フェノーメノは中団の馬群の中。
他馬に隠れて口元が見えないけど、蛯名さん独特の上体がだいぶギクシャクして、掛かってるのかな?と思って見ていた。
欅の手前で7番のゼッケンがスーッと外に出したのが見えて、思わず、上手い!と唸ってしまった。
ここでほぼ勝つ馬は見えた感じだったけど、それにしても桁違いの伸び。
見た目以上に折り合っていたってことだね。
いやぁ、強いなぁ。
弥生賞の岩田くんの乗り方は、わざと勝てないように乗ったのか?というほど激下手だった。
ついでに言うと、お手馬ディープブリランテのスプリングSも超絶の下手さだった。
掛かる馬のハミを4角先頭で一気におっぱなして、一番馬場の悪い最内にふっ飛んでいった。
だいぶ昔、カンファーベストで降着になったカブトヤマ記念の郷原洋司も、あまりの手応えに焦って一気におっぱなしたら、勢いつきすぎて内の馬の進路をまるごと斜めに塞いだ。
もし全盛期の岡部さんだったら、絶対にそんな不細工な乗り方はしないよ。3段階位に分けてシフトチェンジしていくはずだ。
ブリランテと対照的に、グランデッツァのデムーロは芝の色で明らかにわかるほどの一番伸びる所を通って重を克服させた。
東京スプリントの岩田くんの乗り方は非の打ち所がなかったけど…大レースで神が背中に降臨する時と、単なるヘボジョッキーの時の落差が本当凄まじい男なんだよな。
一頃のESPと呼ばれていたスランプを脱出して、蛯名さんの騎乗は円熟味を増して来たね。
怪我から復帰してすぐに、毎週これだけ強い競馬をさせるのだから。
青葉賞馬を、ダービーの頭で買うのはジンクス的にどうなのか…とは思うけど、最内突き抜けたコールドシップの[圧勝]はコース取りのマジックだから、正直皐月賞での5強の力差はほとんどないだろう。
つまり未だ横一戦。
科学で証明できないジンクスは、ないのと一緒と考えているので、少なくとも混戦を断つだけの能力を、フェノーメノは持っている。
しかし、この馬以外は、ごっそり人気薄が来たね。
橋田厩舎&アドマイヤとか、藤沢和厩舎の微妙な人気馬とか、勝ち星は挙げていても、なんだか神通力が消えている。
いつだったか、フライングアップルの馬体を見た川島のオッサンが、[なんか彼の作った馬に見えないんだよな]としみじみ言ってたのを思い出す。