Foreign Born
On the Wing Now


ロサンジェルスの4ピース、Foreign Bornのデビュー・アルバム。アメリカなのになぜかそこはかとなく英国臭い。この大げさで耽美とかメランコリックという言葉が似合いそうなアレンジは英国。メロンコリーじゃない。ヴォーカルも下のほうからそろそろ這い上がってくるような、このモリッシー的歌い上げ感が英国。イアン・マッカロク? いやそれだと何か例えにひねりがない。

妙に華々しいのだけれど、演奏自体は固いというか真面目で実直。こういう行儀の良さというか、全体としては自己主張が激しいわけではない所はアメリカのインディーらしい。でも小奇麗にまとまっているわけでもない。沸々と湧きあがる動きたくなる衝動は確かにある。ロックの良心がロックをやっている感じなのだ。ドラッグも下手な演奏も過激な発言も必要条件ではない。


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