ミッキー・ロークの時代が、確かに数年だがあった。

80年代中〜猫パンチの辺りまでだが、この「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「エンゼル・ハート」「ナインハーフ」「逃亡者」「マルボロマン」「ジョニーハンサム」「バーフライ」等。

うーむ、ここ一発というのが無いのが、またロークらしい。

人気という点では、日本がボクシングのイベントやる位だから、結構あったのではないかな?

車やウィスキーのCMに出ていたけど、余り記憶無いな。

このドラゴンのクライマックスで、これまた数年の寿命だが濃厚だったジョン・ローン(華は命短い)と最後の対決をするのだが、監督のチミノも結末が想い浮かばなかったのか、お互いに打ち合うという一騎打も、今観るとジョン・ウーしていてカッコ良い。

バイオレンばかり強調される映画だが、とても美しいシーンがある。

ローク演じるスタンが、久しぶりに家に帰ると、妻のコニーが、私達もう終わりよというシーンだ。

スタンは仕事で忙殺されながらも、女性リポーターと関係を持って、コニーとのデートもそっちのけ、排卵日も頭になし、その為の食事の摂生もまるでしない。

私を馬鹿にしているの!あなたに泣き顔を見られたくないとバスルームに閉じ籠るコニー。

1人外に出てビールを飲みながら、ドア越しにコニーに声を掛けるスタン。

泣きじゃくりながらも、顔を洗っているのよと答えるコニー。

スパニッシュでメランコリック?な爪弾く様なギターが流れる。

毎日が戦場での戦いを生きる男。

置き去りにされた女。

オープニングからドンぱちのこの作品で、何か一瞬の静寂が訪れる。

しかし、侵入した刺客にコニーは殺されてしまう。

激しい銃撃戦の末に、刺客の運転する車は壁に激突し炎上する。

ひと時の平和も与えられず、常に戦争をしているスタンと一緒に走らされて来たコニー(あまり美女系でないところがいいな。生活に疲れているというか)

この時、スタンが撃ちまくる銃がデザートイーグル🟰砂漠の🦅鷲である。

馬鹿でかい!

先のクライマックスでも左手で、重そうに構えるところがカッコ良かった。

果たしてこんな銃がアメリカ映画の警察もので、他に見かけたこと無いし、キャビンから持ち出すところを見ると、きっと私物なんだろうな。

これは☟ガスガンでズッシリしている。

エアコッキングだと400gぐらいだが、これは1キロある!


それにしても妻の葬儀で泣きじゃくるロークだか、エンゼルでも逃亡者でも、最後はそれまでのお山の大将から、地獄に堕ちた天使みたいな表情になるのが、なんか頼りない男。

好きだぜ!ローク‼️

ジョン・ローンもカッコいい!

白いスーツにブラックタイ。

決まっている。

ここからベルトルッチ(溥儀)だもんな。