さっそく5位=カジノロワイヤル

ダニエル・クレイグ第一弾!は衝撃的(そこまで行かないけど、、)だった。いろいろな点でbrand new james bondだが、1番は悪役の中盤過ぎで呆気ない死に様のマッツ・ミケルセンという役者の存在を世界に投げかけた点だろう。

私のシリーズ悪役No.1は「美しき獲物たち」のクリフトファー・ウォーケンだが、このル・シッフルはボンドと格闘すること無く、汗かきながら拷問に興奮?している間に、撃たれてしまう。しかも撃ったのはボンドではない。

自分の命と引き換えに女をあっさり差し出し、最低の男だな、と言われ震えている。

第一に組織の軍資金を博奕で倍増させようなんて、かなりイカれている。

とまあ、こんな奴だがそれだけに魅力的なのは、やはりミケルセンの存在かと思う。

ある意味、シリーズ転換を図って登場したダニエルを食ってしまった感あり。

どうしても私の趣向から悪役を軸に考えてしまうので、当然の事だが実はダニエルボンドも結構ダーティーで、トイレで血だらけになりながら、身体使って暗殺と言うより、ただの殺し合いしたり、ポーカーに負けそうになって、ヤケになりピックで刺そうとするなんて、まだまだ経験が浅いぞ、ボンド君(いつからか君つけで、007を呼ばなくなったのは皆タメか年下だからか?)

ボンド=⭐️⭐️⭐️悪役=⭐️⭐️⭐️計画=⭐️ボンド👩‍🦳=⭐️主題歌=⭐️✖️1/2

⭐️3個で満点。但し、順位には反映されず。

4位=ゴールデンアイ

ピアーズ・ブロスナン第一弾!若返りと言われたボンドだが、今見ると何か線か細いというか、例えが変だがジゴロと言うよりホステス?

オープニングのバイクの下降は、劇場でも爆笑だったが、それ以外は硬派な展開な気がする。

サブ悪役のオナトップが撤退して悪役で、ボンドもタジタジだが、「美しき獲物たち」のグレース・ジョーンズが後半改心してしまうことを考えると、シリーズ唯一の女性の悪役な所が点数高い。

当時はブロスナンを見るとタバコのCMのイメージが強かったが、考えるといつの頃からかシリーズでアイテムとしてタバコや葉巻きが消えてしまった。まあ、007に関わらずそうなのだが、、代わりに役者に与えられた芝居のアイテムはモバイルである。

全体としてブロスナン=007で行くぞ!と詰め込んだ所あるが、実は次の「トモロー・ネバー・ダイ」もお披露目的な出来栄えを感じるのは、やはり若返りを強調し過ぎているのか?遊びながらベンツ?を操縦する姿はゲームに熱中する子供だ。

ボンド=⭐️⭐️悪役=⭐️✖️0(オナトップ=⭐️⭐️)計画=⭐️⭐️ボンド👩=⭐️✖️1/2主題歌=⭐️⭐️


3位=「美しき獲物たち」

ロジャー・ムーアのラスト作。

この作品の1番の魅力は悪役のゾリン=ウォーケンである。何か狂気じみている悪役。これに近いのは「ロシアより愛をこめて」のロバート・ショーかもしれないが、ゾリンはKGBのマッドサイエンティストの実験の賜物なのだ。

その狂気が現れるのが、最後にゴールデンゲートから滑り落ちる瞬間の笑い顔である。

007にこんなクレージーな演出していいのか?というほどにトラウマである。

ウォーケン自身、普通の人では無いエキセントリックな役が多いから適役だが、そのウォーケンのパートナーであるグレース・ジョーンズもまたウォーケンには合っているが、シリーズではエイリアン扱いだ。

それにしてもゾリンの計画がシリコンバレーを崩壊させて市場を独占するという、今までの世界壊滅的な陰謀から考えると小規模だが、先見の銘がある計画ではある所が、これまた面白い。

それにしても上記キャラに食われて、ロジャーボンドは幕を引くのだが、更にボンドガールって誰だっけ?又はいた?と言うほどに影薄いです。

ボンド=⭐️⭐️悪役=⭐️⭐️⭐️計画=⭐️⭐️⭐️ボンド👩=⭐️✖️0主題歌=⭐️(デュランデュランがシリーズ好きなのは分かる)

2位=リビング・デイ・ライツ

4代目ティモシー・ダルトン登場!

歴代では1番シャープなボンド、という印象は今も変わらず。

プロットも硬派でスピーディで、ロジャー版のコミカルさを消去しようとする姿勢が溢れている。

オープニングのなかなか顔を見せないで、仲間が暗殺されロープから落下すると、振り向くのがダルトンというここまでして新生ボンドの登場だ!というカットが素晴らしい。

歴代でもここまで決めた演出ないんじゃない、と断言できるクールさ。

ただ余りにダルトンに力入れすぎで、他のキャラが薄い気もするが、カーアクションも当時としては斬新で、結構エキサイティングだ。

薄いと言えば、a-haの主題歌が軽くて減点だけど、やはり何度かボンド役打診され、真打ち登場!な回なので、ダルトンを見ていれば満足。

他の出演作品であまり印象が無いのだが、ボンドやりながら他の作品でも活躍とは行かず、次作で降板しシリーズも一先ずお休みになる。

その次作「消されたライセンス」もシリーズでは異質の個人的復讐編だか、ダルトン大活躍でお薦め作です。組織に縛られないエージェント、国家より友情を取り、組織からも追われるなんて、本当にクール!

ボンド=⭐️✖️5(特別!)悪役=⭐️半分くらい 計画=⭐️ボンド👩=⭐️半分くらい 主題歌=⭐️

※くらい=印象薄い

1位=慰めの報酬

何でこれ?と思われるけどこれです。

前作のカジノと合わせて一編になる後編。

このオープニングが前作のラストでミスターホワイトを拉致してからの、カーチェイスから突然始まるが、そのスリリングさといったら、映画史上例を見ないと思う。

そのスピーディな展開を歴代最短の尺に収めたところが、贅肉無しのスリムな作品に出来上がっている。

それと悪役のグリーンが何かダニエルシリーズのなかでは、ミケルセン、ハビエル・バルデム、クリストフ・ヴァルツに比べて弱小な感があるが、何か若い頃のポランスキーに見えるのは私だけ?

彼の目的は簡単に言うと、砂漠の水の独占という、核やテロとは無縁の計画なのも面白い。

終盤の砂漠でのボンドとグリーンのやり取りが、他のシリーズとは又異なり、何度も繰り返し見てしまう。

前回同様にボンドは直接手を下さないが、残酷かつ絶望なプレゼントを砂漠に投げて、去っていくのだ。

兎に角、スピード感。これだけで1位なのだ。

まあ、ファンには物足りないく、少なくとも前作見てない人には???だろうが。

ところでミスターホワイトが、その後シリーズでどいなるか期待していたのに、実は娘思いの父親だったと言う扱いは、残念であった。

「ボンド、キミは風に舞う凧だよ」

ボンド=⭐️⭐️⭐️悪役=⭐️⭐️計画=⭐️⭐️ボンド👩=⭐️➕⭐️半分 主題歌=⭐️⭐️

因みにシリーズ全体での主題歌ベスト5は、

5位=私を愛したスパイ

4位=死ぬのは奴らだ

3位=ムーンレイカー

2位=007は2度死ぬ

1位=ダイヤモンドは永遠に