も感じる。
ならば中舘、田中勝の実力を買いたい。
あとは小牧太、勝浦、吉田豊、柴田大、武士沢、幸、武幸、池添、和田、上村、石橋脩。
障害なら断トツで横山義。両刀で熊沢。
つまり自分が感じている[腕]と現在のリーディングの位置が、まるで噛み合っていないのだ。
そしてリーディング上位の騎手の勝つ競馬に最近どうも締まりがない。
四位や藤田が勝つ時は、他の騎手は寝てんのか?ってくらい未だに鮮やかに決めてしまう。
今年のGⅠだけ見ても…
デムーロも、大知も、幸四郎も、幸も、武豊さんも、自分が腕を買っているジョッキーはすべて完璧なレースを見せてくれた。
熊沢さんの京都ハイジャンプも最終障害での仕掛けが鮮やかすぎて眼を見張ってしまった。
そういう競馬はたくさんある。
それでも物足りない。
あの頃のリーディングは、本物だけが鎬を削っていたからだ。
15年ちょっと前…
先生や典さんたち若手がのし上がって、追い落とされたリーディングの常連たち。
しかし彼らが時折レースで見せる冴えは、本物の輝きを放っていた。
当たり前だよね。
そこにいたのは、大崎に小島太、蛯沢、田村、東、安田富といった猛者ばかりなのだ。
そして馬主も調教師も、頼もうと思えば彼らにいくらでも依頼できた。
しかし、実際の所、当時はそれを層の厚さが生んだ弊害とは捉えていなかったはずだ。
[終わりかけた騎手]というレッテルと認識。
しかし、競馬場で馬券を買ってる連中が、そんなこと口に出すことは、ほとんどなかった。
[本当は上手ぇんだってことも、腕が錆びてないことも、俺らは見ててわかってるんだよ]
くすぶった期待とともに、そんな共通認識があった気がする。
実際、そのまま落魄した騎手が誰一人いなかったことがそれを証明している。
最後の最後まで特大花火をぶっ放した小島太に、ローカル回りから掬い上げた馬で天皇賞の舞台を切り裂いた昭ちゃん…この二人はさすがにダービー2勝ジョッキーだ。
蛯沢、東、富さん…みんなどん底から再び重賞を勝った。
JCデーのINJで外人含めた一流処を相手に果敢にハナを切る最晩年の田村父ちゃん…福島で朝からいきなりポンポンと連勝してみせて、やっぱりこの親父本物だゎ!と思い知らされた。
今思えば、馬主にとって何という幸せな時代だろう!
リーディング上位の騎手が空いてなくても、勝負依頼をかけられるだけのレベルの騎手が普通にゴロゴロ空いてるんだから。
今のリーディング騎手を向こうに回して、何かやってくれるんじゃないかとわくわくしながら競馬が見れる気がする。
そして義理とか縁じゃなく、その価値を解って本当に彼らに騎乗依頼をし続けていた新鋭の調教師が一人だけいた…
ダイワメジャーの上原先生。
スガノオージに大崎と安田富、ノーブルグラスに小島太と安田富、パワークリントに蛯沢、マル外ゲイリーゴールドに小島太…厩舎の期待馬をごっそり不遇の名手たちに預けてしまった。
そして地味で渋い血統のこの馬たちを、彼らはことごとくオープン馬にのし上がらせてしまうのだ。
これと同じ芸当のできる騎手が今の時代に何人いるだろう?
その時代の関東に君臨し続けた岡部と柴田政人は本物の中の本物で…
その二人を向こうに回して、関東スタイルを逆手に取ったような馬を遊ばせる騎乗で全国リーディングを取ってしまう武豊という騎手を、そこらへんの二流どころと一緒くたにして貰っては困るのだ。
ザタイキの落馬から2年。
武豊さんの怪我が本当に癒えるまで実際その位かかったということだろう。
イメージ通りに乗れないギャップ⇒しかし武豊さん自身も実は気付いてなかったんじゃないだろうか?
