君と僕の距離 #25[終] | はるごんとみつ太郎、ただいま遠距離恋愛中~日本とジャカルタを繋ぐ赤い糸~

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はるごん応援ブログ!!
はるごんが大女優になれますように。
仲川遥香ちゃんとAKB48の情報を中心に書いていきたいと思います。



さあ、いよいよ最終回です




ここまで読んでくれて本当にありがとうございます(笑)




今回の話は、実際にはるごんに伝えたいことを書いたつもりです




実際は卒業じゃなくてジャカルタですが(笑)




だから、ゆっくり読んでくれると嬉しいな…




いつもはガンガン飛ばしながら読んでると思うので(笑)




そして、楽しんでくれたら最高です!




それでは、最終回

はじまりはじまり









心の準備もできないまま、うちの犬が駆け出した。

間違いなくはるごんだ。

こっちから話しかけようと思った時、はるごんがこっちに気がついた。

「遅いよぉ、ずっと待ってたんだからね」

「え?わざわざ僕を?」

「最後に言いたいことがあって。。。」

最後か。。。

はるごんは言葉をひとつひとつ探しているようだった。

「。。。なに?」

「えっと、、、ちゃちゃとテディの面倒も見てくれて、それにずっと応援してくれて、、、今までありがとう」

お礼を言いたいのはこっちの方だ。

「どういたしまして、なんだけどさ、、、これで最後じゃないよ」

「え?」

「これからもずっと応援してるから、これで最後じゃない。イベントとかでまた会えるよ」

「ホントに?まだファンでいてくれるの?」

「当たり前だろ。約束だってしたし、なによりもはるごんが好きだし(笑)」

「みつ太郎、、、ありがと。。。」

はるごんは少し涙ぐんでいるようだった。

「僕、はるごんのおかげで夢ができたんだ」

「そうなの!?どんな夢?」

「ひとつは、医学部に入って医者になること。もうひとつはまだ恥ずかしくて言えないかな(笑)叶ったら一番最初に報告するよ」

「わかった」

「お互い夢を叶えられるようにがんばろ」

「うん、そうだね」




「そうだ。お座りできるようになったんだよ」

少しの沈黙の後、はるごんが突然言った。

急に話を変えたから、一体なんの話かと。。。

「見てて。お座り!」

ちゃちゃとテディはうちの犬に夢中で全く座る気配がない。

「お・す・わ・り!」

すると、うちの犬がちょこんと座った。

「なんでー!(笑)全然しないしー!」

あの日の時のような、最高に楽しい散歩。

しかも今回は、週刊誌の影に怯える必要もない。

そんな楽しそうなはるごんを見ていると、知らぬ間に涙が流れてきた。

「家じゃできたんだよ。。。ってなんで泣いてんの(笑)」

「やっぱりちょっと寂しくてね」

はるごんの部屋に行ったり、はるごんのお見舞いに行ったり、こうして一緒に散歩したり。

あまり考えてはいなかったけど、はるごんと付き合えるかもしれない、そんな期待を心のどこかでしていたのかもしれない。

「ごめんね、急に卒業するなんて言っちゃって」

「ううん、別にいいよ。はるごんが決めたことだし。。。」

「遥香もみつ太郎のこと忘れないから」

「ありがと。。。」

また少し涙が流れた。

「その好きな人っていうのは芸能人なの?」

「ううん、違うよ。普通の人」

「はるごんが好きになるんだからいい人なんだろうね(笑)」

「もちろん!すっごい優しいし」

その人のことを話すはるごんの顔は、キラキラ輝いていた。

「遥香のこと絶対好きだし(笑)」

正直、すごい嫉妬。

「幸せになれよ。その好きな人に言っといて。はるごん泣かせたらタダじゃおかないって(笑)」

「ふふっ(笑)わかった(笑)」




「じゃあ、そろそろ行くね」

そう言ったのは僕だ。

これ以上ここにいたら、ホントに大号泣してしまいそうで。

「うん、、、またね。。。」

またね、って言ってくれたのが嬉しかった。

「会う機会は減っちゃうかもしれないけど、ずっと応援してる。はるごんの心の中にいる!(笑)」

「うわ~、くさ~(笑)」

「これからもよろしく!」

「うん、よろしく!」

僕ははるごんに背を向けて、犬と来た道を歩き始めた。

恋人同士だったら、ここで後ろから抱きついてきたりするんだろうか。。。

そんなバカなことを考えるのも、もうやめよう。

僕とはるごんは、ファンとアイドルの関係。

それ以上でも、それ以下でもない。

もう振り返らない。

前に進んでいこう。

そうすれば、またいつか出会える時が来るから。

僕の叶わない夢は叶わないまま、僕は歩き続けた。









あの青春の日々から10年。

僕は研修医を終え、ようやく一人前の医者になっていた。

そして、妻と幼い娘が1人、幸せな家庭を築いている。

結局、一浪では医学部には行けず、ニ浪目でようやく合格した。

でも、その一年をちっとも後悔していない。

かけがえのない一年だった。

はるごんはどうなったんだ、だって?

仲川遥香は立派な女優になっている。

ドラマに映画に引っぱりだこだ。

そして、今見ているドラマにも。。。




娘がいつものようにテレビを指差して言った。

「あー!ママだぁ!」

僕と妻は目を合わせて微笑んだ。




おしまい









ありがとうございました!




これにて「君と僕の距離」は終了です




最後はね…(笑)

ちょっと面白い終わり方で(笑)




空白の10年は映画でやるってのはどうでしょう(笑)




そういや、書籍化したい出版社の人はいないのかな?(笑)




はい、というわけで

ここまで楽しく読んでくれていたら嬉しいです♪




自分では濃く書いたつもりなんですけど、こうして文章にして読んでみると、結構短いんですよね…




小説書くのも難しい…




次の新しい小説もありやなしや(笑)




なんだかんだ、書いてる自分が楽しかったので

またネタが無くなったら始めるかもしれません




その時はよろしくです




というわけで

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!




完走できてよかった…(笑)