NY株、反落=ギリシャ問題不透明で〔米株式〕(13日) 5時50分配信


【ニューヨーク時事】

週末13日のニューヨーク株式相場は、

ギリシャの債務問題に対する不透明感が増す中、

投資家のリスク回避姿勢が強まり、売りが優勢となった。

優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比100.17ドル安の

1万2595.75ドルと反落して終わった。

ハイテク株中心のナスダック総合指数は同34.57ポイント安の2828.47で終了した。
 

ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5307万株減の8億9676万株。
同日発表された4月の米消費者物価指数は

市場予想に一致した内容で、材料視されず、

株式市場では前日の値上がりを受けた利益確定の売りが先行した。


一方、来週前半に開かれるユーロ圏財務相会合や

欧州連合(EU)財務相理事会ではギリシャの債務問題が

どう扱われるは不透明で、外国為替相場でユーロ売り・ドル買いが進行。

「他に材料がない中、根本的な出口が見えないギリシャに改めて焦点が当たった」

(大手証券)ことから、投資家がリスク資産を手放す動きが強め、

米株式が売られたほか、ドル建てで取引される原油や金も総じて弱い地合いとなった。
 

個別銘柄では、業績への懸念が高まった半導体大手エヌビディアは約11%の急落。

出資先である中国の電子商取引大手アリババグループ傘下の有力子会社が

グループから離脱したことが嫌気されたヤフーは約3.6%下落。

このほか、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった

金融株は総じて売られた。ファイザーは小幅ながら続伸した。(了)


http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110514-00000048-jijf-market