若いつもりでも、あんたもうオッサンなんだって★w
怪我が癒えるまでの時間も昔よりかかる。
焦りどドツボの中でもがきつつも、武豊という人は騎手である自分を捨てなかった。
それもただ騎手として乗り続けるだけでなく、必ずいつか頂点に返り咲いてみせる…
不撓不屈なんて言葉でも生易しいほどに、ギラついた闘志を秘めて耐えて来た姿が、この2年ずっと端々に滲んでいた。
この人はやはり生まれついたスターなのだ。
人当たりのいいスタンスからは考えつかないほどのヤクザな競馬を見せつけながら、おそらくNo.1である自分しか考えつかないほどの狂気の人だよ、本当は。
桁違いのスターが、そのレールから外れてしまうほど[場違い]なことはない。
落魄のトップジョッキーみたいなレッテルを貼られる屈辱は、自分で自分を許せなくなる。
それをへっぱがすために、屈辱に耐えるふりをしながら、きっと武豊さんは、今に眼にもの見せてやる!とギラついた炎を燃やしながら、爆発させる仕掛け所を待っていたに違いないと自分は確信している。
そして、春が来た…。
鳴尾記念。
モズを行かせて、トウケイヘイローを2番手につけた武豊さん。
当初の騎乗予定とは違う馬で、スタートから流れるように全く無理なくこの位置に付けてしまう。
あとはモズの刻む流れに乗るだけで、ここまで全く脚を使っていない。
そして狂気のヤクザ武豊が帰って来た。
残り1200、全く使わず溜まったままの脚をひとふかししてモズを交わしに出る。
ここで武豊さんは、主導権を強奪する。
あっ、豊さんが動いた!と後続を慌てさせることで、少しずつ脚を使わせておいて、モズを交わした途端に再びスローに落とす。
モズの流れに乗って余力を貯め込んだ状態のトウケイヘイローで、最小限の動きで主導権を握っておいて、さらに脚を貯めるのだから、後続はもはや話にならない。
直線に向くや、今までほとんど使わずに貯めておいた脚を全開にして逃げ込みを図る武豊さん。
1600の馬トウケイヘイローを2000でもたせるにはどう乗ればいいか?
これがその見本…と言っても、こんな競馬が誰にでも出来る訳ではないことは一目瞭然。
まさにキズナで頂点に返り咲き、自信を取り戻した武豊さん本来のヤクザ競馬。
しかもそれが[円熟味]を増している…
ちんまりした安全運転な競馬を見慣れすぎて退屈していた自分の脳髄を揺さぶり、すげぇ!と絶句させるほど鮮やかで芸術的な騎乗に久しぶりに興奮が止まらなくなってしまった。
2着にエクスペディションが激走して…
[あ~もう夏だな]と思ったり★w
さて安田記念。
かつてシルポートの玉砕逃げを開花させた男、学ちゃんを背に何がなんでも行くのはやはりこいつ。
中団て並走するグランプリボスとロードカナロア。
浜中であれだけ鮮やかに折り合っていたのに、なぜ内田博だと掛かるんだろう?
パドックでも微妙に発汗が目立ったように、輸送を考えると、デキがよすぎて、結果メイチに仕上げすぎた感じもあるが…
そんなグランプリボスを尻目に、真横で岩田は色気出して乗っているのがアリアリとわかる。
その証拠に掛かったグランプリボスを外から押圧し続けた揚句、直線までびっしり蓋をして、まるで空きそうもない馬群の真後ろに追いやってしまう。
[そんな所に突っ込んで開くのかよ?]
単勝を買っていた自分は思わず府中の日吉ヶ丘で叫んでしまったが…
岩田の悪辣ぶりは、プロの証として賞賛すべきだろう。
ただし、それもここまで…。
勝ったカナロアはけなさないよ。
マイルベストの馬しか来れない府中の1600をよく勝ち切った。
ただ、血統もそうだし、見ていて思ったけど、本質は1200だと思う。
絶対能力の高さでこの舞台を突き抜けたと今でも思う。
その証拠が岩田の騎乗。
ダノンシャークの脚色がいいと見るや、自分からぶつけに行っている。
ヨレているのではない。
わざわざ左ステッキを使って、右に右に行ってぶつけまくっている。
何がなんでも勝たせる…そのためにどんな手でも使ってやるという意志。
岩田の動きで開きかけた進路が塞がり、浜中とショウナンマイティは一度外に持ち出している。
その進路を岩田の左ムチで押圧されたダノンシャークが再び塞いでしまう。
もう一回大外まで持ち出して追わざるを得なくなった浜中。
自分が騎手なら死んでも岩田は許さない。
ちなみに岩田は鳴尾記念でダノンバラードに乗っている。
よくも昨日乗せて貰った馬主の馬にぶつけに行けるもんだな…。
そのダノンバラードに乗ったベリーがAJCで作ってしまった悪しき前例が、岩田のなんでもアリ騎乗を許してしまうことに繋がるのだが…
岩田!おまえはまだそんな騎乗しとんのか!
愛馬ジェンティルドンナをオルフェーヴにぶつけて最大の被害者にした自覚が、やはりこの男には致命的に欠けている。
府中のGⅠで一番人気に乗って勝つような騎手なら、技術と魂でロードカナロアを何の淀みもない名勝負の舞台に立たせてやれたはず。
名勝負まがいのJCに心が冷えたように、強い馬が勝たせたはずの最近の岩田の競馬はなんでこんなに気分悪いんだろう…?
自分が馬主なら…
やっぱりあの頃の岡部さんに乗ってもらいたいよな★
そしたら今日の岩田、3着だろうな、きっと。