今の世界より文明の発達した世界
戦車や戦闘機の代わりに人型の戦闘兵器が空を飛び交う世界

その兵器は搭乗者に大きな力を与える代わりに代償を求めた
臓器を燃料にして死戦を掻い潜る
そんな者が後を絶たなかった

その中でも魂をくべた者がいた
機体は蒼炎に包まれ、鬼神のごとき強さであったという
そして燃え尽きることなく最期まで戦場を渡り歩いた

それは戦いに縛られた少年の生きざまであったのだ
心が飲み込まれる
渦巻いてる黒いものに
自我を見失いそうだ

この感情はどこに吐き出せばいいんだろう
ああ
もうどうでもいいや

君に止めてほしい
助けてほしい
救いがほしい

君がほしい
あれから何年経っただろうか…

かつての仲間たちと顔を合わせることはなくなった
兄さんと弟は行方がしれず
姉さん達は変わっていった

みんな大人になっていく
僕は取り残される

あの箱庭から出られないのは僕だけだった

未だにもがいている

孤独と闘いながら