Thurston Moore
Trees Outside the Academy

個人的に楽しみにしていたサーストン・ムーアのアルバム。ソロ名義だと『Psychic Hearts』以来のはず。集っているメンバーがもうすでに只者ではないので、当然アルバムの完成度は高いんだけど、そんなことはこの際どうでもよくて、ともかく良い曲ばかりだなぁと思いました。ノイズとかインプロ系とかアヴァン・ロックとかにも首突っ込む癖に、きっちりロックとして仕上げたアルバムはきっちりロックしている。そりゃ当たり前なんですけども。ポップでロックで楽しくてしょうがない。

全身で楽しんでる雰囲気は色々試して何でもやってみる欲張り玄人ギタリストの香りが漂うけど、「やっぱロックだよな」とか教室の片隅で語っている高校生が試しに作っちゃったみたいなノリもあって、もうたまらんです。ばら撒かれる音ではなくて、聴いてる人間1人1人をがっちり掴む音。楽しすぎてこれ以上言葉が出てきません。