懸税 | ヨーキーふぅちゃん

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三代目ヨークシャーテリア ふぅちゃんと
妙見宮の禰宜さんの日記


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葛城神社のお末社に

懸税(かけちから)が奉納されていました

あらー、素敵!

神様お喜びになるわぁと思いながら

拝殿をふとみると、


ここにもカケチカラ

懸税(かけちから)は

神様にお供えする稲穂の束のこと。



倭姫(やまとひめ)が

天照大御神を奈良から伊勢の地にお連れする旅の途中に

鶴が稲穂をくわえて飛んできたので

その稲穂を天照大御神にお供えして神嘗祭を執り行った。

それが懸税(カケチカラ)の始まり。

と、内容はだいぶ端折っていますが、

まぁ、そんな感じで、

とっても古くから行われている稲穂の束をお供えする風習です。




【捧げもの】

現代ではお賽銭は現金になっていますが、

昔は、

お米や布、お酒や野菜、魚介類、各地の特産品などをはじめ、

心を込めて作ったものや自慢の品、

手に入りにくい珍しいものなど、

それぞれ自分の精一杯の一流品を奉納していました。



精進して磨き上げた自分の技や技術そのものを奉納するのも良い。


生け花やお茶や舞踊や相撲や音楽でも、

神様に楽しんで頂きたい!と思う一流の技、

神様に食べて頂きたい!と思う美味しいもの、

神様に使って頂きたい!と思う極上品、など

心からの精一杯で神様に捧げたいと思うものを

皆それぞれが捧げてきました。


心がこもったお掃除のご奉仕なども神様は喜びそうです。





懸税の発祥の地、

倭姫がツルに出会った場所↓といわれている神社

https://ameblo.jp/mieux4/entry-12191756327.html

だいぶ昔の記事なので写真はガラケー


葛城神社に奉納されていた懸税を見て

そーいえば、発祥の地にも行ったわー、

と、昔の記事を引っ張り出してみました。






神様にお供えを、と思う優しい気持ち

とっても素敵な懸税でした






【お賽銭箱の前だけの祈り】


境内の中だけとか、

拝殿の前だけとか、

お賽銭箱の真ん前だけとか、

狭い範囲でしか神様を感じられない人達がいる。


お賽銭箱の前にしか神様はおらんと思っているのか、

お賽銭箱の前に列を作り、

お賽銭箱の真ん前でしか手を合わさん!

と頑固になっている人を結構見ます。


ここ10年ほどで増えた光景。


真ん前でなくても良いのになぁ

もっと広がってくれたらええのになぁと思う。


でも、まぁ、

真ん前がええんかな?



列を作られていると

横から行きにくいんよね、私は行くけど。

真ん中でなくても良いし、

祈る場所にこだわってないので。




お賽銭箱の前だけでなく、

境内の中だけでなく、

いつもどんな時も神様がいる。のになぁ。



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